給付金再給付を求める声が積極財政普及のハードルを引き下げる

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『「一律10万円」トレンド入りで給付決定と勘違いした人が続出 確定してからに… 嘆き節が相次ぐ』

「一律10万円」トレンド入りで給付決定と勘違いした人が続出 確定してからに… 嘆き節が相次ぐ:中日スポーツ・東京中日スポーツ
ツイッターで3日、「一律10万円」がトレンド入りした。新型コロナウイルス感染拡大の中、SNS上では再給付を望む声がくすぶっていることを...

「ツイッターで3日、「一律10万円」がトレンド入りした。新型コロナウイルス感染拡大の中、SNS上では再給付を望む声がくすぶっていることを示した形だが、トレンド入りしたことで給付が決定したと勘違いした人が続出。「確定したらトレンド入りしてくれ」と嘆き節が相次いだ。

 これまで、政府は昨年一律10万円を支給した特別定額給付金のような個人への現金給付に否定的な見解を示している。だが、ネット上では「毎月やりましょう」「昨年の10万円給付で困った人ってそうそういなかったのでは?」と再給付を待ちわびる声がある一方、「定期的にトレンドに上がるこのキーワード」「一律10万円給付するくらいなら消費減税かなぁ」など冷ややかな意見も多い。(略)」

菅総理や麻生財務相をはじめ与党の連中もこぞって否定的な「コロナ給付金再給付」ですが、Twitterでは根強い人気があるようです。

3次補正予算項目から外され、国会でも再三にわたり否定する答弁が繰り返されるなど、給付金のお代わりは2-3ヵ月前から絶望視される状態でしたが、いまだにSNSやネットのコメ欄で再給付を求める声が根強く支持されることに、十年以上にわたり超積極財政策を訴えてきた私自身も少なからず驚いています。

以前なら、給付金やBIを主張した途端に、「給付金なんてみっともない。物乞いかよ!」、「国から給付金を貰ったら、経営者はその分だけ給料を削ってくるぞ」、「BIは麻薬。お前は竹中の片棒を担ぐ気か?」といった罵声や妄言が飛び交ったものですが、いまや「#貸付ではなく一律給付金を」、「#一律10万円」、「#二回目の現金一律給付を求めます」といった言葉がTwitterのトレンド入りするくらいですから、世論も随分様変わりしたものですね。

この調子で、

「#消費税は廃止」

「#社会保険料は全額国の負担に」

「#国は公共料金の半額負担を」

「#継続型給付金(BI)を実現しよう」

「#税金は歳出の財源じゃない」

というタグも流行ってほしいものです。

ちょっと前まで「給付金=貧乏人に対する国の施し」という思想が蔓延し、それを受け取るのを恥とする風潮がありましたが、コロナ禍で生活水準がガクんと落ちた家計が相当多かったと見え、“もはや背に腹は代えられない”、“恥とか外聞が悪いとか言ってられない“とばかりに、遠慮仮借なく給付金再給付を求める声が多数沸き起こっていることを心底嬉しく思います。

国民誰もが真面目に働いているのに、給料は上がらず税や社保負担ばかりが増え、挙句にコロナ自粛厨から経済活動を邪魔され、更なる減収や失職・解雇に怯えなければならないなんて、まったく間尺に合いません。

努力が報われないどころか、それを全否定され、一瞥もくれずに見捨てられるという理不尽この上ない仕打ちを受け、国民の怒りのマグマは沸騰しています。

政府にモノを要求するのが苦手な国民の間で、「#一律10万円」というキーワードが流行るのは、国民の我慢がすでに沸点を超えている何よりの証左でしょう。

『本田圭佑「一律10万円の再給付『するつもりはない』理由は何ですか?」新型コロナへの政府対応に疑問』

本田圭佑「一律10万円の再給付『するつもりはない』理由は何ですか?」新型コロナへの政府対応に疑問:中日スポーツ・東京中日スポーツ
サッカーのブラジル1部ボタフォゴを退団した元日本代表MF・本田圭佑(34)が19日、自身のツイッターを更新し、新型コロナウイルス感染拡...

「サッカーのブラジル1部ボタフォゴを退団した元日本代表MF・本田圭佑(34)が19日、自身のツイッターを更新し、新型コロナウイルス感染拡大に関する政府の対応に疑問を投げかけた。

 本田は、麻生太郎財務相がこの日、閣議後の記者会見で、緊急事態宣言の再発令に伴い昨年実施した国民一律に現金を配る「定額給付金」の再支給を求める声が出ていることについて、「国民に一律10万円の支給をするつもりはない」と否定した報道を添付。「一律10万円の再給付『するつもりはない』理由は何ですか?」とツイートした。(略)」

功成り名を遂げ、人も羨む財を成した本田氏。

いつもの彼なら、自己責任論や自助強調論を吐いて給付金に嫌悪感を示しそうなものですが、そんな彼でさえ再給付を後押しする姿勢を示しています。

積極財政論者は、この好機を逃さず、国民的関心が高い「給付金お代わり」を突破口に消費税や社保負担廃止などを強く訴えるとともに、

「積極財政による需要不足解消こそ不況脱却の切り札」

「税は財出の財源ではない」

「財源確保論は無用。国として何を為すべきかが先決である(₌スペンディング・ファースト)」

といった常識を普及させ、増税緊縮論という危険極まりない暴論を撲滅したいものです。

世論の大勢はいまだ増税緊縮派にあり、積極財政派はまだまだ超少数派に過ぎませんが、SNSという国民の本音が発露される空間で給付金を要求することを憚らない人々が増え、政府にカネを寄こせと堂々と要求できる空気に変わっています。

積極財政派にとってかなり強い追い風が吹いていると言えるでしょう。

「給付金再給付」という鍵を使って先ずは最初のドアを抉じ開けて積極財政論という新鮮な空気を政官界に送り込み、続いて「消費税廃止」や「社保負担廃止」という具合に二枚目、三枚目のドアを次々と開けていくチャンスです。

政府は「コロナ対策は的を絞った支援で」なんてふざけたことを言っていますが、的を絞った支援とか、政策の選択と集中なんてのは、経済が巡航速度で成長している平時限定で許される発想です。

四半世紀も続く不況に重ねてコロナ禍による絨毯爆撃を受けて焼け野原状態の日本経済を秒速で立て直すには、“的”とか“集中”云々と平和ボケした発想は何の役にも立ちません。

誰もが満遍なく経済活動の果実を受け取れるよう、「聖域なき異次元のバラマキ」により、煤けた実体経済に干天の慈雨を大量に降らせてやらねばなりません。

積極財政論者たる自負があるのなら、小事に拘り、「給付金は生理的にムリ!」とか、「BIは汚らわしい」なんて我儘を言っている場合ではありませんよね。

長い時間を掛けてようやく国民の間に根付こうとしている積極財政による経世済民実現の萌芽を潰してはなりません。

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