まともな税は政府も縛りそして結ぶ~「税収を増やす」のと「税収を増やし続ける事」3~

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『税は政府をも縛る』

 国民は税を課せられたら、それを果たさないといけないとまるで縛られ規制を受け不自由な感じがします。
 しかし、これまで述べてきたようにまっとうな目的の税であるなら、実は政府をも縛るのではないでしょうか。
 税収を増やし続けるという縛りがあるから、政府は私達の所得を増やし生活を経済をよくしないと、税として通貨を回収し続けることが出来なくなる。
 逆に言えば税収が増え続けなくても良い、減らし続けてもよい、もしくは税がなくてもかまわないとなると政府にその縛りはなくなります。
 政府は、経済を国民の所得を生活を良くする必要はない。
 良くしてもいいししなくてもよい、どちらでもかまわないと好きな方を「自由」に選べるようになります。
 身内であるはずの日本の国民を貧しくさせて税収があがらず、よそ様である外国の人を金持ちにしてもよい。
 給料が増えるのも減るのも個人の能力次第で、政府はそれに関与しない自己責任だ、貧乏になるのは100%てめー自身のせいだとしたり、財政を過剰に増やして高すぎるインフレにしてそれを税で徴収せず、過熱する経済を治めず放りっぱなしにして、税収が文字通り「今だけ」増えるに任せバブルを起こし、その結果経済がはじけむちゃくちゃにして私達の給料を減らし税収も減らしても良い。
 逆に歳出をどんどん削減し増税もがんがんやり、国民を貧しくさせて税収も経済も伸び悩み、いずれ減る将来の税収を0にするデフレにしても構わない。

『自由な政府と不自由な政府』

 このように、国民を様々な方法で貧しくさせる自由が政府に生まれる。
 それともそんな自由を与えても政府は必ず国民の為に働いてくれて、経済をよくしてくれて、外の人より内側の私達を優先して助けてくれる、困ったときには手も仕事もお金も出して生活を守ってくれるのでしょうか。
 今の政府はどうですか? 何をしていますか? 何かしてますか? 
 私達の生活を良くしてもいいし悪くしても構わない、国民を助けても良いし助けず放置してもよい自由を持った政府。
 私達の生活をよくしなくてはならない、国民を助けなくてはいけない縛りがある不自由な政府。
 どちらがよいでしょう?

『自ら負う~自負~』

 税収を増やし「続ける」、という縛りを政府自ら負うとき、そこには国民を貧しくさせる自由は存在できません。
 なぜならバブルを起こし崩壊させた時、デフレの時に歳出を減らし増税ばかりして、国民を貧しくさせ続け給料が上がらないどころか減らし続けたなら、「今」はなんとか税を回収できたとしてもいずれ将来に、所得がない給料がないお金(通貨)をもっていない国民しかいなくなり税を回収できなくなるからです。
 国民の給料を財布の中身を「ほどよく」増やし、経済を豊かにするしか取るべき方法がなくなるのです。
 その方法を取らないというならばそれは、税も経済も国民も政府もどーだっていいんだよ!と言っているのではないでしょうか。

『政府を縛る税はどこからやってくるのか1』

 では、税収を増やし続けるという縛りはどこからやってくるのか? 
 現代の税とは通貨を回収する事が主なのだから、通貨の発行をし続けそれを政府がお金として使い通貨を「国民の手元」に所得給料として行き渡らせ続ける事からやってくるのではないでしょうか。
 通貨が無かったら、さらに単に発行すればよいだけでなく私達国民の手元に通貨というお金が無ければ、通貨を国民から回収する税もへったくれもないですから。

『あべこべな要求~政府を縛る税はどこからやってくるのか2~』

 これまでは政府の側から述べてきましたが、視点を変えて私達国民から見てみます。
 税や財政は大事だ! それらを維持するために、増税を私達は受け入れたのかもしれません。
 しかしデフレの時、財政の為にとか税収を増やすため「増税ばっかり」を行うのは、先に述べたように税の為と言いながら税を壊しているようなもので、実は私達の給料を下げる経済にしても良いよ!、と許可している様なものだと思います。
 経済を良くしてほしいと政府に言いながら、デフレの時に増税ばかりを主張しそれを受け入れるとは、給料が下がる経済にしても構わないと同時にいっている。
 給料を上げてほしい! でも下げてもよい、と言われたらどうしたらよいでしょう? 
 矛盾したことを同時に突き付けられたなら、相手(政府)はもう国民の何を聞いてよいのかわからなくなり、国民の言葉が分からなくなっていき、もう好き勝手に自由にやるしかなくなるのではないでしょうか。
 そんな自由を政府に与えているのではないか。
 それは私達国民に「貧しくなる自由」も与えろ!、と要求しているのと同じかもしれません。

『貧乏条件』

 では貧しくなるには何が必要でしょうか。所得給料をへらす? 
 もちろん減らすのは必須ですが、それだけでは不十分だと思われます。
 みんながみんな一緒に所得が減ったなら、貧乏になったとは感じられないからです。
 貧乏人と対になる金持ちがいてこそ貧しさを実感できます。
 つまり豊かにではなく「金持ちになる自由」も与えろ! と要求している事になります。

