文章の書き方はブログだけでなく、社会人としても必須の有用スキルです。
しかし……内容はしっかりしているのに文章で損している、相手に読んでもらえていない。
そんな文章が、世の中にはたくさんあります。
文章の書き方スキルは一生もの。極めておけば絶対に役立ちます。そのための第一歩、伝わりやすい文章の書き方を解説します。
進撃の庶民への寄稿でも役立ててくださいね。
文章の書き方の基本
文章の書き方の基本を、まずは身につけましょう。読みやすい、伝わりやすい文章にするために必須です。
①一文は短くと意識する
今日、買い物をしていたらバッタリと友達と会ったので、喫茶店に立ち寄って2人で話をしていたら学生時代の話が出て、あの頃は楽しかったなぁと2人で肩をたたき合った。
長々と文章が続くと、とても読みづらいですよね。
今日、買い物をしていたらバッタリと友達に会った。せっかくだから2人で喫茶店に入ることに。
学生時代の話が出て「あの頃は楽しかったなぁ」と2人で肩をたたき合った。
区切ることで改行もでき、読みやすくなります。
一文は短くを意識してくださいね。
②結論を最初に持ってくる
結論ファーストにすると相手に伝わりやすくなります。理由や原因などの要素は、結論の後で述べましょう。
結論ファーストにするためにPREP法が有効です。
- 結論やポイント
- 理由や原因
- 具体例
- 再度、結論やポイント
上記の構造で文章を組み立てるのがPREP法です。文章に説得力を持たせて、相手に伝わりやすくなります。
③主語と述語を近づけよう
ときどき、主語と述語が離れた文章があります。
ある評論家は、日本全国に多くの美術館が建てられたものの、訪問者が毎年一割ずつ減っており危機的状況で、それにもかかわらず美術館を存続させることは、税金の無駄ではないかと指摘している。
主語と述語は近づける :言いたいことが伝わる文章の基本ルール | 書き方ができる人コム
上記の文章ではわかりにくいですよね。
ある評論家は、次のように指摘している。日本全国に多くの美術館が建てられてもの、訪問者が毎年一割ずつ減っており、その運営が危機的状況になっている。それにもかかわらず、美術館を存続させることは、税金の無駄ではない。
主語と述語は近づける :言いたいことが伝わる文章の基本ルール | 書き方ができる人コム
主語と述語を近づけることで、伝わりやすくなります。
④接続詞の多用はダメ
接続詞の量に決まりはありませんが、書き慣れていない人は多くなりがちです。「また」「しかし」「ですが」などの接続詞が特に多くなります。
特に「また」はついつい多用しがち。「加えて」「一方で」「他方」など「また」の言い換えを使用すると多用を防げます。
⑤ひらがな7割・漢字3割
論文などなら漢字5割でOKです。しかし一般的な文章では「ひらがな7割・漢字3割」を心がけましょう。
漢字が多いと圧迫感があり、一般的には読みにくい文章になります。
⑥表現は簡潔に
小説などで風景を描写するような多彩な表現は、一般的な文章には不要です。風景を描写するなら、写真を添付すれば済みます。
回りくどい表現は避けましょう。伝えたいことをズバッと表現するのが良い文章です。
⑦同じ語尾を繰り返さない
今日はお昼ご飯を食べに行きました。レストランでカレーライスを食べました。とても美味しいと思いました。
同じ語尾が3連続となると幼稚に感じます。できるだけ2連続までに留めましょう。
今日はお昼ご飯を食べに行きました。レストランに到着し、カレーライスを注文することに。とても美味しかったです。
ブログやWeb上での文章の書き方
Web上での文章の書き方では、さらに気を付けたいポイントがあります。
①数行で改行する
Web上での文章の書き方で、まず気を付けるのは改行です。数行で改行するように意識しましょう。
「改行がなくても大丈夫!」という人もいますが、大丈夫じゃない人もいます。間口を広げるなら、大丈夫じゃない人に合わせないといけません。
②見出しを付ける
ブログは大抵、目次が表示されます。目次は見出しから自動で生成されます。
見出しのない文章では目次が表示されません。ユーザーは自分の目当ての情報があるかどうか、すぐに判断できないことに。
ユーザビリティの観点から、必ず見出しは付けましょう。
③きっちりと構成を作る
99%のブロガーは構成なしで記事を書きます。だから1つの記事の中でテーマがずれたり、迷走したり。
構成を作ると迷走せず、テーマに沿って文章を書けます。
構成なしに良い文章を書くことは難しいです。書けたとしてもだいたいは偶然、たまたまです。
しっかりと構成を作りましょう。
1%のブロガーになることで、文章のレベルアップができますよ。
構成の作り方
構成の作り方は難しいものではありません。「キーワード需要を調べる」「キーワードを設定して構成を考える」の2ステップです。
①関連キーワードツールでキーワードを調べる
ラッコキーワード(旧:関連キーワード取得ツール(仮名・β版))
上記のキーワードツールで、書きたい記事テーマのキーワードを調べましょう。
一緒に出てくるサジェストキーワードも構成に入れることで、記事の網羅性が確保できます。網羅性のある記事はSEOに強く、Googleに高く評価されます。
②キーワードプランナーで検索ボリュームを調べる
調べたキーワードをキーワード プランナーに入れて、検索ボリュームを調査します。
- 0~10:需要はほとんどない
- 10~100:需要は少なめ
- 100~1000:ほどほど
- 1000~1万:ミドルキーワード
- 1万~10万:ビッグキーワード
基本的には100~1000以上を狙いましょう。競合性も表示されますが、あまり気にしなくてOK。
③マインドマップで書く内容を決めていく
キーワードが決定したら構成を作っていきます。構成を作るときに、そのキーワード上位のサイトを以下のツールで分析しましょう。
見出し(hタグ)抽出:競合サイトの見出し(キーワード)を調べてSEO対策 | ラッコツールズ🔧
見出しを分析して、共通するものは自分の構成にも入れましょう。検索意図を分析して、検索意図に答える記事を書くことが重要です。
構成を作るマインドマップは「MindMup」が無料で優秀です。Googleドライブから使えて、作れるマインドマップ数も無制限。
ちなみにこの記事のマインドマップ。
慣れてきたら、30分程度で構成を作れるようになります。
④構成書のアウトラインに落とし込む
大抵のマインドマップはGoogleドキュメントに落とし込むとき、箇条書きになります。構成書に落とし込むなり、ブログ記事画面に落とし込むなりしてください。
まとめ
文章は相手に伝えるために書くものです。自己満足の道具にしてしまっては、もったいないですよね。
例えば好きな人にラブレターを送るなら、あなたは何度も書き直すことでしょう。どうすれば好きな人に気持ちが伝えられるか、試行錯誤するはずです。
どんな文章も同じ。相手に伝えるために構成や、読みやすい文章が必要です。
文章スキルは一生ものです。不必要になることもありません。
今から磨いておくとお得ですよ。