『アイドル新党なでしこ!』は、原作者(企画・原案・脚本・グラフ作成ほか)である私・遠藤万次郎(ポルシェ万次郎)と作画担当の香川ヒロの名義により、2014年11月9日から進撃の庶民にて発表の機会をいただきました。現在まで続く長期連載ということもあり、途中で別連載『戦地売春宿物語』を始めるなど、度々お休みをもらうこともありましたが、最近では概ね4週に一度のペースで新作を日曜日に配信しています。
先日、私もメンバーとして参加させていただいている進撃の庶民がアメブロより移転リニューアルしたことを受け、いい機会なので拙著『アイドル新党なでしこ!』について少し、宣伝や自己紹介を兼ねて解説させていただきたいと思います。
特異な政治経済マンガを連載するに至った経緯
2014年当時、私は経済評論家・三橋貴明氏のブログのコメント欄に書き込みを行う常連コメンテーターでした。「三橋以前」の時代だと、知的好奇心を満たし得る経済に関する書籍というのは、大前研一氏らに代表される「経営的なアイデア自体に正しい主張は見られても、マクロ経済に関する分析は殆ど間違い」みたいな内容でしかなかったこともあり、当該ブログへの最初の書き込みは2009年でしたが、私も当時は夢中になって自説をコメントし、議論にも積極に参加したことを懐かしく思います。
現在の進撃の庶民メンバーにも、私のように三橋ブログのコメント欄に常駐していた方が結構いらっしゃって、そうした中での出会いやご縁もあり、影法師さんからのお誘いで進撃の庶民への参加や寄稿を考えるようになりました。私は以前より、自分が正しいと思う政策的な主張を分かりやすく漫画で伝えるのはどうかと思っていたところだったので、作画をお願いできる方をネット上で探して回り、企画の完結には漫画の最終話までに数年を要することも伝え、数ヶ月の準備期間を経て連載をスタートさせることとなります。
物語の登場人物や設定について
お気づきの読者の方も多いことと思いますが、『アイドル新党なでしこ!』に登場するオリジナルキャラクターの名前には、殆ど例外なく実在する漫画家の苗字が参照されています(個人的なお遊びにつき、大した意味はありません)。国内の政治家の名前は元ネタに寄せて作られていて、国外の政治家の名前は実名であることが多いのですが、作中で主要キャラとの絡みが多くなるだろう場合に限り、実名使用が回避される外国の首脳も中にはいたりします。
作中の政治団体「新党なでしこ」(のちに国政政党)の設立メンバーである上記の5人の年齢は、連載開始当初の設定である2008年時点で25歳が1人、24歳が3人、23歳が1人となっていました。のちに国会議員となるにも彼女たちは若すぎる年齢でしたが、国民的アイドルとしての十分すぎる知名度を生かし、書籍出版や講演等々による地道な発信を続け、見事当選を果たすという、ギリギリ実現性のありそうなリアリティを持たせています。
今の日本に当てはめれば、元HKT48の指原莉乃さんや元乃木坂46の生駒里奈さんが一念発起し、アイドルから政治家に転身するようなケースを考えるとイメージしやすいかもしれません。人気者だからといって安易ではないのかと、初出馬の際に一部で批判はされつつも、かなり高い確度で国会議員になれることでしょう。
企画コンセプトや制作意図、連載中の苦悩や失敗談
野球やサッカーを題材にした王道のスポコン漫画、軽音楽を題材にした萌え漫画などがあるのと同様に、政治や経済を題材にしたエンターテイメント漫画を作ろうというのが当初からの企画コンセプトになります。学習漫画のようなジャンルやスタイルだと、特別興味のある人以外には読んでもらえないだろうと思ったからです。
他方で、漫画の形式さえとっていれば、いくらでも難しい話を簡潔に説明できるとの誤解、誤算も連載当初にはありました。ブログを書くように長文を連ねるスペースが漫画では確保できないことを身をもって知り、フキダシという制約の中にセリフを書き込む選別の作業は、映画の翻訳を入れる作業に近いのかもしれないと思うようになります。
最初はこれの要領が分からず、エピソードの第1話と第2話では、張り切りすぎて作者側の主張をページ上に詰め込み過ぎてしまい、非常に文字数の多い読みにくい漫画となってしまいました。書籍化する際に一部を緩和、修正させられることになります。
創作のモチベーション、商品リンク、移転後の初掲載日ほか
