コロナ軽視に反省ナシ!表現者クライテリオンは自らを支配する空気を換気できるのか?

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本エントリーは令和2年6月に投稿した記事の再掲なのですが、表現者クライテリオンの危機と対峙しない言論は当時から1ミリも変化がありません。コロナ死が過去最多となった日本ですが、関係者に猛省を促すと同時に、常識を失った言論がいかに危険か備忘録として皆様にお届けします。

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 『危機と対峙せず経路依存により先鋭化したクライテリオン』

   チャンネル桜の表現者クライテリオンのコロナ禍討論(令和2年6月当時)を視聴したのですが、予想以上に過剰自粛批判が先鋭化して驚きました。私はスウェーデンやブラジルの自粛緩和路線によるコロナ大量死を目の当たりにして、現実を受け入れると思っていたのですが、クライテリオン編集部の見解は更に過激化していたのです。恐らく、緊急事態宣言の影響で、編集部のメンバーばかりでの意見交換を続けた結果、経路依存による先鋭化が起きたのでしょう。  

『宮沢孝幸コロナで1万人死ぬのをドーンと受け止めよう!』

   番組で驚愕したのは、ウイルス学の専門家で京都大学准教授、京大レジリエンスユニットメンバーで、大阪吉村知事の元でノーマスクで自粛不要!と叫んだ宮沢孝幸先生が『コロナで1万人死ぬのをドーンと受け止めよう!』と発言したのには、空いた口が塞がりませんでした。今は900人台の死者数(令和2年6月当時)の日本ですが、宮沢先生は、その10倍も許容範囲と考えているのなら、当然、緊急事態宣言も自粛も不要と考えるのが当然でしょう。これに対しクライテリオン編集部のメンバーからは異論は出ませんでした。  

『過剰自粛批判の当然の帰結としての過剰防災批判』

   私はクライテリオンのクラスター対策班批判は脱ダム宣言や公共事業叩きと同じ構図を持つと懸念していたのですが、案の定、過剰自粛批判の流れで過剰防災批判まで飛び出す始末です。予想していましたが、国土強靭化の自己否定も時間の問題です。また医療費削減の肯定論まで飛び出す始末です。(追記事項:このようなクライテリオン編集部の空気が現在の医療崩壊による大阪のコロナ死急増の背景の遠因の疑義が濃厚ではないか?)この惨状は、ネオリベ・ウイルス感染によるクラスター発生でクライテリオン言論人の思想の集団自決の惨劇です。まさに自ら危機を招いた保守思想誌と呼んで良いでしょう。

『そもそもコロナ禍を招いたのは安倍政権では?』

   そもそも論としてですが、緊急事態宣言を出す状況まで日本が追い込まれたのは、グローバリズム礼讃の安倍政権が、経済優先で、3月の段階での海外からの入国規制が遅れたからです。仮に1月下旬に厳格な防疫体制を整えていたら、日本の死者数は台湾並みの数名で終わり、今頃、我々は以前と変わらない日常生活を過ごしていたでしょう。全てのコロナ禍の元凶は安倍政権の無策無意ですが、不思議な事に討論では殆ど触れられませんでした。  

『尾身西浦は安倍総理の無策無為と緊縮財政の被害者』

   理解不能なのは、クライテリオン編集部には、厚労省のクラスター対策班に対する憎悪の空気が支配しているようですが、そもそも尾身西浦両氏も、安倍政権の無策無為と緊縮財政の被害者です。長年の緊縮財政の結果、保健所は減らされ、感染症対策の予算は削られ、検査体制は韓国の後塵を拝する後進国レベルに日本は落ち込んでいました。正に大東亜戦争末期の日本軍に匹敵する物資不足の様相で、よく犠牲者を、このレベルに押さえ込んだと思いますヨ。  

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『SARS-CoV-2は制圧戦略が露骨に効果的なウイルス』

 ワールドメーターや米ジョンズ・ホプキンス大学のサイトなどを見てウイルスの感染状況を確認すると、このウイルスは、制圧戦略が露骨に効果的なのが分かります。ベトナムの死者ゼロや、台湾の死者7名は知られますが、驚くのは武漢に近い南京市が死者ゼロ、北京は死者9名、香港は死者5名、またアジア人がコロナに強い説は、封鎖を敢行した豪州NZ両国の人口当たりの死者数が、日本を大幅に下回っている事実が否定します。(令和2年6月当時)

『日本の空気は、既に反自粛』

   山本太郎が出馬して話題騒然の東京都知事選挙ですが、ポスターを見ると山本太郎が一番まともに見える世紀末状態です。特に泡沫候補のポスターは世相を反映するのですが「コロナ自粛をぶっ壊す」とか?「コロナは風邪」とか?表現者クライテリオン編集部とバッチリ意見が合うメンツが揃っていました。討論では、やたらと空気について、熱弁を奮っていたのですが、安倍総理を筆頭に、豊洲の女こと小池百合子や、大阪維新の会など、自粛緩和や過剰自粛反対に、日本の空気は完全に流れています。  

『必要な徹底的な財政政策』

   クライテリオン編集部は、コロナ対策として、絶対に口を触るな!とか?徹底的な換気を!とか提言しましたが、絶対に必要なのは、コロナ禍に関する徹底的な財政出動です。現在、都内で発症している感染者は、夜の街の関係者です。要するに補償が無いので、自粛期間中も生きる為に、お仕事をしていた人々から感染が拡大しているのです。ならば対策は、徹底的な『自粛=補償』のセットであり、その事を愚直に訴えるのが言論誌の役割です。  

『アクロバティック安倍擁護に繋がる懸念が拭えない』

   あれ程、強靭だった安倍政権の支持率は、下落傾向に歯止めが掛かりません。人を騙して嘘を吐き、見かけだけ仕事をした振りをする安倍政権の政治姿勢が、ウイルスという半生物には通用しなかったからです。コロナは一切安部総理に忖度しません!だから、安倍政権は、あれ程嫌っていた第二次補正予算を早々と組み、予備費を10兆円も積み上げたのです。積極財政派は今こそ安倍批判を徹底する事で、世論を喚起すべきでしょう。  

『クライテリオン編集部は空気を入れ替え本当の敵を糾せ』

   豊洲の女こと小池百合子は、都知事選挙優先で感染症対策を疎かにしています。私も感染者が自然減する事を心底祈っていますが、この期に及んでグローバリズムを捨て切れない安倍政権を見ていると、入国管理体制の緩和で、第二派の発生も十二分にあり得るでしょう。表現者クライテリオンに求められるのは、コロナ禍を招いた安倍政権に対する徹底的な批判(令和2年6月当時)と、財政政策への具体的な提言です。討論を見る限り、編集部は明らかに敵を見誤っています。今こそ、編集部の空気を、徹底的に換気し入れ替え、本当の危機と対峙する言論活動が期待されているのです!(追記事項:残念ながら表現者クライテリオン編集部は、危機と対峙せず自らの言論の反省もせず空気も入れ替えず今日に至り日本の新型サーズの犠牲者は急増しています。正に表現者クライテリオンは「コロナと無責任は人たち」となってしまった訳ですが、読者の皆様には自らの頭で、この原因が何か論考し議論して頂ければ幸いです。)

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