あとがき(原作担当 遠藤万次郎)
本来であれば17日(日)にお届けする予定だった最終話ですが、普段より多い全26ページに増量したこともあって、完全掲載が19日(火)の夕方までズレ込んでしまいました。お待たせして申し訳ございません。
①シナリオやグラフ素材等々の提出
②コマ割り&ネーム作業
③ネームチェック
④ペン入れ
⑤最終確認
⑥掲載
私(原作担当)のシナリオ提出が遅れたせいで、上記の一連の流れ全てが遅れてしまいました。少しはシナリオの作業にも慣れてきたと感じる一方、好きで始めたはずの漫画や小説で、締め切りを守れない作家の心理も痛感するというか、普段より早めに準備しても無駄な抵抗みたいな、結局ギリギリの納品になってしまうのは何なのか、社会人失格ではないかと思う次第です(笑)。
以下、桜子たちの学校の授業内容です。作中に表示の電子黒板では、画像を拡大しても判読し難いと思うので、テキストにて案内させていただきます。
【貨幣の役割】
・価値の尺度…価値を示すという役割
・交換の手段…支払機能としての役割
・価値の貯蔵…貯蔵手段としての役割
【租税の役割】
・安定財源性…ただし財政自主権を持つ中央政府には不要
・所得再分配…残余を罰する所得税の累進課税がその代表
・景気安定化…ビルト・イン・スタビライザー効果の作用
・政策的誘導…望ましくない需要の抑制(酒税や環境税)
・租税貨幣論…現代貨幣理論「税が貨幣を駆動する」参照
「幸村以後」(2010年7月~)の日本
【幸村連立政権】
・民自党
・新党なでしこ
・公正党
【戦略の三階層】
①世界観…世界でも最も尊敬される国家でありたい
②政策……国内総生産で日本を世界一に押し上げる
③大戦略…物価上昇率の許す限り政府支出を増やす
【税と社会保障】
・消費税の廃止
・所得税の累進性強化
・社会保険料の廃止
【三大国土軸】
・西日本国土軸……いわゆる「太平洋ベルト」地域(第一国土軸)
・日本海国土軸……九州北部~本州と北海道の日本海側に至る地域
・太平洋新国土軸…九州~四国~紀伊半島~伊勢湾沿岸に至る地域
【九大新架橋】
・間宮海峡道路
・宗谷海峡道路
・第二青函道路
・東京湾口道路
・伊勢湾口道路
・紀淡海峡道路
・豊予海峡道路
・関門海峡道路
・島原天草長島連絡道路
上記の間宮海峡は、この物語においてもロシア領だったことに気づきましたが、財政難のロシアが日本に売却したことにしておきましょう……。
さて、最終となるコミックス第9巻の発売日ですが、今から制作の準備を進め、2月28日のエントリーでアマゾンの商品ページを告知できるようにしたいと思います。進撃の庶民における第1話の掲載が2014年11月9日で、最終話(第66話)の掲載が本日2021年1月19日と、実に6年2ヶ月の長期連載となりました。「特別編」というのが1話あるため、合計すると全67話になります。
途中で別な漫画連載を並行して始めたり、母が亡くなって一時休載したりと、予定外のこともありましたが、漫画の内容としては10年くらい前に考えたプロットの通り、大きな狂いもなく完成させることが出来たと思います。今後はせっかく覚えたシナリオの作業を離れ、半年くらい充電したのち、財務省が激怒するようなマクロ経済シミュレーションゲーム制作に挑戦してみたいと思います。或いは『異世界MMT』みたいなタイトルで、中世ヨーロッパ風の世界で国王に通貨発行を任される転生者の話とか、某サイトに投稿してみるのも面白いかもしれません(笑)。
それではまた、コミックス発売の告知エントリーでお会いしましょう。6年2ヶ月の間、お付き合いいただきありがとうございました。
まさに継続は力なりですね。異色の経済漫画でした。今後の活躍にも期待していますか
毎回ヘトヘトになるまで頑張りました^^ 無事に完結できてよかったです。ここ数年は読書の時間もまともに取れていなかったので、しばらくインプットの作業に集中したいと思います。
ついに最終話、おめでとうございます! そしてお疲れ様でした。
これからもコラムなどいただけると幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いします(´・ω・`)
未完に終わらず完走できた安堵と、これからは毎月の大変な作業をしなくて済むという開放感があります(笑)。
コラム掲載など、需要があれば今後も関わりたいと思っています。
とうとう最終回を迎えてしまいましたね
政治にあまり興味がなかった自分でしたが
最初から最後まで読ませていただき、ニュースなどをみるようになりました
政治や選挙に関心のない若い世代に一度読んでもらいたい作品だと思います
また次回作も期待しております
政治家業や政局の描写は殆どなく、最後まで政策を題材にした物語だったように思います。次回作の予定はまだありませんが、何か新しいことを始める時はよろしくお願いいたします。