無知無学な総理

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ネットやYouTubeでかなり前から話題になっていたセブンイレブンの詐欺商法が、ようやくネットニュースでも採り上げられました。

『セブン「新作いちご飲料」のラベルが物議「果肉と思ったら絵」 法的問題は?』

Yahoo!ニュース
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「セブンイレブンの新商品「練乳いちごミルク タピオカ入り」がネットでちょっとした物議をかもしている。問題になっているのは味ではなく、そのパッケージ。透明カップに描かれた赤い模様が、いちごの果肉に見えるというのだ。結果として、実際の商品よりも多くのいちごが入っているように見え、消費者の誤解を誘っているのではないかとネットで疑われている。

パッケージは商品を手にとるときの大事な要素。実物よりもいくらか美化されていることも珍しくない。こうしたパッケージに問題はないのだろうか、消費者問題にくわしい金田万作弁護士に聞いた。

Q.景品表示法の「優良誤認」に当たるのでしょうか?

A.(略)まず、本件のようなパッケージの柄が「表示」にあたるかですが、「顧客を誘引するための手段」としての「容器又は包装による広告その他の表示」も内閣総理大臣によって指定されているので(不当景品類及び不当表示防止法第二条の規定により景品類及び表示を指定する件)、「表示」にあたります。

次に、「著しく優良であると示す」ものであるかですが、一般消費者を基準に、多くのいちごが入っているように見せることは「優良であると示す」ものです。(略)

そもそも本件のようなパッケージによる誇張が社会的に許容されているかは疑問が残るところですが、実際に食べた人がパッケージによる柄だと知ったとしてもまた食べたいと思うようなものであれば、社会的に許容された限度を超えて選択に影響を及ぼしているとまでは言えず、「著しく」の要件を満たさないと考えます。(略)」

ネット上で有名なセブンイレブンの詐欺商法は、上記のいちごミルクだけでなく、「炭火焼牛カルビ弁当、からあげ弁当、はみでたタンドリーチキン風バーガー、厚焼たまごミックスサンド、バナナミルク、餃子、牛カットステーキ&ポテト、いなり寿司、酢もつ」等々枚挙に暇がありません。

実際にネットで“セブンイレブン 詐欺商法”と検索すれば、数多くの証拠写真が上がっています。

詐欺に使う手法も、“上げ底弁当、容量削減、個数削減、容器の模様で容量の少なさを糊塗、タレ袋で上げ底”といった阿漕なものばかりで、お前は薄汚い中国企業か?とどつきたくなりますね。

とても売上2.4兆円もある業界トップ企業のやることとは思えません。

消費者の期待に後ろ足で砂をかけるような詐欺行為は、コンビニ業界のリーディングカンパニーとして絶対にやってはならず、大いに非難されるべきです。

セブンの広報部も、ネット上の悪評については、「把握しています。しかし、リニューアル時の容器の変更は、輸送時などの耐久性、陳列しやすさを考慮したり、プラスチックごみ削減のために薄くしつつ2枚重ねにすることで強度を高めるという工夫の結果です」と回答したそうですが、次々と新手の詐欺商品を発売するあたり、まったく反省する気はないようです。

セブンの詐欺商法は数年前からネットで話題になっていましたが、オールドメディアの連中は大手広告主であるセブンイレブンの顔色を窺い、完全黙秘と全力スルーを続けてきました。

ですが、昨今のマスメディアの動きをみると、都合の悪い情報やニュースはできるだけ触ろうとせず、SNSやネットニュースで沸騰するのを見てから、したり顔で追従するのが常ですから、このままセブンのインチキ商品たたきが沸騰すれば、彼らも後追いせざるを得ないでしょう。

上記記事では、セブンの詐欺容器の法的問題については“セーフ“との見解ですが、法的要件云々と消費者の抱く感想はまったく別物ですから、今後、セブンの詐欺商法に対して消費者がどのような反応を示すのか、とても楽しみです。

個人的には、消費者に「詐欺商法にエサを与えないでください」と呼びかけ、インチキ商品の買い控えを求め、セブンに猛省と改善を望みたいですね。

かくいう私も、大学時代はセブンやローソンの弁当をよく食べていましたし、実際に当時の弁当は量も十分で味もおいしく、価格も350~550円くらいで満足いくレベルの弁当を買うことができました。

