外国人留学生の起業促進?日本人が起業できる経済環境と景気が先

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 外国人留学生の起業促進=在留資格切り替え可能に-特区諮問会議(時事通信) – Yahoo!ニュースというニュースが報じられました。
 このニュースは簡単にいえば「日本人が起業しないので、外国人留学生に起業させよう」です。

 政府は相当に、頭が悪いでしょう。

 日本には「日本人は起業のリスクを恐れている!」という言説がまかり通っています。これは事実と異なります。
 そもそも論ですが、アメリカがベンチャー大国! というイメージ自体が間違いです。
 日本の起業率、起業数が少なくなったのは単に、景気が悪いからです。

 上記の結論も踏まえ、論じていきます。

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日本人が起業しないから、外国人留学生に起業を頼る

 冒頭の記事は、政府が「日本人が起業しない……外国人留学生に頼ろう」という報道です。そのために規制を簡略化したりするそうです。

 今月下旬に閣議決定する成長戦略に盛り込む。

 現行制度では、「留学」の在留資格で来日した外国人留学生が起業する場合、原則卒業後か退学後に帰国し、必要な資格を取り直す必要があった。地域での起業を活性化する観点から、在学中の資格切り替えが可能になるよう制度改正を検討する。

外国人留学生の起業促進=在留資格切り替え可能に-特区諮問会議(時事通信) – Yahoo!ニュース

制度が簡略化されても、景気が悪けりゃ誰も起業しない

 外国人留学生だろうが、日本人だろうが、制度が多少面倒でも「儲かる見込み、見通し」があれがこぞって起業します。
 起業はなんのためにするか? 儲けるために、決まっているじゃないですか。

 3 起業の促進に向けた課題と取組(中小企業庁)に、起業の動機調査があります。
 いわく「仕事を通じて自己実現(のために儲けたい)」「社会に貢献がしたい(でもボランティはは嫌=儲けたい)」「専門性を活かしたい(それでお金を稼ぎたい)」「アイディアを事業化(したら儲かるかも)」「より高い所得を得たい(儲けたい)」(上位6つ中5つ)は、翻訳すれば「それで金を稼ぎたい、儲けたい」でしょ?

 面接で「御社の○○に貢献できると思い、応募しました!」と何が違うの。
 試しに上記のアンケートを「儲けたいから起業するのか? YES? NO?」で聞いてみたらいい。

 2位の「自分の裁量で、自由に仕事がしたい」だけやや異なります。私も自営業ですが、理由はこれです。この場合でも「食っていける=儲けられる」という前提条件がつきますが。

 断言しますが、起業はまず「儲けたいからするもの」です。したがって、景気が悪い日本、デフレの日本で、ちょっと規制を簡略化したところで起業数は増えません。

アメリカはベンチャー企業大国でも何でもない

 日本はよく、外国と比べて「起業家が少ない!」といわれます。それは嘘です。

 中野剛志さんの真説・起業論から、スコット・シェーン教授の著作「<起業>という幻想」の解説を引用します。

 例えば、2000年から04年にかけての統計では、生産年齢人口に占める起業家の比率は、例えばペルー、ウガンダ、エクアドル、ヴェネズエラがアメリカの二倍以上になっています。一般的に、先進国よりも開発途上国のほうが、起業家の比率が高いのです。
 また、OECDの統計によると、コロンビアの自営業の比率はアメリカのおよそ七倍になります。ギリシャ、トルコ、メキシコは五倍以上です。OECD諸国の中では、アメリカの自営業の比率は、むしろ最も低い部類に属するのです。日本ですら、アメリカを上回っています。

起業率の低さだけ見ず、廃業率の高さを見たらどうだろう?

 なぜ日本では起業家が育たないのか? 英米紙の指摘する問題点は – まぐまぐニュース!というような記事が時々出ますが、この内容は「起業がキャリアになるかどうか?」の世論であって、「実際に起業するかどうか?」ではありません。

 データを見てみましょう。
 2 起業の実態の国際比較(中小企業庁)によれば、確かに日本の起業率は低い。ただし……廃業率も低いのです。
 したがって、自営業比率は「低くはない」となるわけです。

イノベーションと投資と起業、そして需要

 最後に「景気が悪いから起業が減ってるの!」という私の主張が、正しいかどうか? データで見ましょう。経済産業省のデータです。
 起業・創業 – 中小企業庁 – 経済産業省

 1997年をピークに、「起業の担い手」が減っています。当たり前ですよね、デフレで景気が悪いんだから。
 報道や記事では「欧米に比べて、日本人はリスクを嫌う!」「起業がキャリアに欧米はなると思っているが、日本は思ってない!」みたいなものがありますが、全部「どうでもよくなる」事実でしょ?

 だから途中で言ったのです。「起業なんて、儲けるためにやるもんだ」と。その見通しが立たなけりゃ、外国人留学生だって起業するわけがありません。
 あたり前のことすらわかっていない日本政府は、脳みそが「足りてない」のです。

 起業とは「投資」です。「投資」とは「イノベーションを生む源泉」です。
※アメリカの例を見ても、ベンチャー企業より大企業のほうがイノベーションが生まれやすい©真説・起業論

 では投資とは? 「儲かる見通し」がたって初めて生まれるものです。「儲かる見通し」とは? 「需要が旺盛である」ことです。
 需要こそが「イノベーションを生み出す源泉」だったのです。必要は発明の母、必要とは需要です。

 財政出動をして、景気を良くすれば「起業家」は勝手に増える、というお話でした。

おまけ 若者はコストゼロ以外の、起業をするな

 いま起業しようとしても、9割以上は10年以内に”潰れます”。7割は3年以内です。統計上の数値ですので、どれだけすごいアイディアと自分で思っても、ほぼ上記のようになります。
 だって9割の廃業した人たちも「このアイディアなら稼げる! 絶対に行ける!」と思って始めるのです。
 自営業16年めで、数々の失敗をしてきた私が断言します。
「起業したいなら、まずはコストゼロではじめなさい」

 ちなみに私は、最初に400万ほどかかっています(笑)いまですか?息も絶え絶えですよ。景気悪いですもの。

 まずは副業で初期コスト低く・ランニングコスト低くで、3年続けられるか? やってみては?

 3年続けば、大したものです。ちゃんと3年間、ある程度は稼げた、という実績ありきの話ですが。

 私は職業上、多くの「自営業するねん!」という人を見てきました。最初はみんな、テンションが高いです。
 気がついたら、ひっそりいなくなっていましたが。

 コストほぼゼロではじめられる、自営業的副業なら「稼ぐってこういうことなんだ」とノウハウが貯まるので、おすすめします。
 ブログ運営(アフィ)とかYouTube、転売、英語ができるなら輸入代行も良さそうです。
 ネットで「自営業体験をコストほぼゼロ」でしてみてからでも、自営業に踏み切るのは遅くはないです。
 と、あの頃の私に誰か忠告してくれていたら良かったのに(´;ω;`)
※2004年はまだネットが、一般的になってきた頃です。

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