猪狩ともかさんが国を提訴 この思いにこたえるために一刻も早い積極財政への転換を

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2018年に道路を通行中に強風で倒れた看板の下敷きになり、脊髄損傷で下半身麻痺の後遺症を負い車いす生活になったアイドルグループ「仮面女子」のメンバーの猪狩ともかさんが看板を管理していた国を提訴した。「今回私が声をあげることで、今後公の建物や看板の管理が行き届き、私のように突然の事故で命や体の自由を奪われる人がいなくなるようにと思い、提訴しました」との思いから行動を起こした猪狩さんに心から敬意を表したい。

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悲劇を繰り返さないためには管轄官庁だけでなく緊縮財政をした財務省の責任も問われなければならない

この猪狩さんの願いをかなえるためには、看板の管理を管轄する役所の責任だけでなく、メンテナンスに十分な予算が確保されないということの背景にある緊縮財政を進めた財務省や政治家の責任まで裁判で追及されなければならないと思う。

緊縮財政で人命が奪われる悲劇は後をたたない

猪狩さんの事故以外にも政府が間違った貨幣観に基づき、国民の安全より財政赤字抑制を優先した結果人命が奪われた事例は多々ある。2018年に発生した大阪府北部地震では小学校のブロック塀が倒壊し、登校中の女子児童が亡くなっている。これも緊縮財政による人災である。これがきっかけとなり学校など公共施設のブロック塀の安全対策はある程度進んだものの、私の家の近所でも通学路になっている道沿いの住宅に劣化が進んだブロック塀が多く残っているし、地震で倒壊しそうな老朽化した建物も少なくないなど、安全対策はまだ不十分なのが現状だ。国民の命を守るためには公共施設の安全対策強化だけでなく、道路に面する民間所有の構造物の安全対策や無電柱化などにもっと国費を投入しなければならない。

国民殺しの間違った貨幣観から命を守れる正しい貨幣観に転換を

それを可能にするためには、政府債務が増えると財政破綻するので歳出は常に抑制しなければならないという考え方が誤っていたという事実を明らかにし、変動相場制のもとで自国通貨建てで国債を発行できる日本政府の財政破綻のリスクはゼロであり、インフレ率の許容範囲内での歳出拡大は全く問題無いという正しい考え方への転換が必要不可欠である。猪狩さんの勇気ある行動がその一助になることを願い応援したいと思う。

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HG
2 years ago

氷河期殺し≒国民殺し
氷河期殺しの自民党を30年にわたり支え続けてきたのはだれかな。

氷河期世代としては、とりあえず氷河期世代一人当たり2億円くばってから、ほかに金を配ることを始めてほしいね。
公務員給与を上げればどうだとか言う人もいるが、トリクルダウンと同じ理屈だと気が付いてないのかね。コロナ補助金での二極化と同じだよ。

当ブログは2019年5月に移転しました。旧進撃の庶民
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