税で得をする者達~税はお互いに○○働きをさせる~

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 税金でお金を取られるのは嫌なものです。
 せっかく頑張って働いて得たお金を、持っていかれるのですから。
 これはいうなれば、税金の分だけただ働きをさせられている様なものです。
 なんだそれ!? そんな無駄な事をさせられた上に、貴重な金を取られる税金なんてなければよいのにと思ってしまいます。        
 でも、ちょっと落ち着いて一歩引いて眺めてみました。
 税は現代では、ほぼ全員に何かしら課せられて支払っています。
 ということは、自分だけが税金分ただ働きをしたのではなく、他の人もただ働きをしたということになります。
 つまり、税はそして税を課す政府は、すべての国民にただ働きをさせている様なものではないでしょうか・・・なんか余計にひどくなっている様にも見えますね。

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『ミステリー~得をするのは誰だ!?~』

 ミステリーなどで犯人を捜す方法において、誰が得をするのか?利益を得るのか?、を考えることで犯人の目星をつける、みたいなことがあります。
 ではその考えから、税で得をしているのはいったい誰なのか?
 誰かが損をしているのなら、その裏で得をしている者がいるのではないでしょうか。
 国民がただ働きという損をしてる裏で、得をしている者は誰か? 政府でしょうか?
 国民にただ働きをさせて、せっせとお金(通貨)を回収しているのですから。
 しかし、残念ながらそうはならないと思われます。
 
 通貨「円」というお金を作っているのは政府(日銀含む)です。
 その政府(日銀含む)は、通貨を作ってます。
 その通貨が、めぐりめぐって政府の手元にもどってきたら、いくら得をするのか? 
 0ではないでしょうか。
 そんな自ら作れる通貨を回収したところで、「金銭的」な得にはならないように思えます。

『そして誰も得をしなくなった?』

 税が政府(日銀含む)が作った通貨「円」を回収するにおいて、政府はいくら通貨を集めようがそれ自体は得はしない、いえできないのではないかと考えられます。
 となると政府も得をしない。
 国民も得をしない。
 ではいったい誰が得をしているのでしょう?
 そんな税はいったい何の為にあるのでしょう?

『税はどうやって返す?』

 税を返すためには、政府が発行した通貨を手に入れないとできません。
 誰かが税を返す為には、あなたの財布の中にある通貨を必要とします。
 その為にはあなたの欲しい物、つまりあなたの需要を満たす物を誰かが税額分ただ働きをして作らないといけません。
 同時にあなたも誰かの欲しい物、つまり他の人の需要を満たす為に税額分ただ働きをして物を作り所得を得ないと税を納める、もしくは納め続けることができません。
 この様に税を返す事を通じて、国民がお互いがお互いに物を作り(供給し)合い、欲しい物(需要)を満たし合う関係があるのではないでしょうか。

『現れる共同体』

 「お互い」という部分を、「社会」や「共同体」と言い換えても良いかもしれません。
 社会や共同体に物を提供し合う、つまり物を作り渡すからこそそれは商品として並べられ、私達はそれを買うことができる。
 物や商品がなければ、お金は使うことはできないのですから。
 あなたが昨日買った品物は、誰かがただ働きをして作ってくれた物かもしれません。
 コンビニやスーパーに並んでいる商品の一部は、みんなでただ働きをして作ったものかもしれません。

『最低保証』

 税はお金を取られるだけ、と確かに個人の視点ではそう見えます。
 しかし別の視点でみると、税は物を作る義務を負わせると同時に、通貨というお金を使う義務も負わせていると言えるのではないでしょうか。
 なぜなら、誰かが通貨を使わないと誰も所得や給料を得られないからです。
 給料が手に入らない、つまり通貨を得られないと、通貨で税金を払うなんでできませんね。
 つまり、
 
税金を払う 
=税金分の通貨を手に入れる 
=税金分働く 
=税金分物を作る 
=税金分物を売る  
=(誰かが)税金分「通貨」を使う 
 
 となるかと。
 社会(共同体)から見たら最低限税額分は物を作り、かつよそ様のではなく「自分達のお金(通貨)」を使いなさいよ、と供給(物)と需要(通貨)を守り下支えしている。
 物を作る義務を負わせることで、供給能力を維持する。
 その物作りの力を裏付けとし通貨を発行し回収する事で、通貨を支払わせ(支出をし)使えるというお金としての価値(需要)を持たせる。
 言わば税は物とお金という経済で大事な二つを守っている、もしくは守るような指示のようなもの。
 言い換えると、経済の最低保証を担っているのではないでしょうか。

『得をする者は・・・』

 政府は通貨を作り使う事で社会にお金を提供する、と同時に国民に税を課し回収する義務を負う。
 国民は税を課されることで、自分達の通貨に見合った価値ある物を作り、社会に提供する義務を負う。
 こうして、両者が協同で自分達の住む社会に共同体に、物とお金を満たそうとする。
 適切な税、大事な事なのでもう一度、「適切な税」で得をするのは、物とお金が満ちたその共同体に住む者達全員と言えるかもしれません。

『おまけ』

 デフレの時、政府が通貨を発行せず「まともな財政出動」をせず、増税一辺倒の「不適切な税」で経済を良くする土台を用意しないのなら、国民は税を素直に納める義務も経済を豊かにする為に働く必要もなくなります。
 逆も同様です。
 国民が「まっとうな税」さえも払いたくない、そんな義務は嫌だ、経済を豊かにするために自分が損をするただ働きなんて御免だ、税という縛りなんて拒否する、と言うのなら政府に通貨を発行させず、財政出動をさせず、通貨を回収する増税をもっとやって私達(一部除く)の給料を減らし将来の税収を0にすることで、税を壊すデフレにしろと言ってもよくなります。

 では、通貨発行や財政出動を否定した政府は国民に何をさせるのか? 
 まっとうな通貨発行による財政出動と、まっとうに通貨を回収する税を拒否した国民は何をするのか?
 それは自分達の社会を豊かにする為ではなく、自分の金だけ自分の給料だけを得る為、市場に出向き働けばよいのです。
 市場で、競争を行い勝者と敗者にふり分けられます。
 そして、市場で勝者となり多くのお金を得た者はさらにそれを増やすため市場をより拡大するよう働きかけ、市場で働く「弱者」や「敗者」からお金を貪欲に奪っていくようになるでしょう。
 さらに、税を政府を国を無視してお金を稼ぐには、どんな環境がよいでしょうか? いきすぎたグローバリズムです。
 グローバリズムは、国を国民を国境を政府を無視して自由に好き勝手に稼ぐことができ、自分達の国で働く必要も、自分達のお金(通貨)を手に入れる必要もなくなります。
 自分達の国も、自分達の国の国民も、どうだってよくなります。
 カネさえあればいい。
 金持ちが大金持ちになるために、もっと貧乏人や弱者を増やそうとする。
 
 なぜ、そんな非道な事が起こるのか。
 それは、共に同じ荷(税)を背負った、共通の道を歩む同胞ではなくなるからではないでしょうか。
 そこにいるのは財布の中身を重たくしてくれる、そして金を奪われ続けるただの他人、ただの獲物です。

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