仰天するニュースが4月15日に報道されました。
なんでも、山本太郎が衆院議員を辞職して、今夏の参議院選に立候補するのだそう。
この報道を受けて山本太郎への評価は真っ二つ。
「さすがは山本太郎! 捨て身だ!」といった評価がある一方、「選挙詐欺ではないのか」との批判も見られます。
今回の記事では、山本太郎の狙いについて解説します。
くわえて、この件での個人的な見解についても述べます。
山本太郎が衆院議員を辞職し参議院選へ
2022年4月15日、東京新聞では以下のように報じられました。
【記者会見詳報】参院選選挙区出馬の意向 山本太郎氏が衆院議員辞職 れいわ新選組代表:東京新聞 TOKYO Web
報道によれば、山本太郎が衆院議員を辞職し参議院選に出馬するのだそう。
報道の内容を箇条書きにします。
- れいわ新選組の山本太郎代表が議員辞職願を提出
- 今夏の参議院選挙に出馬する意向
- 選挙区は発表されていない
- 選挙の空白期間があり、その間の政治の暴走を食い止めるためと公表
なんとも急展開です。
いったいどうして、このような急展開になったのでしょうか?
辞職する山本太郎の狙い
山本太郎自身はインタビューに「政治の暴走を食い止める」「消費税増税や雇用の破壊加速、憲法改悪などの恐れ」「次の選挙では自民党が大敗することはない」「維新が勢力を伸ばしそう」「一方、野党は勝てないかもしれない」などと答えています。
整理すると、選挙がなくなる空白の3年で政治が暴走する恐れがあり、それを食い止めるために参議院選挙に出馬するとのこと。
もちろん、これは表向きの理由です。
他党の議員からは「党利党略」「話題作り」といった評価も。
実際、れいわ新選組は山本太郎のワンマン政党です。
したがって、山本太郎が選挙に出るかでないかによって大きく結果が左右されます。
山本太郎辞職に対するSNSの反応
立憲民主党の逢坂誠二は以下のように反応。
そのほかにもいろいろな人が反応しています。
SNSの反応は2種類に分かれました。
1つは「さすがは山本太郎! 捨て身だ!」といった評価。
もう1つは「選挙詐欺だ」「党利党略」といった批判。
れいわ新選組支持者の間でも、批判が見られるようです。
筆者の個人的な見解
私は、山本太郎の戦略に異議を唱えるつもりはありません。
民主主義とは数が勝負。
少数を尊重するという建前も大事ですが、やはり数が力です。
そのため、党利党略だろうが話題作りだろうが、選挙に勝ちに行く姿勢は評価します。
ただし――。
落選しなければの話です。
山本太郎の衆院議員辞職と参議院選立候補を評するとき、評価にしても批判にしても「山本太郎が落選する可能性」についての言及は少ないです。
しかし、もし落選したらそれこそ本末転倒な話。
山本太郎は選挙をなめているのではないのか――。
このような懸念が最初に頭をもたげました。
まとめ
山本太郎が衆院議員を辞職し、今夏の参議院選に立候補することになりました。
本人は「政治の暴走をとめるため」と謳っていますが、実際は話題作りや党勢拡大のためです。
Twitterでは「さすが山本太郎!」と評価する声もある一方、「選挙詐欺だ!」との批判も見られました。
私は、選挙に勝ちに行く姿勢は素晴らしいと思います。
一方で、落選したらどうするんやろか? と考えてしまいます。
議員であってこそ、政治の暴走をとめることが可能です。
しかし、議員辞職して参議院選に立候補することは、落選のリスクを伴います。
山本太郎は、ちょっと選挙をなめているのではないのか。
そのしっぺ返しが来ないことを祈るばかりです。
まあ選挙区で勝てるかどうかはわかりませんけど、仮に負けても比例名簿の順位しだいでは当選できると思いますね。(とはいっても、そのやりかたで一度、落選も彼はしてるので、なんとも・・という感じではありますが・・)
ただ、アメリカでもそうですけど、極端な極右候補や極左候補はコアなファンがつきますから、当選自体はできる、かも・・・・・・?
アメリカならトランプやサンダースとか。
フランスならルペンやメランションとか。
おもしろいのは、日本でも、極右性向や極左性向を持ってる人は、ウクライナ戦争で比較的親露的な傾向を持つ人が多いことですかね。(敵の敵は味方理論で以前解説しましたが)
アメリカを嫌いな左派と、アメリカを嫌いな右派。――敵(アメリカ)の敵(ロシア)は味方理論――
https://shin-geki.com/2022/03/11/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%82%92%E5%AB%8C%E3%81%84%E3%81%AA%E5%B7%A6%E6%B4%BE%E3%81%A8%E3%80%81%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%82%92%E5%AB%8C%E3%81%84%E3%81%AA%E5%8F%B3%E6%B4%BE/)
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個人的なあれですけど、私は前回のウクライナ戦争の国会の決議案にれいわが唯一反対したのが凄いがっかりしましたので、個人的にはちょっとあれですね・・・・・・。
ちなみに、他には維新なんかは比較的親露派の政治家を抱えてたりもしますね。
また、某右派系YouTubeチャンネルとかも親露傾向があるとも聞きます。
れいわが大っ嫌いな、その維新と、ある意味似た部分があるというのは、なんというか皮肉というか・・。
お互い嫌悪感丸出しなものどうし、どこか似てしまう部分もあったりするんでしょうかねー・・・・・・?
>私は前回のウクライナ戦争の国会の決議案にれいわが唯一反対したのが凄いがっかりしましたので、個人的にはちょっとあれですね・・・・・・。
確かに。
彼ら、ほかにも「新疆ウイグルにおける深刻な人権状況に対する決議」にも反対してますしね。
理由は「腰のひけた決議を、やってる感を出すためだけにやるな」だそう。
こんなことを言い出したら、たとえば、「消費税減税で7%に下げよう!も「やってる感を出すだけ。意味がない」となってしまいます。
0か100かは政治の理論じゃないんですよね。