私達は普段当然の如くお金を使って、物を買ったり売ったりしています。
でも、そんなお金ですがなぜ当たり前のように使えるのでしょう?
お金が使えるように誰が保証しているんだろう?、と考えたらまっさきに頭に浮かぶのは政府です。
硬貨や紙幣は政府(日銀含む)が発行しているんですから。
政府がきちんと統治をして治めてたり、政府が発行する通貨をお金としてちゃんと法律で定められたりしてるから使えるんだ、という風に。
政府という強い力を持った者が、保証をすれば信じられるというものです。
政府が通貨を保証しません、なんていったら日本円を使っても大丈夫なのか不安になってしまいますしね。
『震災と納豆とお金(通貨)』
ちょっとした個人的な経験なのですが、先の東日本大震災が起きた時の事です。
その影響はいろいろありましたが身近な例を一つあげると、納豆です。
震災が起きたあと、スーパーやコンビニの棚からきれいに納豆がなくなりました。
近所のどこを探しても見つからず納豆を買う事も食べる事もできなかった。
ないものは当然、買えない。
しかし、財布には硬貨や紙幣があったのです。
そのお金(通貨)を発行したのは政府です。
その政府に保証された通貨を持っていたのに、納豆が買えなかった。
ふと疑問が浮かびました。
本当に通貨というお金は政府が保証しているのでしょうか?
『マスクとお金』
最近マスクを買えてますか?
今は緩和され買えるようになってきてるようです。
しかし、少し前の状況を思い起こすと、どこのお店薬局にいってマスクがなく買えなかったことが思い出されます。
多くの人が通貨というお金を持っているのに、マスクを買えなかった。
ニュース等で給付金や所得補償などが話題に上がる事があります。当然そられは行うべきですが、ことマスクに限ってみると、政府が保証したはずの通貨をもらっても買えなかった人も多くいたのではないでしょうか。
そのような状況で政府が通貨を国民に渡して、このお金でマスクを買ってください政府が保証します、と言われてもそのお金で買えた人は少なかったのではないでしょうか
政府が保証したお金をもっているのにマスクが買えない。
マスクに対してお金が意味をなしていなかった。
『お金の本当の保証』
政府がお金を保証しているといえるのは発行したお金、つまり円という通貨と同額の物を政府のみで作り上げることができれば、なのではないでしょうか。
さらに言うと単に額だけでなく、お金は欲しい物必要な物などいろんな物を買う為に使いますよね。
マスクが欲しいという人もいれば、別にマスクなんていらないよという人もいます。
マスクだけあればよいというものでもない。
先行きが不安な中、生活に必要なものはなんでも欲しいと思います。
ティッシュなど紙類も一時お店の棚から姿を消しました。
カップ麺などの食品棚も空きがありました。
それら欲しい物、つまり国民の需要を満たすいろんな物を政府が作れなければ、政府は通貨というお金を保証しているとはいえないのではないでしょうか。
マスクやティッシュだけなら不便ですが、我慢できるかもしれません。
しかし、もしそれらだけでなくお店に行って食べ物などほとんどの棚が空だったら?
そんなときに政府からお金を渡されて、「これでなんでも物を買ってください、このお金は政府が保証します」と言われてそれを信じられますか?
いうなれば、全国のスーパーやコンビニデパート等で政府が指定した円という単位で値段がついている商品をいざとなれば、政府役人公務員だけで全て作り上げることができてこそ、政府は自らが発行する通貨を保証していると言えるのではないのか。
しかし現実は危機が訪れた時、政府は納豆ひとつ満足に作れないし国民に渡せなかった。
お金が一部役に立っていなかった。
そう考えると、政府は通貨を保証しきれていないと考えられないでしょうか。
政府は強い力を持っていますが、全ての国民の需要を満たすほどの物作りの保証なんていくら政府でもできないと思われます。
『行き着く先はハイパー』
では、そんな不安な通貨を発行し続けたらどうなるか?
物が買えない保証しきれてない使い物にならない通貨が増え続けたら、どんどん不安は大きくなっていきいずれ通貨はお金として信じられなくなるでしょう。
いわゆるハイパーインフレというやつです。
政府が保証しきれてない通貨を発行を増やしたら、将来ハイパーインフレになると考えられます。
これは正しいのでしょうか?
続きます。