安倍政権が終わりを迎え、次の自民党政権が始まろうとしています。そしてそれは、菅政権だろうと予測されています。
菅政権はちまたで囁かれているように、短命で終わるのか? かなり気の早い分析ですが、予測してみます。
筆者は「短命で終わってほしい」と望んでいます。その理由を最後に書きます。
なお、安倍政権やアベノミクスの成果は以下の記事を参照してくださいね。
菅政権誕生はほぼ確定
自民党総裁選は2020年9月14日、すなわち本日投開票が行われる予定です。候補は菅義偉氏、石破茂氏、岸田文雄氏です。
報道によれば菅義偉自民党新総裁の誕生は、ほぼ確実とみられています。
次点を石破茂氏と岸田文雄氏が争っていると、報道されています。1年前の評価で、ポスト安倍の最有力候補は岸田文雄氏や石破茂氏でした。
岸田文雄氏に総理の座が禅譲されるのではないか? との見解もありました。
ポスト安倍に、菅義偉氏は名を連ねていませんでした。世論調査の次の総理として、期待もされていませんでした。
菅義偉総理誕生は、1年前の日本にとっては意外な結末です。
菅政権が短命だとされる理由
菅自民党新総裁の誕生は、ほぼ既定路線です。そして自民党新総裁は、ほとんど確実に総理に就任します。
しかし菅政権は、短命で終わるとの見解が多勢を占めています。
次の衆院選までのワンポイントリリーフ
菅政権は次の衆院選までのワンポイントリリーフ、との見方があります。1年ほど総理をやって、その後に衆院選を戦い辞任。次にバトンタッチするのでは? との見解です。
この場合、衆院選は任期満了近くに行われることになります。
しかし9月解散説などが囁かれている現在、ワンポイントリリーフ説はちょっと難しいのでは? と筆者は感じます。
1年後に解散するより、菅総理誕生→支持率の高いうちに解散→数年以上は政権を維持、というシナリオを選ぶのが一般的です。
党員投票なしの自民党総裁選で選出されるから
コロナ禍の最中ですから、自民党総裁選は党員投票なしで行われました。
自民党総裁選初期に、党員投票なしが決定されました。自民党員から支持されている石破茂氏は、この時点で勝ち目がなくなりました。
党員投票なしは仕方がないとは言え、菅政権の地盤を緩くする可能性があります。正当な手続きによって選ばれていないことは、自民党総裁としての正当性を弱くします。
安倍総理体調悪化の代打
菅義偉氏はもともと総理になるつもりがなく、安倍総理の代打として登板しただけという可能性はあるでしょうか?
安倍総理から打診されて、混乱を避けるために総理になるというシナリオです。安倍総理の辞意表明が急だったこともあり、説得力はあります。
代打なのですからもともと、あまり総理をやる気はない。したがって次の政権へ、混乱なく引き継ぐことが目的とする見方です。
安倍総理「菅総理には菅官房長官がいない」
安倍総理はかつて「菅総理には、菅官房長官がいない」と評したそうです。
菅義偉氏は官房長官、調整役、女房役としては優秀でも、総理として世論の支持が集まるかどうかは未知数です。
選手として優秀でも、監督として優秀かどうかは別の話というわけ。
加えて安倍総理が言ったように、優秀な官房長官を任命できるかどうかが、菅政権の命運を決定するかもしれません。
菅義偉は菅政権の短命を覚悟しているか?
菅政権短命説は、わりと説得力があります。
加えて長期政権の後は、どうしても見劣りするもの。短期政権が続く傾向が強いと言われています。
菅政権誕生は、小泉政権後の福田政権に似ていると筆者は感じます。なるほど、短期政権になるかもしれません。
しかし菅義偉氏本人は、短期政権を覚悟しているでしょうか? 長期政権の官房長官だったのですから、自分も! という野心がないわけはありません。
結果として短命かどうかは置くとしても、菅義偉氏本人は短期政権で良いとは思っていないでしょう。
菅政権が短命で終わらないかもしれない理由
菅政権が短命で終わらない可能性について、考えてみたいと思います。
筆者の予測は、ちまたの人たちと同じく「短命では?」です。しかし長期政権化する可能性も、なきにしもあらずです。
安倍総理の後継として、国民が支持?
安倍総理の後継として、国民からの支持率が高くなる可能性があります。
安倍総理が辞意表明した後、異例のことですが政権支持率が5割を超えました。惜しまれて辞任、という形になったのです。
菅義偉氏は安倍政権で長年、官房長官を務めました。安倍総理の後継として、国民からの支持率が高くなっても驚きに値しません。
加えて菅政権は、確実に安倍政権の政策を引き継ぎます。安倍政権の政策とは、安倍政権が長期的に支持を受けた原動力です。
※政策が最悪である点は、脇に置きます。国民が望む政策が良いものである保証など、どこにもありません。
政策的にも実質的にも、安倍政権の後継である。この一点において、菅政権は短命で終わらない可能性もあります。
菅総理は強権的に振る舞い、ウケる?