『金持ち国民と貧乏国民』

 さて、金持ち国民にする自由と貧乏国民になる自由を要求したら、政府はどうこたえるでしょうか。
 当然、金持ちと貧乏人がいる社会になるような経済にするでしょう。
 国民の一部を金持ちに仕立て上げ、大部分を貧乏にさせる様にしなくてはいけなくなる。
 もちろん、どんな時代でもインフレデフレ関係なく、金持ちも貧しい人もいるでしょう。
 しかし両者の差をより広げるように、ブチきれるほどに差を埋めようがなくなるよう政府が率先して引き離していこうとする。
 バブルの時、土地や家の値段があがりすぎて多くの人にとって買えない程になりました。
 しかし、そんな時でも土地も家も買えるような金持ちはいました。
 デフレは勝ち組負け組という言葉が生まれるほど、金持ちと貧乏人という格差を広げ続けようとします。
 実は、私達がそうと気づかずに要求しているのではないでしょうか。
 政府は、見事それに応え結果を残してませんか?
 バブルと崩壊、過激な規制の緩和、行き過ぎた競争と自由とグローバリズム、そしてバブルもしくはデフレにしむけようとし、一部を除き多くの人の所得給料は上がらず下がり、差が格差となるほど広がる格差社会として。

『皮肉』

 皮肉を込めて書きます。
 働いても給料が上がらないどころか下がったら、
 ブラックな職場につくしかなく土日も休みなく働き続け身も心も病んだら、
 今まで続けてきた自分の店をたたむしかなくなったら、
 正社員から非正規社員になったら、
 リストラされ職を失い失業者になったら、
 あまりに給料が安くて日本を見捨て海外に出ざるえなかったら、
 もちろん金持ちになった場合でも、
 もろ手を挙げて拍手喝采して喜ぶのです、 政府を賞賛するのです。
 貧乏に(金持ちに)してくれてありがとう、
 給料を減らしてくれてありがとう!、
 リストラしてくれてありがとう!、
 店を潰してくれてありがとう!、
 失業者にしてくれてありがとう!、
 祖国を見捨てるきっかけを作ってくれてありがとう!、と。
 なぜなら私達が要求し望んだ、貧しくなる自由と金持ちになる自由を満喫しているのですから。

『ちょっと落ち着こう』

 そんなことを望んでいないと言うのなら、ちゃんと整理して伝えないといけないでしょう。
 それはまっとうな税なら受け入れる、まっとうな税でないならなんかおかしいぞと考える、という事で。
 さて、デフレの時の減税をせず増税をしデフレを続けるのはまっとうな税なのでしょうか? 
 逆にインフレの時、増税せず経済を過激に過熱させるバブルを起こすのはまっとうな税なのでしょうか?
 それをやり続けて税収は、所得給料は増え「続ける」のでしょうか?

『政府のやるべき事と国民のなすべき事』

 今だけ税収を増やせればあとはどうなってもよいというのなら、増税し増税して国民をイジメ倒して、私達の財布からお金が無くなるまで通貨を搾り取ればよいでしょう。
 逆に今だけ給料が増えればあとはどうなってもよいと言うのなら、減税し減税し財政を増やしに増やし、金に溺れるほど増やし、バブルにすればよい。
 しかし、これからずっと税収を増やし続けようと言うのなら税金を支払えるだけの、いえ支払っても余裕があるだけの給料所得を国民に持たせかつ「適度に増やし続ける事」が政府のやるべき事になります。
 そしてまっとうな税は政府を縛りますが、政府だけがその縛りや責を負っているのでもないと思います。
 国民も税を課せられることで、物を作る義務をそうと知らず負っているのではないでしょうか。
 いわば政府は通貨の価値に見合う、別の言い方なら通貨の負債という「物作り」の義務や約束を取りまとめていて、それを税を課すことで国民に分けている。
 なので政府自身も通貨を発行したなら、それをよく話し合い上手に使って、国民の物作りを様々な面からバックアップし、税を課せられた国民は政府からバックアップされて物作りという所得(供給)を増やし、政府の発行した通貨を使いお金という所得(需要)を増やし、増えたお金の所得の一部は税として政府に返す、増えた物の所得の一部は税として国民に渡す。
 まっとうな税ならそんな関係が作り上げられるのではないでしょうか。

『縛って結ぼう』

 縛ると言うとなんか悪いイメージがありますが、適切に縛るとは結ぶとも言えます。
 以前、『自分達の通貨を持つということ~和紙職人と散髪屋さんと通貨と物の値段』で述べたように、自分達の通貨を作り使い国民に通貨をいきわたらせる事で、国民の物作りの力を結び束ねる。
 そして『通貨は政府が保証している?2~通貨と税~』で述べたように、税をかけ徴収する事を通じて政府の作る通貨で、自分達が作った物なら買える(使える)という保証とする。
 「まっとうな税」は政府(の作る通貨)と国民(の作る物サービス)を結んでいると言えるかもしれません。

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