東日本大震災から9年 安倍政権の安全保障政策を検証

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今日で東日本大震災から9年となる。9年前のあの未曾有の大震災は、あらゆる非常事態においてその被害を防止、軽減するため未然に対策を行うとともに、被害が出てしまった場合には適切な対応により最小限に抑え迅速な回復を図るという安全保障政策の重要性を私達国民に教訓として残したのではないだろうか。
では今、我が国の政治にその教訓はちゃんと生かされているだろうか。結論から先にいうと、残念ながら全く生かされてない。安倍総理は言葉では安全保障を重視しているようなことを言っているが、実際の行動は我が国の安全保障を逆に損ねる結果ばかり招いている。

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  軍事だけでなく新型コロナ対策も安全保障

安全保障というと軍事的なことを想像する方が多いと思う。確かに軍事も重要だが、安全保障は軍事だけでなく非常に多岐にわたる。現在日本国内でも感染が拡大している新型コロナウイルスなどの感染症から国民を守るのも重要な安全保障政策の一つである。  
 常に最悪を想定し、それを回避、軽減するために事前に対策をし、それでも起こってしまった場合でも適切に対処し被害を最小限に抑えるというのがどの分野でも共通する安全保障の基本だ。今回の新型コロナウイルスの件ではWHOの判断を待たずに中国全土を対象とした入国禁止措置と渡航禁止勧告、在留邦人への退避勧告等の厳しい出入国規制など初期段階で過剰なくらいの対策をしていれば国内での感染拡大を防げた可能性は高いと思う。   

安倍総理には経済政策が安全保障に直結するという認識が皆無

安倍政権が消費増税や政府支出削減という緊縮財政により内需を冷え込ませた結果、インバウンドなど外需への日本経済の依存度を高めてしまったことが今回強力な出入国制限に踏み切れなかった大きな要因だと考えられる。  安倍総理には経済政策が国家の安全保障に直結するという認識が皆無だとしか思えない。
 

過去の外交問題から中国リスクを学ばなかった安倍政権

感染拡大で影響が出はじめた後の対応でも安倍政権の安全保障感覚の欠如が多く見られる。マスク不足や自動車部品の調達への影響など様々な混乱が発生したが、これは、外交問題が生じる度にレアアースの輸出規制など中国が対抗措置に出るなど以前から中国への経済的依存を高めることはリスクが高いと分かっていたにもかかわらず、安倍政権が国内生産への支援策などのリスク回避策を何もしてこなかった何よりの証拠である。

緊縮財政のせいで医者は体調不良でも休めなくなった

今回の新型コロナウイルス危機は、安倍政権の政策が感染症対策だけでなく他の分野においても日本の安全保障を逆に損ねる恐れがあるということを浮き彫りにした。和歌山県で感染が判明した済生会有田病院の医師は発熱の症状が出た後も感染が分かるまで勤務を続けていたそうだ。これは、医師が体調不良でも休めないほど医療現場が多忙化しているということであり、本来、政府はこれを解決するための医療関連の政治支出を拡大すべきであるにもかかわらず、安倍政権は、地方の公立病院の統廃合を促すという真逆の政策をしている。大規模災害時には被災地域の医療機関に患者が殺到する一方で医療従事者の被災や交通のマヒで対応不能になることが懸念されており、地方の公立病院統廃合という緊縮財政は災害に対する安全保障の面でも問題である。

クルーズ船対応が浮き彫りにした政府の災害時の被災者支援能力の不足

感染者が出た大型クルーズ船で乗員乗客を横浜港で船内の劣悪な環境で長期間留め置いた対応からも安倍政権が災害に対する安全保障を十分やってないことがわかる。比較的健康な乗員乗客は快適な環境で宿泊できる施設に移送し、体調の悪化した方は医療機関に迅速に運ぶという対応が今回できなかったということは、自然災害で多数の避難者が出た場合に適切な対応をできるような体制ができてないということではないだろうか。
 

一人の命を守ることに全力を尽くせない政府では多数の国民の命も救われない

一人の命を守るために全力を尽くすというのも安全保障強化のために極めて重要な精神だと思う。新型コロナウイルスは比較的致死率が低く軽症の事例も多かったので、収束後は国民の関心が低下するかもしれないが、それではいけない。たとえ少数でも高齢者や持病のある方など同胞の命が脅かされたことは重大であるし、もしもっと致死率の高い感染症であった場合に政府が今回のようなお粗末な対応をしていたら多くの国民が命を落としていただろう。安倍政権の対応をしっかり検証すべきだ。
  これは当然、災害に対する安全保障においてもいえる。先月、神奈川県逗子市で雨や地震がないのに突如道路脇の崖が崩れ、登校中の女子高校生が巻き込まれて亡くなるという痛ましい事故があったがこれは天災ではなく、政府が斜面災害対策への予算を十分に出さない緊縮財政を国民が黙認した結果一人の若者の未来が奪われた人災である。そして、これに対し私達国民が声を上げず忘れ去れば、豪雨や地震の際に斜面災害が多発し多くの国民が命や財産を失うことになるだろう。

 

このままでは次誰が危険にさらされてもおかしくない

一連の事態は安全保障への対応能力の欠如した政権の継続を主権者である私達国民が容認した結果招いてしまったことであり、このままでは何らかの非常事態によって次に誰が危険にさらされてもおかしくないという現実に多くの方に一刻も早く気づいてほしい。

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