現実の日本の直近20年間の名目GDP成長率(U.S.ドルベース)が、戦争をしているわけでもないのに世界最低レベルと振るわない(というか万死に値する成績)中で、 もしも新党なでしこの女の子たちが存在していれば、もしも彼女たちの経済政策「異次元の財政支出」「聖域なきバラマキ」が採用されていればといった、「もしも……」を楽しんでもらう漫画だとも思いながら制作しています。原作者である私自身が、現実がこうであればいいなと妄想しながらシナリオを書いている部分があったりします。
進撃の庶民の旧サイトからも『アイドル新党なでしこ!』はお読みいただけますが、上記の高画質な電子書籍版か紙の本(アマゾンPOD)の方を推奨しているところです。
次回「東日本大震災(後編)」の配信日は、6月9日(日)を予定しています。管理人さまからは好きなタイミングで配信していいと聞いておりますが、締め切りが確定していないと作業が進む気がいたしません(笑)。締め切り前は制作だけに集中し、脱稿後はそれまで放ったらかしにしていた部屋の掃除やら洗濯やらの用事を済ませ、録り貯めていたテレビ番組やDVDなどの視聴を大急ぎで済ませた頃に、また次の締め切りがやってくるという生活の繰り返しですが、最終話まで完走できるよう、健康に気をつけながら頑張りたいと思います。(遠藤)
ポル万さんの寄稿、やっぱりレベル高いです。
マンガとか小説等々をやっていると、構成能力が上がるのかも? と。いやいや……みられる、ということを意識した結果なのかも?
あとお知らせです。コメント欄の承認制、ご意見があったのでとりあえず停止してみました。
※迷惑コメントはスパムに突っ込みますが。
皆様振るって、コメントしてみてください。
コメント欄の承認制の件、対応いただきありがとうございました。やはり書き込む側も書き込まれる側も、即時反映の方が嬉しいように思います。
あと、右カラムがスカスカで少し寂しい感じですが、移転してまだ間もないですし、追々充実させていければいいですかねー。
右カラム寂しいですね~。見切り発車で走り出したので、どうしよう? と(笑)
関連人気記事も表示数は15ですので、時間がたてばさみしい感は薄れるかな? と思ってます。
ほかは……特に考えてないのです。いいアイディアがあれば、皆様お願いします。
>やはり書き込む側も書き込まれる側も、即時反映の方が嬉しいように思います。
おっしゃる通りですね。
皆様、迷惑コメントがあった際は、右サイドバーからお知らせくださいな~。
右カラムの「関連人気記事」が充実するまでの間、「新着記事」を掲載するのはいかがでしょうか? 新着記事のチェックをトップページから行う現状が面倒ですし、最新記事へのリンクも今はテキストリンクのみなので、視覚的に分かりにくいと以前から思っておりました。
サイドバーに新着記事、入れてみましたよ~。
ありがとうございます。確かWPはトップページと各ページとで、右カラムに表示させる内容を変えられたと思うので、現在そうなっているように、トップページでは右カラムに「新着記事」を非表示、各ページでは右カラムに「新着記事」を表示させるのが最適だと思います。
ああ、右カラムの件ですが、進撃の庶民のツイッターや人気ブログランキングのブログパーツ(ウィジェット?)を表示させるのもいいかもしれませんね。
ブログパーツなんですが……表示させると2つ表示されちゃう、というバグが……(笑)
もともとの目的も、「ブログランキングじゃなくて、グーグルで戦えるようにする」なので、ブログランキングはいらないかな……と(汗)
>ブログランキングはいらないかな
それもそうですね。というか、大昔から当該ブログランキングについて、「三橋氏のように上位に食い込めたとして、それがどの程度凄いことなのか?」という疑問や、運営会社の実態がよく分からないなどの疑問はありました。対外的に「人気ブログランキングで1位」とか喧伝できたとして、インパクトは与えられても、実態はよく分からないランキングだよなぁって感じています(順位が上がるとブロガー的には嬉しいだけの指標的なランキング)。
ツイッターのパーツについては、言論系のポータルサイトで表示されているのをよく見かけます。まあ、これは進撃ツイッターをどの程度更新していくかにもよるので、その辺りとの兼ね合いかもしれません。