お金は政府が保証している? 2 ~お金と税~

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 さて前回、政府が保証しきれてない通貨を発行し続けたらハイパーインフレになると述べました。
 ハイパーなインフレになんてなったら、お金が紙くず金属くず同様になり困ってしまいます。
 ではハイパーインフレにさせないためには何をしたら良いでしょう。
 二つほど思い付きを紹介します。

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『一つ目の方法』

 保証のない不安な通貨が増えるのはよくないのだから、そんな通貨をなるべく作らない。
 ハイパーインフレにさせないため、政府は通貨発行をできるだけ控えるようにする事です。
 さらにいうなら減らすようにするのがなお良い。
 だから、デフレだろうがインフレだろうが関係なく、政府は常に歳出を減らしずっと増税してさらに増税して、不安な通貨を回収し続ければハイパーインフレを先送りにする事ができる!、はずだ。

『もう一つの方法』

 もうひとつは、政府単体では弱いというのならより強い保証をつけることです。
 しかし、政府だけの力ではそれは無理そうだと述べました。
 なら政府以外の力を借りればよい。
 政府以外とは? それはもちろん国民です。
 国民一人一人の物作りの力は政府と比べたらたかが知れているでしょう。
 しかし、全国民の物作りとなるとどうでしょう。
 政府という一機関だけでなく、全ての国民の供給能力を通貨に結び付ければ、より強い保証になるといえないでしょうか。
 ではその結びつける方法はというと、それが税なのかもしれません。
 税は国民から通貨を回収することですが、物を徴収することもあります。
 発行した通貨と同額分の物を徴収可能なら、それを提供することもできるし商品としてもよいのだから、商品が棚に並べば私達は政府が発行した通貨で使う事ができますし、提供することもできる。
 もちろんその税が重すぎたら国民を押し潰し物作りを邪魔しますし、軽すぎたら保証にならないでしょう。
 つまり、国民の物作りの力に沿った「まっとうな税」によって通貨は安心して使えるようになるのではないかと。

『通貨の限界』

 では通貨と税を結び付ければ、保証がついて何でも買えるのかといえばそう単純ではなさそうです。
 なぜなら通貨には限界があるのではないでしょうか。
 税によって国民の物作りが結び付けられたとするなら、通貨「円」は「政府+国民」の供給能力、つまり国の家の全体の物作りの力が限界になるからです。
 私達が作れない物は、私達の通貨では買えない。
 逆に言えば、私達が作った物なら自分達の通貨で買う事ができるようになる(自分達で作れない物を貿易で手に入れる場合でもつきつめたら似た結論になると思われます)。
 納豆やマスクがその一例です。
 政府は納豆やマスクを十分に作れていなかったし、国民も作りきれていなかった。
 だから、私達は納豆やマスクを自分達のお金で満足に買えない状況が続いた。

『国の家の物作りの力』

 税と結び付けられた通貨は、私達の需要を満たすのは他の誰でもない、私達の物作りだと言っているのではないでしょうか。
 私達のお金が使えるかどうか、自分達の通貨の価値が保証されるかどうかは、「政府+国民」の物作りの力次第と。

『税は物作りの約束を配ってる』

 お金である通貨「円」は、ほとんど誰も疑わずに使われているのではないでしょうか。
 物心ついた時から、円で買い物し円で給料などを受け取る事が当然だと思ってきました。
 
 お金である通貨「円」を差し出せは必ず物は買えるのが当たり前だと。
 技術があがり物が増え続けた現代。
 しかし、先の震災や危機のときその当たり前が一部綻んだ。
 当たり前だと思っていたことが、実は当たり前ではないかもしれないと。
 なぜお金は当たり前のように使えるのか? 
 それは、政府が通貨の保証をしているから?
 なら政府自身が作った通貨を保証するとは、その通貨に見合った物をちゃんと作ると約束すること。
 その様な裏付けがあればこそ通貨は安心して使える。
 ところで負債って何でしたっけ?
 負債を物作りの面からみると「これから物を作るぞ」宣言だと以前述べました(『経済の信用って?~飲み屋のツケ~』より)。
 となると税とは発行した通貨、つまり円というお金に見合った物をこれからちゃんと作るぞ、という義務や約束を政府が国民にそれぞれの「物作り力(所得)」に応じて配っている、もしくは「力に合わせて」配らなくてはいけないものと言えるのかもしれません。

 次回、「税収を増やす」のと「税収を増やし続ける」事1 
 冒頭を紹介、
 
「通貨と税についていろいろ書きましたが、そんなに税が大事なら返済を増やすために、税を強化する増税はしょうがないのでしょうか?」

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