知事と県選出国会議員の貨幣観の誤りにより「地元ガチャ」ハズレが確定的となった愛媛県民

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親の経済力などの家庭環境の違いという子供にはどうすることもできない問題によって、教育や就職など人生設計に差がついてしまうことをくじ引き(通称・ガチャ)に例えた「親ガチャ」という言葉が若者を中心に流行しているらしい。

この親ガチャと呼ばれるような現状となっている最大の原因は、緊縮財政という政府の間違った政策であろう。この緊縮財政は、「親ガチャ」だけでなく、それとよく似た「地元ガチャ」という現状もつくりだしているように思う。

地方交付税交付金の抑制など国の緊縮財政の結果、ただでさえ地方自治体の財政事情が厳しいなかで、正しい貨幣観をもった有権者が一定数いて貨幣観が健全な首長や地元選出国会議員がいる自治体はマシな一方で、貨幣観の誤った有権者が多数派で結果として貨幣観の不健全な首長と国会議員しか選出されない自治体の住民は普通以上に不利益を被るということだ。

私が住む愛媛県は残念ながら、今年の衆院選で地元ガチャでハズレが確定してしまった。本来、都道府県知事の責務は、「変動相場制の自国通貨建て国債のデフォルトのリスクは無く、インフレにならないかぎり国の財政赤字は問題ではない」という健全な貨幣観に基づき、住民の利益拡大のために国に財政出動を要求することであるにもかかわらず、愛媛県の中村時広知事は衆院選後の会見で以下のような発言をしている。愛媛県庁/衆議院議員総選挙の結果に対する知事臨時記者会見の要旨についてwww.pref.ehime.jp

「それとやっぱり膨れ上がる財政状況、財政赤字、これはいつまでも(放置する)なんていうことは決してできないわけですから、そういった所に踏み込んだ議論をしていくと、どうしても有権者の皆さん、国民の皆さんに厳しいことをお願いすることになろうかと思いますが、かつての前の世代が築き上げた蓄積を食いつぶしているというような状況が続いていますので、こうした耳障りの悪いことも投げ掛けて、骨太の議論を今後はぜひしていただきたいというふうに思います。」

知事がこのような間違った貨幣観を持っている状態では、南海トラフ地震対策やコロナからの経済復興など県民の豊かで安全なくらしのための十分な国の財政支援を実現できるはずがない。

また、県民にとってさらに悲惨なことに、衆議院の愛媛の全小選挙区で緊縮財政派が当選してしまった。もっともひどいのが愛媛2区の村上誠一郎氏だ。彼は、元衆議院議員の安藤裕氏が解説している「財政再建に取り組みます」、「改革が足りない」、「身を切る改革」などと主張する絶対投票してはいけない政治家に完全に当てはまっている。 私たちは暗黒の未来を選択しようとしている 平成の停滞を令和にも持ち越すのか衆議院選挙も終盤戦。世論調査によれば、改革を訴える政党が議席を伸ばしそうだ、とのこと。これが現実となれば、日本は引き続きデフレ不況に苦しみ、格差は拡大し、世の中は荒んでいくだろう。そのような暗黒の未来を招かないためにも、「財政健全化」「構造改革」「身を切る改革」を標榜する候補者には絶対に投票しないことが必要だ。●…youtu.be

村上氏は四国新幹線の実現や造船などの地場産業の振興を掲げているが、緊縮思想のままでは実現できるわけがないし、もしできたとしても増税や他の予算とのトレードオフで他の面で県民が不利益を被るのは避けられない。

また、愛媛1区の塩崎彰久氏は当選後の記者会見で、「子育て世代を代表するつもりで、子どもたちが次の時代に抱える課題も逃げずに議論したい」と言っているが、これが政府債務削減のための緊縮財政の推進を意味しているのなら、インフラの老朽化や防災対策の遅れが放置された災害に脆弱な国土や、真面目に働いても少ない所得しか得られず重い税負担を強いられ若者が貧困化する経済などのツケを子供達に残すだけだ。

愛媛4区では元愛媛県副知事の長谷川淳二氏が当選した。長谷川氏は、西日本豪雨からの復興や人口減少対策、高速道路整備の推進を掲げ、地元の声を国に届けることに意欲を示しているが、彼の発言からは健全な貨幣観を持っているのか否かはわからない。このような政策の実現には正しい貨幣観を武器に財務省と戦うことが絶対に必要であり、その能力が無いなら地元の代表者としては不適任だといわざるを得ない。 コロナ対策に格差是正 衆院選から一夜明け、愛媛の当選者5人が抱負:朝日新聞デジタル 衆院選の投開票から一夜明けた1日、愛媛県内4小選挙区で当選した前職1人と新顔3人、比例四国ブロックで復活当選した前職1人の計5人が松山市内で報道各社の共同取材に応じた。新議員となる5人は笑顔で当選の…www.asahi.com

私は生まれ育った愛媛が好きで、これからも住み続けたいので、今回の衆院選では小選挙区は積極財政派の国民民主党の候補者に投票するなど自分のできる限りのことをしたが、このような選挙結果となり残念でならない。地元が好きで子ども達にもふるさとを遺したいと思っている愛媛県民の皆様には来年の参院選で積極財政派の候補者に一票を投じるとともに、首長や県議、市町議会議員の選挙でも候補者の貨幣観についてもチェックしてほしい。

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