3年以上も前に書いた4部作の記事ですが、タイムリーな話題なので再度取り上げます。
働き方改革の一環として話題の裁量労働制、馴染みのない方は、お時間のある時に拙ブログをご覧ください。(長いですが、どれか一つを読むなら3つ目がお薦めです。)
- 残業代ゼロに関する報道記事を紹介します
- 「正社員をなくそう」というコンサルタント業の意見記事を紹介します
- 「解雇規制緩和論の正しい論じ方」 濱口敬一郎氏の論文を紹介します
- 残業ゼロではなくて残業”代”ゼロ・同一労働同一賃金・雇用の流動化⇒雇用環境を想像してみた!
メンバーシップ型雇用は、日本の一般的な雇用形態
雇用契約それ自体の中には具体的なジョブは定められておらず、そのつどジョブが書き込まれるべき空白の石版であるという点が、日本型雇用システムの最も重要な本質である。これは企業という共同体のメンバーシップを付与する契約と考えることができる。
ジョブ型雇用は、日本以外で一般的な雇用形態
企業の中の労働をその種類ごとにジョブとして切り出し、その各ジョブに対応する形で労働者を採用し、その定められた労働に従事させる。
そして現実に、1995年に日経連が発表した『新時代の「日本的経営」』以来、日本の企業はメンバーシップ型の正社員(「長期蓄積能力活用型」)を縮小し、少数精鋭化する一方で、ジョブ型の非正規労働者(「雇用柔軟型」)を拡大してきた。
-3つ目の記事、濱口氏の論文より引用-
濱口氏は、「ジョブ型正社員」を提案しています。これはジョブ型非正規と実は似ていて、解雇条件を今より厳しくするような感じです。この辺が政府の目指す落としどころかもしれません。
3年も前の記事でも内容は古くなっていません。政府は時間をかけて準備しているということです。紹介した過去記事はちょっと長いですが、日本の雇用形態しか知らない人なら全部読まないと理解できないかもしれません。
長すぎでわからないとか、3行でまとめて!なんて言っているからいつも騙されるんですよ。
政府の役人たちはとてつもない量の文書を読みこなして法案を作ります。
働き方改革の一つ一つを見る前に、まず、政府が行おうとしている大きな雇用形態改革を知るべきだと思います。
安倍政権の肝いりでゴリ押しする観光立国政策により日本を見世物小屋化
その一環で公道を遊び場として開放。「マリカー」でひき逃げ 台湾人観光客の男を逮捕
その一環で住宅街がホラー現場。【民泊女性不明事件】女性の遺体頭部切断、鋭利な刃物か
その一環で外国人の白タク横行。 在日中国人による「白タク」問題
これらを見てわかるように、規制緩和(無法地帯化)はすべて観光立国のためです。
同じように、グローバル化に合わせる(外資に来てもらいたい)ために、雇用形態も変えていきます。
一億総奴隷で活躍、みんな非正規(だから非の字が取れる?)、低賃金だから共働き必要!
※2017年度より、職場意識改善助成金(勤務間インターバル導入コース)が新設されていますが、裁量労働制などとインターバル制度は同時に法律で導入を決めないと、死人が出ると思います。
移民を受け入れることで、ヒトはいくらでも補充がききます。
数が多ければ、その値打ちが下がり扱いが悪くなっていくのは当然ですね。
みんな横並びの一括採用ではなくなっていくと、「平等」な採用機会は減り、コネが幅を利かせていきます。特に中国や韓国企業がグローバル企業として入ってくればますますそうです。
東南アジアの途上国にも母国語以外に英語と中国語が出来るなんて言う人がゴロゴロいます。そんな人が日本に来たら相当手ごわいですよ。
安倍政権支持者はグローバル化、移民受入に大賛成のはずですから、庶民の場合も残業代ゼロ、裁量労働制に賛成しないといけません。移民たちと対等の立場で仕事の争奪戦を繰り広げ、命尽きるまで底辺に向かって競争です! よ~いドン
ネットで“安倍ちゃんよいしょ”をしている暇はありません。