ゾンビ映画の底流にある薄っぺらな左翼思想

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本稿はいつもと趣向を変え、私が好きなゾンビ映画やゾンビドラマの話です。

ゾンビ映画というジャンルを確立させ世に広めたのは有名なジョージ・A・ロメロ監督で、彼が手掛けたゾンビ映画の中でも、ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド(原題:Night of the Living Dead )、ゾンビ(原題: Dawn of the Dead)、死霊のえじき(原題: Day of the Dead )の三部作は、ゾンビ映画の教科書的作品としてカルト的なファンを獲得しています。

・原因不明の怪現象(謎のウイルスなど)により死者が蘇ってゾンビ化し、次々と人間が襲われ世界が一気に崩壊する
・ゾンビは記憶や思考を失い、見境なく人間を襲って生きたまま貪り食う(お仲間のお肉は大嫌い)
・ゾンビの襲撃で外傷を負った者はゾンビ化し、別の人間を襲い始める
・ゾンビ化した伴侶や家族、友人に「おおっ、何てこと…」と嘆いているうちにガブり
・ゾンビを倒すには頭部や脳を破壊せねばならない
・ゾンビは不眠不休(暑さ寒さも平気)
・ゾンビは歩いたり、走ったり
・肝心な時に車のエンジンがかからない、もしくはキーが見当たらない
・金網やバリケードに貼りつきガン飛ばししてくるイージーモードのゾンビをなぜか殺さず放置
・周囲はゾンビだらけの極限状態なのに、登場人物たちは意外なほど食糧・武器・薬の調達に不熱心
・ゾンビの襲撃から逃げ惑う人々は理性や協調性を失い、エゴを剥き出しにして互いに対立する(ex. Day of the Dead)
・ゾンビ対策よりも人間同士の対立を煽り立て、それを過剰に描写し、「本当に怖いのはゾンビではなく人間の本性だ」と斜に構える(ex.ザ・ウォーキング・デッド)
・散々とっちらかした話や伏線を2時間の枠で回収できず、ラストは締まりのないバッドエンドでケツを捲る
と、だいたいこんなところがゾンビ映画のお約束で、他のB級、C級、Z級ゾンビ映画も、ほとんどがこの系譜に連なるクソ映画ばかりです。
(特に、アルバトロス、JVD、アサイラムあたりが配給するゾンビ映画とか、GYAOで視聴できるゾンビ映画とか…)

酷いのになると、ストーリーを平気でぶった切ったり、秒で空間移動したり、場面が急展開したり、ゾンビに喰いつくされたはずのキャラが甘噛みレベルの噛み跡だけ残してゾンビ化したり、互いの情報やバックボーンすら知らないはずのキャラ同士が突然共通の情報について語り始めたり、照明が暗くて誰がどこで何に襲われているのかまったく判らなかったりと、映像研の自主製作レベルのゾンビ映画も多数あり、観るのも疲れるようなZ級映画がゴロゴロ転がっているのがゾンビ映画業界で、そこは玉石混交どころか、小石や砂利レベルの駄作ばかりの世界と言えます。

それでも、唐突に崩壊する世界に戸惑い、生きたまま貪り食われる恐怖に怯えながら必死に生き延びようと抗う人間の姿に魅せられ、つい観てしまうのがゾンビ映画の魅力なんですが、ゾンビ映画の作り手と、それを称賛するカルト的ファンや評論家の間に存在する“妙なお約束的合意事項”にはイライラさせられます。

それは、
①ゾンビ映画に内在する人間批判
②大量消費社会や環境破壊への批判
③人種差別問題の刷り込み
④戦争へのアンチテーゼ
⑤極限状態により焙り出される人間の本性の醜さや愚かさ
といったものです。

要は、
「本性が剥き出しになった人間は愚かで救いのない存在である」

「人間は地球や環境にとって害悪でしかない」

「よって、地球上からいなくなるべき」

「ゾンビ禍は、大量消費や環境破壊に興じて地球を破壊し尽くす醜い人間どもに神が与えた刑罰だ」
とでも言いたいのでしょうが、そもそも、芸能や映画製作、映画評論みたいな業界に巣食う輩は、社会に反抗するのが格好良いと信じ込む厨二病や、人間不信で人間嫌いな左巻きの連中ばかりゆえ、厄災に見舞われた人々がどんな目に遭おうが何の痛痒も感じないのでしょうし、むしろ他人の不幸は蜜の味とばかりに、ゾンビに襲われる人間の姿を見て喝采を浴びせるような歪んだ精神の持ち主がばかりに見えます。

この手の人間嫌いの左巻きの発想や思考回路は、実際こんなところだと思います。

・資源やモノを浪費し、平気な顔で森林を伐採し海洋を汚染する人間は汚物だ
・人間の存在が地球環境や他の動植物に多大なストレスを与えている
・人間は地球の害虫であり排除されるべき
・罰として、ゾンビ化した人間に生者を襲わせ同士討ちさせれば、さぞや痛快だろう
・人間の本性は汚らしいから、極限状態下では必ず対立し互いに殺し合うはず
・これをゾンビ映画化して社会問題を問うオレって格好良いよね‼

