中小企業の効率化というアトキンソンの言葉に魅力を感じるのは短期的な視野から。

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お菓子すきかい?うん、だいすきさ!おいらもだいすきでげすー。西ドイツのボルガ博士はお菓子を買おうとしていたのだろうか。この後これとは何の脈略もなく拉致られて改造されるのである。もうちょっと脈絡をつけてほしいが5分アニメでは厳しいのだろう(チャージマン研、頭の中にダイナマイト)

経営コンサルをやっているという人の小論文記事である。

経営コンサルの人がマクロ経済に関する記事を書く・・というだけで基本的には眉に唾を付ける用意をしながら聞いた方がいいと思われるが、これも結局は唾をつけることになってしまった。

中小企業のリアルを見ていると、アトキンソンのやり方は、そういうブラックな企業を壊してくれそうな魅力を感じる・・というのが彼の言いたいことなのだろう。もちろんミクロな視点で見ればそういうブラック企業に対する対抗策になるとはいえるが、別にそれは、中小企業を半分にするというような数量の問題に変換されるものではないのは確かである。要するに個別案件の話であって、労働基準法など従来型の法律を盾にして、政府が本気を出せば何とかしていくことが可能な話である。

「竹中平蔵を排除するためにデービッド・アトキンソンと組む」・・・「血も涙もないネオリベモンスター」を倒すためには「血の通ったネオリベ」を味方にする必要があるという話。|倉本圭造|note
この記事はさっきの記事の続きみたいなものなんですが、 上記記事では、今世界中で起きている混乱は、 ・「ありとあらゆるローカルな存在をなぎ倒すネオリベ(市場原理主義)モンスターを暴走させることが成功の鍵だった第一波グローバリズム」 の時代が終わり、第一波グローバリズムが世界各国の共同体的紐帯をメチャ...

問題は、仮にその問題がかたずけられるからといって、アトキンソン路線を受け入れた後の話だろう。この路線は決して短期的なものではなく、企業が設けられるという形になれば、その株主やらそれを従えている大企業も設けられるということであり、中小企業そのものが持っている産業構造の内容については全く触れられていない。おそらく、趣味でやっている伝統工芸修復業の視点は広げられず、心の本業である金融屋の視点でものを考えているのだろう。

結局残るのは、儲からない技術や工芸や業態を切り捨てまくって、「スマート」(笑)な中小企業が残っていく。それは、簡単に言えば、人心を掌握することでゾンビのような形でカネを出させるモデルを作り上げて、上前を撥ねていくような業態をメインストリームとして残していくというものだろう。金儲け委をスムースにすることを考えれば、別に従業員に還元するよりは経営者の利益を最大化し、さらに株主の利益もそれを超えた融通を利かせるという方向になるのである。要するに、アトキンソン路線は、一側面では正しいように見えても、出ていく穴が大きすぎて、結局日本経済にとっては、その存続が厳しくなるような形になる(金融志向になる)という意味では全く意味のあるやり方ではないということである。

リアルなものを見ていることで、その原因にリアリティをもって迫ることができるを言う意味では、経営コンサルは実に頼れる存在ではあるが、当然その視野が狭すぎればその解決策の幅も狭くなりすぎる。こと、マクロ経済の問題を考える場合は、各企業の経営の集まりというだけの視点では解決できない問題もある。解決できていたと見えるのは、社会にそれだけ余裕があったからに過ぎないのである。余裕を失った社会の問題点、技術や産業構造の継承という問題を視野に入れなければ、問題の解決法は得られそうにない。

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