菅義偉氏は官僚を、わりと押さえつけるタイプだそうです。官僚に対してかなり、強権的との報道もチラホラみられます。
参照 官僚「政策反対なら異動」 菅官房長官:時事ドットコム
強権的な振る舞いと、リーダーシップは異なるものです。しかし同時に、似ているものでもあります。
菅官房長官が官僚人事などで大なたを振るうと、世論にウケる可能性が高い。
なぜなら勇敢で勇気のある、改革者を演出できるからです。
そして菅義偉氏は、強権的に振る舞うメリットを知っているはず。こうして考えてみると、菅政権が短命で終わらない可能性もなきにしもあらず。
まとめ 菅政権に短命を望む理由
筆者は希望的観測も込めて、菅政権には短命を望みます。なぜか? 菅義偉氏が優秀で有能だからです。
「優秀で有能なら、長期政権化した方がいいじゃん!」
このように反論があるでしょう。確かに政策が国益に沿うならば、優秀な政権は長期化した方が良いでしょう。
残念ながら菅政権が、安倍政権の政策を引き継ぐことは確実です。新自由主義的な政策が引き継がれますから、優秀で有能であることはむしろ最悪です。
そして新自由主義的な政策とは、そもそも国民が支持している政策です。安倍政権が長期化したのは、世論のニーズに応えたからに過ぎません。
反緊縮、反新自由主義の立場としては「無能な総理が、短命で次々替わる」が望ましい。それ以上望めないのが、現在の日本です。
コテヤンさんこんばんは。
売国奴の菅が総理になりましたが、このままだとこの国がおかしくなりそうなので、私は菅の政治については反対の声を上げていきたいです。
それと、この前紹介した哲学入門チャンネルにて、菅の虚像を暴いた動画があるので、紹介します。
菅新総裁の「庶民派」「叩き上げ」イメージが虚飾な理由について解説 哲学入門チャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=mi__wRh9lHI
こんばんは。
ぜひぜひ、声を上げましょう。
>このままだとこの国がおかしくなりそうなので
すでに結構、おかしくなっているという(汗)
末路は絶望か爽快か、それが問題です。
安倍総理の退任ご祝儀支持率アップを見るに、一般国民も本気で安倍総理を不支持していなかったということが見て取れますね。(本気で不人気になってるなら、支持率アップはないでしょうし)
ということはぶっちゃけ今選挙をしても野党は勝てないということですね。
枝野さんも最近やっと少し消費税に言及するようになりましたけど、それでもまだ足りないですね。
理想が足りない野党党首なら、国民も魅力を感じないでしょう。
現状においては、菅政権がほぼ100%安倍政権を継続すれば、ある程度の政権を維持することはできるでしょうけど、危惧する点を上げるとすれば、菅政権擁立の立役者である二階幹事長でしょうか・・・。
親中派の二階幹事長が、コロナ禍終息後に中国の習近平の国賓来日に前向きに動き、菅首相もその流れに乗れば、国民は少し動揺するかもしれません。
ただでさえ軍事的圧力を受けている上に、人権弾圧問題が世界的に問題視されてる時の国賓招聘なら、国民はそんな内閣に不安感を感じるでしょうし・・。
また、アメリカも良い顔はしないでしょうから、それを見て国民は安全保障的な不安もまた感じるでしょう。(そのためにはそもそもとして、財政出動での自主国防がまず大事なのですが、その件は今回は脇に置いています)
・・ですんで、習近平来日を菅政権が目論めば、世間は不安を感じて政権はもう少し早く終わるかもしれませんが・・、ただこれの問題点は、あの習近平に日本国の象徴・天皇陛下を握手させたくないってことですね。
第一、21世紀の遅れてきた最後のファシズム政権である、中国共産党のトップに日本に来てほしくないってのもわりとありますね・・。
これは複雑な気分です・・。
もしくは・・、菅政権のもと、小さな政府、グローバル化が2~3年でどんどん進んで、国民が生活がきつくなり、野党や与党の一部の減税勢力の声が大きくなれば・・、まあ、ワンチャン、といった感じのような気もしますが・・。
生活苦は増えるでしょうけど、そこでどれだけ減税の声を大きくできるか・・・、日本国民が先に死ぬか、緊縮グローバル政権が先に倒れるかの、命がけの我慢大会みたいなのになるかもしれませんが・・・(^^;)
まあ、菅さん有能そうですから、この勝負はほんときつそうですね・・・・・・・。
>一般国民も本気で安倍総理を不支持していなかった
ほんま、これです。
菅政権が短命かどうかはまだわかりませんが、消極財政(緊縮財政)路線が続くのはおそらく間違いないような~。
>まあ、菅さん有能そうですから、この勝負はほんときつそうですね・・・・・・・。
分が悪すぎです……ほんと。
お初にお目にかかります。
私も正直に申し上げますと、彼には全く期待していません。
・「日本国とは何か?」に答えていない(=国家観の欠如)
・緊縮財政の維持と増税を掲げている
この時点で、私は不支持を決め込んでおります。
そして、ここ直近15年間のこの国の政治を振り返って悟ったことが三つあります。
日本国はじり貧に陥っていると。
そして、「政治家に任せっきりではダメである」と。
刹那的で独善的な拝金主義が日本国における支配的な思想であると。
彼が総理指名された当日、私は7つの政策の実施を請願しました。消費税減税、補正予算の編成、外国人の株式&土地取得の制限強化、沖縄方面の軍事力の強化、財政法の改正、昭和的な平和主義の放棄を主目的とする憲法改正、地方移住の支援です。
全部やってくれるとは思ってはいませんがね。
……時に高橋さんは「令和の政策ピボット」なるものをご存知でしょうか?
「反・緊縮」「反・グローバリズム」「反・構造改革」の具体的な方策を政策として定めているものです。賛同者が2万人強と少ないですが、高橋さんであればその良さをご理解し、賛同してくださると私は信じております。
付和雷同ながら私も賛同している政策群です。「付和雷同ながら」としたのは、いかんせん自分がまだまだ勉強不足であることを認識しているためです。
令和の政策ピボット、懐かしいですね。確か1年ほど前に藤井聡氏、三橋貴明氏などが立ち上げたやつですよね。
記事にもしてますよ~。
記事はこちら
じつはすでに、賛同済みなのです。申し訳ない。
余談ですが本日、菅内閣の支持率が64%と報じられました。
いやはや高い。なかなか絶望で気ですが、ぼちぼち頑張ってまりいましょ~。