ロシア・ウクライナ戦争が始まって十数日。
いろいろとわかってきたことがあります。
たとえば、国際社会は冷徹なリアリズムで動いていること。
「悪のロシアを倒すため、ウクライナに助成する!」なんて間抜けな国は1つもありませんでした。
それぞれの国が、それぞれの国益を計算して動いています。
アメリカはそうそうに「アメリカ軍はウクライナでは戦わない」と明言。
NATOも軍事物資は支援するものの、軍隊の支援はしていません。
ロシア・ウクライナ戦争が始まってからわかったことを、5つに分けて解説します。
ロシア・ウクライナ戦争で日本が知るべき5つのポイント
筆者が個人的に、ロシア・ウクライナ戦争で思い知ったポイントについてシェアしたいと思います。
①したくなくても戦争は始まる
今回、ウクライナは戦争を望んでいませんでした。
にもかかわらず、ロシア・ウクライナ戦争は起きました。
ロシアが一方的に、ウクライナに戦争をしかけたのです。
たとえ戦争を望んでいなくても、戦争をしかけられれば戦争になります。
もしそれでも戦争を回避しようと思うなら、抵抗せずに従属するしかありません。
ロシアが開戦後、ウクライナに突きつけた要求は非武装化でした。
非武装化とは換言すれば、国家の主権の放棄です。
一般的な国家なら、受け入れられない選択です。
反戦を唱えても、世界平和を願っても、戦争をしたくなくても、他国が侵攻してくれば戦争が始まります。
そんな当たり前のことを、ロシア・ウクライナ戦争は教えてくれました。
②9条は戦争を防げない
ロシア・ウクライナ戦争の開戦後、日本共産党は憲法9条を「ロシアのような国にならないための縛りだ」と再解釈しました。
今までのように「憲法9条があれば戦争が起きない」とは、さすがに言えなかったのです。
ロシア・ウクライナ戦争が起きて、日本の左派は右往左往しています。
9条が役に立たないとはっきりしたからです。
また、「勝手に戦争を始めたら国際世論が許さない!」といった主張もなりを潜めました。
国際世論では、ロシアの侵攻が止められないからです。
ロシアの侵攻を食い止めているのは、ひとえにウクライナ国民の決死の抵抗以外ありません。
理念や抽象的な概念では、戦争という実際のことは防げないのです。
③主権と独立のためには命をかける必要がある
ロシア・ウクライナ戦争が始まった当初、首都キエフは数日で陥落すると見られていました。
しかし、十数日を過ぎても未だに陥落していません。
これは、ウクライナ国民の決死の抵抗によるものです。
ウクライナ政府は開戦直後、18歳~60歳の男性は国内にとどまるように呼びかけました。
ウクライナは総動員体制でロシアへの抵抗を試みています。
ウクライナとロシアの軍事費は10倍以上違います。
自由主義陣営やNATO、アメリカはウクライナに経済援助は行っても参戦はしません。
軍事的な支援は限られています。
なぜ、絶望的な状況下でも抵抗をやめないのか。
その理由は、国家の主権と独立を守るためです。
「はたして日本国の主権と独立は、命懸けで守るべきものなのかどうか」といった議論を、日本国内でも始めなければなりません。
筆者はもちろん、守るべきものだと考えています。
④ウクライナに必要なのは反戦世論より同盟
ロシア・ウクライナ戦争は国際政治の冷徹さを見せつけました。
ウクライナへの同情や、反戦世論は盛り上がりを見せましたが、どこの国もロシアへの経済制裁以上のことは行いませんでした。
軍事的な支援は物資だけに限られています。
ウクライナに必要なのは、反戦世論より同盟国でした。
もっとも、それ故にウクライナはNATOに加盟を希望していて、ロシアはウクライナ侵攻を始めたのですが。
難しいものです。
⑤集団的自衛権の重要性
NATOのウクライナへの反応は冷たいものでした。
アメリカはそうそうに「アメリカがウクライナで戦うことはない」と表明。
NATOもウクライナに対し、人的支援は出さず、物質的な支援にとどまっています。
NATOがウクライナに対して人的支援をしない理由は、ウクライナがNATOに加盟していないからです。
NATOは締結国が攻撃された場合、集団的自衛権を発動して反撃します。
しかし、ウクライナはNATOに加盟していなかったので、集団的自衛権の枠の外でした。
同盟でもない国に、血を流して支援する国家はありません。
血を流す支援は、相手国が自国の窮地に同じことをする約束の上で成り立ちます。
集団的自衛権はその意味において重要です。
一方、日本では集団的自衛権が認められていません。
アメリカの一方的な「保護」がいつまで継続可能なのか誰にもわかりません。
日本も集団的自衛権の議論を行うべきです。
ロシア・ウクライナ戦争で日本はどうなる?