ですが、20年位前から弁当や総菜などの質がガクッと落ち、価格も高くなったのを見て、コンビニで弁当を買うのを止めましたし、コンビニスイーツの類も、デビュー当時は買い得感がありましたが、昨今のスイーツ類は「The price is too high and Too little」でとても買う気が起きません。

いまコンビニでモノを買うとしたら、PB商品の安いお茶と缶チューハイくらいですかね。

さて、優良誤認や詐欺といえば政治の世界ですが、菅総理が18日に行った施政方針演説の内容も、まさに看板に偽りだらけの内容でした。

菅氏は、演説の冒頭で「内閣総理大臣に就任し、政権を担って4カ月、直面する困難に立ち向かい、この国を前に進めるために、全力で駆け抜けてまいりました。そうした中で、私が、一貫して追い求めてきたものは、国民の皆さんの「安心」そして「希望」です」と述べましたが、彼が官房長官や総理の椅子に座ってきた8年余りの間、果たして国民は安心や希望を手にすることができたでしょうか?

答えは明確に「否」です。

国民の所得は伸びず、初任給は30年も昔と同じ、少子化は悪化するばかりで、国内産業は空洞化し基礎技術は中韓へ漏出し放題、中韓鮮露の野蛮国家の度重なる挑発に対しても注視と黙視を繰り返すだけ。

彼が安倍ちゃんの腰巾着として政権中枢で権力を振るってきた間に、日本人は成長への意欲、先進国として他国をリードする自信、独立国家としての誇りを完全に失ってしまいました。

菅氏は、施政方針演説で、「暮らしと雇用を守る」と言いながら給付金の再給付や完全なる休業補償、消費税廃止、社保負担廃止などの重要政策には触れようともしませんでしたし、「グリーン社会の実現とデジタル改革が次の成長の原動力をつくり出します」と寝ぼけた戯言を吐いています。

彼が大好きな「脱炭素社会、カーボンニュートラル、温暖化防止、再生可能エネルギー」といった歯の浮くようなグリーン社会用語は、グレタやローラを歓ばすことができても、社会に多大なるコストや不便を強いるだけで、彼が期待するような「投資を促し、生産性を向上させ、産業構造の大転換と力強い成長を生み出す」ことはありません。

それらは環境ゴロのエサ場(利権)と化し、炭素税や再生エネ賦課金という形で社会に負担を押し付けるだけに終わるでしょう。

また、デジタル改革とやらも、「ポスト5G、6Gを巡る国際競争が過熱化する中、官民を挙げて研究開発を進め、通信規格の国際ルールづくりを主導し、フロントランナーを目指します」なんて言ってますが、肝心の予算はというと、来年度予算の5G関連予算は、どれだけ広義に水増ししてもせいぜい1000億円程度というお粗末さです。

さらに、「教育のデジタル化も一挙に進めます。小中学生に1人1台のIT端末を揃え、9000人のデジタル専門家がサポートします。子どもたちの希望や発達段階に応じたオンライン教育を、早期に実行してまいります。あらゆる手続が役所に行かなくてもオンラインでできる、引っ越した場合の住所変更がワンストップでできる、そうした仕組みをつくります」と息巻いていますが、IT化の普及を阻んでいるのは端末の有無ではなく通信料金の高さです。

コロナ禍により、教育現場でも、子供たちを通学させず自宅でリモート学習させるために生徒全員にiPadを配ってドヤ顔する教育関係者や官僚を見かけますが、問題を履き違えています。

国内の光回線普及率は2019年時点でも54.5%しかなく、重たい教育動画なんか何時間も視ていたら、たちまちギガ不足で容量オーバーしてしまうでしょう。

各家庭が困るのは端末云々ではなく、通信料を食う動画を数時間×数日にわたり問題なく視聴する通信環境がないことなのです。

デジタル改革を旗印に掲げるのなら、各家庭の光回線通信料を全額負担するくらいの思い切った予算を提案すべきです。

それでもかかる経費はせいぜい3-4兆円程度で済みますから。

菅氏は施政方針演説の締め括りで次のように述べました。

「私は、47歳で初めて衆議院議員に当選したとき、かねてよりご指導いただいていた当時の梶山静六内閣官房長官から、2つのことを言われ、以来、それを私の信条としてきました。