現実を知らぬ厨坊には、「いやいや、いくら社会問題を映画化したりドラマ化しても社会は微動だにしませんよ」と言っておきたいですね。

これまで環境問題や戦争問題、人種差別問題などをテーマにした映画が腐るほど作られてきたが、それで問題が解決したかといえば、何の効果も出ていません。
彼らの熱意とは裏腹に、現実世界は問題を撒き散らしながら滔々と流れています。

現に、大量消費社会を猛批判する映画人や評論家たち自身さえ、映画製作やプロモーションの過程でモノを大量消費し、日常生活でも多数の動植物の命や地球資源を浪費しながら銀座や六本木で飲み歩いているじゃないですか。(ハリウッドの業界人がどこで飲み歩いているのかは知らぬが…)
しかも、映画製作にカネを出すスポンサー企業ときたら、これまたヒト・モノ・カネ・資源を大量に食い散らかす大企業ばかりという現実…。

映画人が世に問う社会問題なんて、所詮は薄っぺらな自己満足に包まれた虚像でしかありません。
現実社会は、薄っぺらな知識の上に過剰な自信を抱く、慢心した映画人の作品の底の浅さを冷徹に見抜き、おから建築紛いのZ級映画の抗議や攻撃などものともしません。

一般の人々は、職業や身分に関わらず否が応でも現実社会の“濁り”に直面し、その浄化に苦労させられ、時には濁りとの妥協や共存の是非に悩み苦しめられますが、得てして映画人や評論家の類いは、そうした悩みや苦労とは無縁の世界に安穏と暮らし、社会批判ばかりして悦に入る中年ニートみたいな連中です。

彼らの大量消費社会批判なんて、まるで中学生が書いた壁新聞レベルの域を出ず片腹痛いですね。

大量消費の何が悪い!
大量消費は科学技術や労働スキル、生産技術、流通機構の高度化の証左であり、人類発展の証しそのものです。
地球上にあるあらゆる原始資源を用いて、活向上に役立つ物資へと昇華させてきた人類の知恵と努力と工夫は、真に尊ぶべきものであり、これを否定する愚か者は文明社会からドロップアウトすべきです。

人間が環境に及ぼす影響なんて大したことありません。
人類が創り出すモノなんて、元々地球上に存在する資源を原料とするモノだけなんですから、地球レベルで考えると地球上にある物質の単なる循環に過ぎず、環境破壊云々は環境ゴロの利権を護るための口実でしかありません。

それを神への冒涜の如く悪しざまに批判するバカ野郎も多くいますが、「三流映画を作っても無駄に資源を浪費するだけだから、おとなしく山に籠って飢えた熊と相撲でも取ってみろよ」とバカどもを罵倒したい気分です。

と散々文句をつけておきながら、当りを探して、つい観てしまうのがゾンビ映画の魅力なんですが…。

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Muse
1 ヶ月 前

>本稿はいつもと趣向を変え、私が好きなゾンビ映画やゾンビドラマの話です。

私が映画館で「ゾンビ」(ジョージ・ロメロ監督)を見たのが1979年3月、中学3年の時です。ただ、1974年、小学生のときに「エクソシスト」を見て大変なショックを受けたので、ゾンビの時はそれほど大きなインパクトはなかったです(笑)。それ以降はホラー映画そのものに対する興味が失せたので見てません。

それから、ゾンビ映画に限らず、映画作品が訴えるメッセージが何なのか?ということは分析する価値があると思います。仰り通り、映画製作者が発信する薄っぺらなメッセージ性=問題意識に踊らされないためにも。

くえんと
1 ヶ月 前

最近ですとゾンビものではありませんが「キングスマン」が社会風刺をあからさまにしていて個人的には興味深かったです。

一見、007やスパイ大作戦、ナポレオンソロ辺りのパロディなんですが、その実、グローバリズム(と彼らの武器たるポリコレ)への当て付けか垣間見えるんです。

主人公である英国労働者階級の若者が、サンダーバード的スパイ組織にリクルートされ、東欧移民と黒人IT成金と女性の障碍者を殴り飛ばし、グローバル勢力の頭蓋を文字通り一斉爆破、北欧の王女殿下をセフレにする、というのが大体の粗筋ですが、ブレグジット直前のUKからこんな作品が出て来た事に驚いたものです。

007とその派生がソ連との暗闘を描いたものですから、同根のグローバリズムとの戦いをギミックにするのは、スパイものとして据わりが良いのかも知れません。

私の頭が反グローバリズムに偏っているからこそのバイアスが掛かっている事は否定しませんが、それなりに同作がヒットして続編が作られている所を見ると、やはり大衆の感覚はグローバリズムに疲れ果てているのだろうなと愚考する次第です。

長文コメント失礼いたしました。

当ブログは2019年5月に移転しました。旧進撃の庶民
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