ロシア・ウクライナ戦争と重ね合わせ、尖閣諸島や台湾が語られます。
ロシアのように、中国が侵攻してくるかもしれません。
ところが、日本国内においてその危機感は非常に薄いと感じます。
ロシアのことも、どこか遠くの国の出来事のように感じている人が多いのではないでしょうか?
ロシアはれっきとした隣国であるにもかかわらず。
一部ではニュークリア・シェアリングの議論などが盛り上がっています。
筆者は個人的には、核共有の議論より防衛費増額が必要だと思います。
くわえて、集団的自衛権の議論の方が、核より優先順位が高いのではないかと考えます。
しかし、日本国内では議論がまったく盛り上がっていません。
「ロシア・ウクライナ戦争で日本はどうなる!?」と聞かれれば、どうにもならんしこれまで通り。
せいぜい、ロシア産の天然ガスやカニの値上げに苦情が出る程度ではないでしょうか。
まとめ
ロシア・ウクライナ戦争は我々日本人にさまざまなことを教えてくれます。
国際社会の冷徹さ、国際政治のリアリズム、主権と独立の大切さ、侵略国の不条理さ。
今回のロシア・ウクライナ戦争で、いろいろなものの化けの皮が剥がれました。
たとえば、「国際世論が許すはずがない!」という主張は空理空論でした。
たしかに、ウクライナ侵攻を国際世論は許しませんでしたが、それはロシアの行動を掣肘するものではありません。
左派の幻想も打ち砕かれました。
9条や反戦世論は、ウクライナを救ってはくれません。
ロシア・ウクライナ戦争を他山の石とし、日本人は安全保障に危機感を持つべきだと思います。
個人的には、志向するのは、核の傘の内にあることが確約されてる同盟ですかね・・。(それでも頼り切れるものでもないですけど・・。)
.
今回のウクライナ戦争が、日本にとっての21世紀のアヘン戦争になるかもしれませんね・・・。
(まあならなければ、終わりでしょうけど)
こう言っちゃあなんですが、一部左派の態度は醜いものがありますね・・。
鳥越俊太郎や鳩山由紀夫、太田光の態度も酷いもんです。
右派だと、鈴木宗男や橋下徹、杉村太蔵とかですか。(ぱっと思い浮かぶ範囲で)
↓ ↓ ↓
太田光、生放送中に反戦訴えたロシア女性の行動に「真に受けていいのかという苦しい立場も」
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb760e392790fe43508fda26429b805fa7e8e635
杉村太蔵 ロシアに対する日本の経済制裁に「片方の国に加担するって言うのが日本の外交として正しいのか」
https://news.yahoo.co.jp/articles/22df2d1afac6b18c93810b6ff79cc3754e9a9183
↓
上記らへんの記事も酷いもんでした。
左派の認知的不協和が酷いですね。
今までは与党にくみしてるということでネット右翼を中心に見ていましたが、ここに来て一部左翼もだいぶんぶっ壊れてきた印象です。
.
まあ、9条を守れとか言ってる時点で最初から空理空論だとは思ってましたが、ここに来て、現実がそれらを全て吹き飛ばしました。(冷戦期には、9条が機能してたぶんもありましたが、それも冷戦構造の中での米軍基地という暴力装置とセットでの話です)
太田光や杉村太蔵みたいな、認知的不協和を発症してるようなどうしようもなさそうな人がテレビに出て、いっちょ前に識者面するこの国の現状に、恐怖も感じますね。
こういうのはなんですが、たぶん、ヤンさんぐらいの現実認識が普通であるべきなんでしょうけど、戦後のままごと保守や左翼にどっぷり使った人々は、認知的不協和でぶっ壊れです。
普段改革改革と言ってた人達が、一番ぶっ壊れというのも、なかなかにおもしろいですね。(おもしろくない)
.
23日に、戦争当事者のゼレンスキー大統領が日本の国会で初めてモニターで演説しますが、(まあ、スイスやドイツみたいにロシアとの経済協力がいけなかったと批難の1つや2つもされるかもしれませんが・・)、どのみち、日本社会にはどでかいインパクトにはなるでしょうね。
東郷平八郎や、ゼレンスキーはユダヤ系ですから杉原千畝の名前もでますかね・・?