 1つは、今後は右肩上がりの高度経済成長時代と違って、少子高齢化と人口減少が進み、経済はデフレとなる。お前はそういう大変な時代に政治家になった。その中で国民に負担をお願いする政策も必要になる。その必要性を国民に説明し、理解してもらわなければならない。

 もう1つは、日本は、戦後の荒廃から国民の努力と政策でここまで経済発展を遂げてきた。しかし、資源の乏しい日本にとって、これからがまさに正念場となる。国民の食い扶持をつくっていくのがお前の仕事だ。」

四半世紀もの間、経済成長をほったらかしにして国民を飢えさせ貧困化させておきながら、「国民に負担をお願いする政策も必要になる。その必要性を国民に説明し、理解してもらわなければならない」と演説する彼の勘違いぶりや思い上がりに強い憤りを覚えます。

コロナ禍で売上激減や解雇・失職、給料やボーナスカットに見舞われたり、意に染まぬ出向を命じられ忸怩たる思いで涙を堪えている国民に向かって、さらなる増税や社保負担増加を要求しようとする彼の無神経さを見るにつけ、顔面を思いきり蹴り飛ばしたい気分です。

また、もう一つの「資源の乏しい日本にとって、これからがまさに正念場となる。国民の食い扶持をつくっていくのがお前の仕事だ」の部分ですが、日本にとって最大かつ最強の資源(₌国富)は「人材と技術力」であることを忘れてはなりません。

原油や鉄鉱石がいくらあっても、それらをガソリンや強靭な鋼に加工する技術がなければただの有害なごみでしかありません。

マグロが資源なのではなく、それを最高級の大トロとして提供できる流通網や加工技術こそが資源なのです。

そして、それらの技術を資源や国富たらしめるには弛まぬ修練と革新が必要になりますが、そうした場を創るためには膨大かつ永続的に拡大し続ける需要や消費が不可欠なのです。

積極的な財政金融政策をもって、そういったマクロレベルの経済コントロールを司るのが政治の役目であり、いみじくも彼が言った「国民の食い扶持をつくっていく」ことにつながります。

国民の食い扶持を創るのは、何も難しいことではありません。

国が実体経済に十二分な量のカネを投じて、個々のプレイヤーが技術やサービス革新の競争に熱を上げるのを促すだけのことです。

ひとつ確かなことは、彼が梶山清六から言われた「国民に負担をお願いする政策」は、「国民の食い扶持をつくっていく」ことと真正面から対立し、国民の食い扶持を破壊するだけの愚策でしかない、つまり、梶山清六は経済無知&無学なポンコツであり、そういった妄言を後生大事に温めている菅氏も同様にポンコツの詐欺総理だということです。

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黄昏のタロ
3 years ago

お邪魔致しますです。

 おいらは、何年も前からコンビニではコーヒー程度しか買わないです。こーなるだろうって思ってましたから。

>とても売上2.4兆円もある業界トップ企業のやることとは思えません。

 おいら的には、恥も外聞もなくその様な行為をさせているのは、国民をデフレで苦しめた政府の責任だと考えてるです。
 けっして誉められる事ではありませんし、非難されるべきです。ただ、デフレとの戦い方が、そのような手法を選択させるまでになっているのではないでしょうか。

 業界最大手でも、無能な政府に追い詰められているのです。新しい形のSOSにも見えてしまいます。企画する人達の悲鳴なのではないでしょうか。おいらだって追い詰められたら、批判されてるよーな企画を出しちゃうかもです。

 機会が有りましたら、こんな視点も混ぜていただいて、政府ごと思いっきり斬っちゃって下さい。

黄昏のタロ
Reply to  うずら
3 years ago

返信有り難う御座います。

 知ってます。

 『自民党に投票すると、セブンの上げ底が悪化する』って切り口なら、大鉈を振り下ろせたのかもって辺りです。

 上手く表現できなくて、ごめんなさいです。

3 years ago

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