グローバリズム

経済

格差拡大問題の本質

格差は、資本主義社会である以上必ず生まれるものですが、資本主義社会ならば当然に存在する格差、その何がいけないのか。本質的な問題を検討します。
思想

ジョサイア・ロイス『忠義の哲学』|ナショナリズムの理想

「表現者クライテリオン」の2022年7月号に、「共同体と忠誠心 ジョサイア・ロイスのアクチュアリティ」(白川俊介)という論考が掲載されました。 ジョサイア・ロイスは19世紀末~20世紀初めのアメリカの哲学者です。昨今、ほとんど注目されることがなかったところ、今回の記事。彼の『忠義の哲学/philosophy of lo...
政治・時事

為替相場の変動要因~円安とリフレーション政策

コロナパンデミック、ウクライナ情勢による輸入コスト上昇に拍車をかける円相場の下落、その要因について考察します。
思想

『ナショナリズムの美徳』とリベラル帝国主義、そして日本の在り方

『ナショナリズムの美徳』(ヨラム・ハゾニー著)を読みました。トランプ前大統領をはじめ、米国の保守派に大きな影響を与えた同書。イスラエル人/ユダヤ教徒の著者が、ナショナリズム(国民国家主義)とリベラリズム/グローバリズム(リベラル帝国主義)を論じています。今回は、この本の要点を紹介しつつ、併せて日本の在り方も考えてみたい...
政治・時事

ナショナリズムはグローバリズムの害を超えられるか

グローバリズムの弊害が露わになり、その対抗馬であるナショナリズムが見直されています。我が国において、ナショナリズムによるグローバリズム克服は可能でしょうか。わかりやすく考えてみます。 ナショナリズムとグローバリズム グローバリズムの行き過ぎ、弊害が露わになると共に、ナショナリズムに注目が集まっています。 それぞれの定義...
思想

「保守」が「グローバリズム的改革」を望むのはなぜ?|明治維新と五箇条の御誓文から考える

我が国の「保守」と言われる人たちは、なぜグローバリズム的改革を良しとしまうのか?その要因の一つは、天皇の存在に重きを置かず、明治維新を一面的にとらえてしまっていることです。明治日本に発せられた国是、「五箇条の御誓文」をカギに考えてみます。 「保守」が「グローバリズム」「改革」を進めるフシギ 我が国の「保守」と言われる人...
政治・時事

選択的夫婦別姓は「少子化の解決」につながらず、さらなる「共同体破壊、グローバル化の一因」となる

NikolayFrolochkinによるPixabayからの画像 自民党で選択的夫婦別姓制度が議論中です。そこでは現行の夫婦同姓が「少子化の一因」である、などという誤った主張がされていますが、選択的夫婦別姓は何も解決策になりません。それどころか、さらなるグローバル化、共同体の破壊を呼ぶものです。 男女共同参画基本計画と...
政治・時事

菅政権成立! 「自助・共助・公助」と言うけれど、自助も共助もいっぱいいっぱい!|「公助」拡大のススメ

大方の予想通り、安倍政権後は菅政権となりました。圧勝に終わった総裁選において菅義偉氏の掲げたキャッチ・フレーズと言えば、「自助・共助・公助」。困った時には、自分で何とかする。それで解決できなければ、近しい人たちに相談する。それでもダメな時に、政府や役所に頼む。これは一応、正しい。ただし、一市民・個人の生き方としてだけみ...
政治・時事

インフレと経済成長~国民が安心・安全で豊かな生活を送るために~

インフレにはコストプッシュインフレとデマンドプルインフレがあります。コストプッシュインフレは、モノやサービスの供給にかかるコストが上昇するため、企業の儲けが増えないのに物価だけが上昇し、モノやサービスが売れなくなってしまい、いわば不景気に入るきっかけやプロセスともいえる状況。一方、デマンドプルインフレでは、需要が供給を...
政治・時事

「9月入学」など無用! 積極財政こそ、コロナ禍から子供たちと教育現場を救う

写真:taken by kolisu, (C)ひとりたび向上委員会 Exif_JPEG_PICTURE 消費税増税&武漢発の新型コロナウィルスによる恐慌下、またぞろ「グロい」動きが出て来ました。一般国民(サムウェア族)の苦境を奇貨として、グローバリスト(エニウェア族)の利益を図る腹グロい動きです。ショック・ドクトリンと...
体験談・活動レビュー・雑記

参加レポート/シンポジウム「明治日本の文化形成における「翻訳」―音楽を中心にその意義を考える―」

翻訳唱歌と国民形成 ─明治時代の小学校音楽教科書の研究─ 12月22日(日)、シンポジウム「明治日本の文化形成における「翻訳」―音楽を中心にその意義を考える―」に参加しましたので、そのまとめ&感想をお届けします。 これは、10月26日(土)に行われた「ポスト・グローバル時代の可能性――よりよき世界秩序をどう構想するか」...
体験談・活動レビュー・雑記

参加レポート/シンポジウム「ポスト・グローバル時代の可能性――よりよき世界秩序をどう構想するか」

シンポジウム「ポスト・グローバル時代の可能性ーーよりよき世界秩序をどう構想するか」 (令和元年10月26日(土)14時~17時 於:精華学園記念館)に参加しました。 今回はそのまとめをお届けします。このシンポジウムは、施光恒氏・柴山桂太氏・佐藤慶治氏による科研費研究「世界秩序構想としての「翻訳」の意義に関する政治社会学...
経済

経済の本質“経世済民”

"稼ぐ力"とかいう、不遜な言葉が世の中に横行しています。  稼ぐ力というのは、人間の労働に関して、稼げる労働と稼げない労働に二分する考え方です。 要するに、極めて新自由主義的な、競争によって相手を蹴落とすことすら厭わない、勝ち組と負け組とを分断して格差を拡大させる言葉なのです。  ほんの20~30年前までの日本では、勤...