広島・長崎・福島の話しもでるかもしれません。
まあ今後日本は、第2次大戦後のニューヨーク体制が崩壊した世界で生きていかなければなりませんから、必然、変化した世界で生存するには、変わっていかなければならないでしょうね。
変わらなければ、アヘン戦争で敗れた清のように、もしくは2次大戦で侵略されたポーランドのように、もしくは今のウクライナが如く、なるんでしょうね・・。
個人的には、志向するのは、核の傘の内にあることが確約されてる同盟ですかね・・。(それでも頼り切れるものでもないですけど・・。)
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今回のウクライナ戦争が、日本にとっての21世紀のアヘン戦争になるかもしれませんね・・・。
(まあならなければ、終わりでしょうけど)
こう言っちゃあなんですが、一部左派の態度は醜いものがありますね・・。
鳥越俊太郎や鳩山由紀夫、太田光の態度も酷いもんです。
右派だと、鈴木宗男や橋下徹、杉村太蔵とかですか。(ぱっと思い浮かぶ範囲で)
↓ ↓ ↓
『太田光、生放送中に反戦訴えたロシア女性の行動に「真に受けていいのかという苦しい立場も」』
『杉村太蔵 ロシアに対する日本の経済制裁に「片方の国に加担するって言うのが日本の外交として正しいのか」』
↓
上記らへんのYahoo記事も酷いもんでした。
左派の認知的不協和が酷いですね。
今までは与党にくみしてるということでネット右翼を中心に見ていましたが、ここに来て一部左翼もだいぶんぶっ壊れてきた印象です。
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まあ、9条を守れとか言ってる時点で最初から空理空論だとは思ってましたが、ここに来て、現実がそれらを全て吹き飛ばしました。(冷戦期には、9条が機能してたぶんもありましたが、それも冷戦構造の中での米軍基地という暴力装置とセットでの話です)
太田光や杉村太蔵みたいな、認知的不協和を発症してるようなどうしようもなさそうな人がテレビに出て、いっちょ前に識者面するこの国の現状に、恐怖も感じますね。
こういうのはなんですが、たぶん、ヤンさんぐらいの現実認識が普通であるべきなんでしょうけど、戦後のままごと保守や左翼にどっぷり使った人々は、認知的不協和でぶっ壊れです。
普段改革改革と言ってた人達が、一番ぶっ壊れというのも、なかなかにおもしろいですね。(おもしろくない)
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23日に、戦争当事者のゼレンスキー大統領が日本の国会で初めてモニターで演説しますが、(まあ、スイスやドイツみたいにロシアとの経済協力がいけなかったと批難の1つや2つもされるかもしれませんが・・)、どのみち、日本社会にはどでかいインパクトにはなるでしょうね。
東郷平八郎や、ゼレンスキーはユダヤ系ですから杉原千畝の名前もでますかね・・?
広島・長崎・福島の話しもでるかもしれません。
まあ今後日本は、第2次大戦後のニューヨーク体制が崩壊した世界で生きていかなければなりませんから、必然、変化した世界で生存するには、変わっていかなければならないでしょうね。
変わらなければ、アヘン戦争で敗れた清のように、もしくは2次大戦で侵略されたポーランドのように、もしくは今のウクライナが如く、なるんでしょうね・・。
すみません、コメントしましたがスパムに入ってしまい、出し方がいまいちわかりませんでしたので、お手数ですが反映お願いいたします・・・。
url外せばいけるかなと思ったのですが、2回目はurl外してもダメでした・・。
最新の方のコメントをよろしくお願いいたします。m(__)m
月並みの言葉ですが、大事なのはプーチンのような侵略者から自国を守るための議論と、自分たちがプーチンのような侵略者にならないための議論を同時に本気でやるべきだと思います。
だから日本の護憲派には、立憲的改憲や護憲的改憲を条件付きである程度容認して欲しいですね。
それとこんな状況だからこそ、戦争を話し合いで阻止させる可能性については、蔑ろにしてはいけないです。これは理想論ではないです。トランプ前大統領は、意外と話し合いが上手だったかもしれませんし。
「トランプならプーチンの戦争を止められた」が説得力をもって語られるワケ
https://diamond.jp/articles/-/299288
ダイヤモンド・オンライン
トランプは帝国であることを止めた歴史的な大統領
https://blog.goo.ne.jp/reforestation/e/3496e935d1da2751827de6526fa6233d
代替案のための弁証法的空間 Dialectical Space for Alternatives