お祭りばかりの安倍政権。真面目にまともなことはやってこなかった。今もそうだ。

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次から次へと思い出のエピソードを面白おかしく聞かせてくれるその能力は、常に心を引きつけるものがあるが、たまには何が起こっているのか冷静に考える時間は必要だろう。(波を聞いてくれ)

https://news.yahoo.co.jp/articles/680c5f6c8db6e5434c1c002fd00fcb0cc14e536c?page=1
安倍政権、「日常の政策」を軽視し「お祭り政治」に明け暮れた7年のツケ(現代ビジネス) – Yahoo!ニュース

飛行機はいいものだ。飛行機は乗るのも見るのも好きだ。関空のデッキ、セントレアの展望風呂、羽田のカフェ。空港について離着陸を見ながらゆっくり時間を過ごすのは楽しい。

面白い記事があった。安倍政権が7年も続いてきたことについての論評であるが、基本的に納得の行く話ではある。

要するに、安倍政権がやってきたのは、実感のわかないスローガンを打ち出して、あとはそれをやった感だけ残すことをやり、実質的に期待されることはじつはやらない。それを思い出す前に、次のスローガンを打ち上げて、国民の目を向けさせる。あとから思えば、やった感が残っているだけに、達成感だけがあり、役に立っているような気がする感覚だけで一定の満足を得られてしまうのである。

もちろん、知っている人やちょっと意識をすればわかるように、実際にやっている政策や外交は、相当ひどいもので、結果として、日本の国力は国際的な相対比較で随分と低下したと言う他ない。やった感を演出するのは、安倍擁護の言論人やマスコミの連中である。それに載せられて、危機感もなくこれまで7年以上の安倍政権のままで安閑としてきたのも国民である。

しかし、現在日本だけでなく世界が見舞われている新型コロナの感染拡大の問題に対処する段においては、その、スローガンとやった感の繰り返しではどうしようもないところまで追い込まれている。もちろん、コロナが来るか来ないかという1月の時点でも、前年の10月に実施された消費税10%の施行の結果が恐ろしい各種経済指標として現れてきた。しかし、その時点では、安倍政権は、それまでの、スローガンとやった感の繰り返しでごまかそうとしていたのである。

それは、景気は回復し続けるという言い方でその硬い意識は示され続けていた。コロナの影響が起こることが容易に想像される1月末の段階においても、中国の武漢において大流行が発生し等の中国当局が都市封鎖をしていた状況においても、中国のインバウンド観光を歓迎する安倍晋三本人の顔写真入りのメッセージが、在中国の日本大使館のWebページに掲載され続けていたのである。それぐらいに、やるべきことをしないで、日本の国力を毀損すること(ここでは、日本の観光を外国需要依存にすること)を続けていたということだ。

しかし、コロナの感染は、感染者の重症化と、医療施設の院内感染ということで、医療危機の危険を国民に知らしめることになる。それによって、接触制限を行うための経済活動等の自粛が起こり、経済活動が急速に縮小していく。これに対しては、通常の経済政策を打つだけで全く対処ができず、活動の制限を前提とした経済補償が不可欠なのは明らかであるのに、信じられないことに平時の論理で政府がカネを出すのを渋るという見たくない対応が実際に起ったのである。

その代わりに出てきたのが、経済振興作であろう、お肉券の話や旅行券の話であった。まるで現状を見た話ではない。そのころは、オリンピックにも未練タラタラで、今のことを思えば、来年には東京五輪が当然のようにできるかのようなイメージで語られていたのである。

オリンピックなどは、スローガンに近いものがあると上記の記事でも示唆していた。要するにお祭りであって、それそのものは、直接的な経済政策ではないが、高揚感を作り出し、それに向けていろいろなものを作ることで、景気を刺激するというものではあるはずだった。しかし今回の関連建設に関しては、いかにカネをケチるかということにフォーカスし、運営においても、ボランティアでやろうという、仕事に如何にしないかということに重点が置かれるという、なんとも評し難い対応が繰り広げられた。しかしその裏側では、電通を始めとする、広告利権だけがうごめくことになり、放送権や広告料で稼ぐ手はずになっていたのである。

その連中が集めるカネは、一部の上級国民の連中の中でぐるぐる回るだけで、多くの国民がその富に預かることはない。一部の富裕層に渡ったところで、金融の投資に使われるものが大半となっており、労働分配率の低下により多くの国民の、賃金に回らないようになっている。同しようもない状況である。

そういう富の偏在化にメスを入れられるのは、政府しかいないのにも関わらず、スローガンとやった感で、そういう歪を解消することは安倍政権はしてこなかった。首相や官房長官や財務大臣等の会見でも、まともにそのような対策をする医師も感じられない。外国で、グローバル礼賛であったり、外資を読んで、これまでの日本国内に蓄積している技術や富を売り渡すことしか行わない、政府からして売国奴と呼ぶしかない政策を打ち続けてきた。割りを食うのは、日本国民であったのだ。

https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1591430704/
【速報】安倍政権支持率  不支持率61.3%に 前回調査から22.5ポイント上昇 時事通信社

流石に身近な現実として、意味のわからないマスクを配り続けることや、10万円の給付の遅れと、その先の保証をしぶり続けている態度の割に、意味のわからない法律を裏で通そうとしたり、通したりすること。電通利権や竹中平蔵が暗躍していながら偉そうにぶっていることなどが自分事だということを意識せざるを得なくなっているのだろう。

この事に気づいてしまえば、これまでの、安倍政権のごまかしについて、正当な感情として、怒りに結びつかないのはおかしいだろう。そして、やるべきことをやらないで、いらない法律をこの期に及んで通しまくる(種苗法や国家戦略特区の改正法)という所業、そして、拉致被害者の救済ということを放置して、拉致されるのは自己責任と言わんばかりの無責任な態度、香港の国家安全法適用の問題についても、中国の経済に目がくらんでいうべきことを言わない態度など、やるべきことをやらないことについては、批判しないと始まらないのである。そうしなければ、コロナ補償のたらなさ、医療環境の充実への対応の遅さを批判されないために、ブルーインパルスも飛ばすのだ。

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