東洋経済の新型コロナ新型デマ記事はナゼ有害なのか徹底解説

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日本のコロナ死者数が欧米に比べて少ない事で次から次に出てくる「コロナ恐るに足らず!」論ですが、合理的に考えて間違っているのは一目瞭然です。プラグマティックに論考すれば瞬時に分かる話ですが、一々説明するもの面倒なので、東洋経済オンラインの記事を事例に、まとめて徹底解説します。

東洋経済オンライン(2020/07/17)新型コロナ、日本で重症化率・死亡率が低いワケ高橋泰教授が「感染7段階モデル」で見える化

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『飯田泰之さん推奨!の時点で間違いに気づくのが大人の反応』

 東洋経済は中野剛志さんの「富国と強兵」などの良書を出版した会社ですが、ネットで『新型コロナ、日本で重症化率・死亡率が低いワケ』という記事を掲載していました。消費税を毎年1%づつ増税すると物価が上がってデフレを脱却できるとのトンデモ論を開陳した事もあるリフレ派の経済学者である飯田泰之さんが「説得的な議論だと思う」と褒めている時点で、オカシイと気づくのが常識人としての反応ですが、素人の私が間違っていると分かる記事なので、徹底批判したいと存じます。

『日本人はSARS-CoV-2に2500万人も感染しているのか?』

 記事は、国際医療福祉大学の高橋泰教授が、新型コロナの臨床に関わる論文から立てた仮説なのですが、高橋教授によると新型コロナは、1万人から2万5千人に1人の感染者が死に至る病だそうです。という事は、日本で、約千人の犠牲者が出ている新型コロナことSARS-CoV-2に、日本人が既に2500万人も感染した事になります。私は専門家では無いのですが、高橋教授には是非学者生命を掛けて、事実を立証して頂きたいです!

『今の日本はコロナ半自粛という全体主義の空気に支配されている』

 7月23日現在、コロナの新規感染者は、過去最大に増えていますが、何となく大丈夫だという根拠の無い空気に日本社会は支配されています。何もしなければ42万人死亡説を出した8割おじさんこと、西浦博教授には、脅迫まがいの批判が届くのは日常茶飯事との事で、専門家が最悪のケースを述べる事に圧力を掛けるコロナ全体主義という空気に、日本社会は支配されていると言っても過言では無いでしょう。その意味で、今回の記事は有害という以外の言葉が見つかりません。

『そもそも前提の現状認識が間違っている』

 日本を含む東アジアでコロナ死が少ないのは、事実ですが、死者が少ない国は、皆、厳格なコロナ対策を取った国ばかりです。高橋教授は『日本は強力なロックダウンを実施しておらず、新型コロナに暴露した人が欧米より極端に少ないとは考えにくい』と説明していますが、強力な同調圧力によって、ロックダウン以上の厳格なロックダウンを行ったのが事実であり、その結果として接触機会の大幅減が実現されたのです。

『アジア人がコロナに罹患しにくいデータは無い』

 高橋教授は、日本人を含むアジア人には、コロナに罹患しにくいと考えている様ですが、そもそも、そのようなデータは、地球上に存在しません。コロナ大量死が起きたNYやロンドンなどの欧米社会には、アジア人が沢山いますが、西洋人に比べて、日本人やアジア人が、コロナに罹患しにくい、重症化しにくいなどのデータは全くありません。ましてや「百倍死なない」などのデータは全く存在しません。そのデータを根拠にしていない時点で、高橋教授の論は崩壊しています。高橋教授は、具体的なデータを示すべきです。

『オーストラリアとニュージーランドを無視するアジア人コロナ免疫説』

 この手のアジア人コロナ最強伝説で、必ず無視される存在が、オセアニアのオーストラリアとニュージーランドです。英連邦に属する豪州とNZ共に人種構成的には英国、米国、カナダとほぼ同じですが、両国ともに、人口あたりのコロナ死亡率は大幅に下回り、日本の半分近くの少数です。この事実から、日本人を含むアジア人が、人種的にコロナに罹患しにくいというのは、全く間違いです。両国共に厳格なロックダウン、コロナ制圧戦略を採用した国です。

『新型コロナの故郷!武漢で4500人ものコロナ大量死こそ原点』

 そもそも日本人などの東アジア人がコロナに強いとの根拠が全く間違っているのは、チャイナの武漢市エリア(正確には湖北省)で4500人ものコロナ大量死が起きた事を無視ししています。東京都より人口が少ない武漢市でコロナ大量死が発生した事実を見るべきです。またチャイナ全土でのコロナ死は南京市では死者0人、北京市で死者9人など極端に少なく、1月後半から行われたチャイナでのロックダウン戦略によってコロナ封じ込めが行われたのが分かります。

『構造改革徹底推進論者が書いた提灯記事の疑義が濃厚』

 では、高橋泰教授が、このような架空の想定ばかりの机上の空論コラムを書いたか?という謎が残りますが、彼の経歴には『2016年9月より内閣未来投資会議・構造改革徹底推進会合医療福祉部門副会長』と出ており、竹中平蔵パソナ会長で悪名高い未来投資会議のメンバーである事が分かります。つまり構造改革徹底推進論者の高橋氏が、安倍政権の短絡的で経済優先の命の選別を行う『半自粛』ウィズコロナ路線を推進する空気づくりに書いた提灯記事という疑義が濃厚です。

『事実を見て客観的でかつ理性的な対応が重要』

 しかし誤魔化しの効かないウイルスは一切忖度せず、日本では感染再拡大が起きて、コロナ蔓延が現実となりつつあります。今まで、TPP、大阪都構想、消費税増税、外国人労働者などなど「大した問題では無い」を繰り返す構造改革論者の甘言を見れば、今回のコロナ「大した事は無い論」も、全く同じ構造を持つ事が分かるでしょう。分からない事には、できるだけ慎重に対応するのが、反構造改革、反緊縮財政、反グローバリズムを掲げる言論の基本だと私は考えます。そう考えれば、新型コロナこと、SARS-CoV-2感染症に対しても、「分からない」からこそ、慎重な対応が必要なのではないでしょうか?

『追記事項:最大で死者3800人は風説の流布に相当』

  この高橋氏の記事で一番有害なのは、独自の妄想から「死者が最大3800人を超えない」としている点です。7月後半現在の日本は感染拡大は起きていますが、死者は低位で推移しています。しかし、コロナ感染症の問題は、重症者が長期間の治療の後亡くなるので、今感染した方が亡くなるのは、先の話です。逆に3800人くらいなら死んでも良いという「命の選別」も、別の側面から問題です。何れにせよ、科学的裏付けの無い、仮説は、日本を長期停滞に追い込んだ財政破綻論と同じ構造を持ちます。デマを垂れ流した輩には、何らかの責任を取らせる必要があるでしょう。ナゼならコロナで犠牲になるのは、我々自身だからです。

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2 ヶ月 前

東洋経済といえば、下記のページが使いやすくて人に勧めやすいですよ。

新型コロナウイルス 国内感染の状況
https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/

ページ中央に「死亡者数」のグラフが掲載されていますが、テレビしか視聴しない人に、「あのな、新規感染者数(検査陽性者数)もいいけど、死亡者数を調べてみな」って言っても、そこまでたどり着けない人が結構います。

これからは「『東洋経済コロナ』でググれ!」といえば、不慣れな人でも本当に重要なデータ(上記参照)にアクセスできるため、外での会話で本当に便利になりました。で、この関連の話題の数字以外の会話は、面倒なのであまりしないようにしています(笑)。

当ブログは2019年5月に移転しました。旧進撃の庶民
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