アイドル新党なでしこ! 第55話 理想の選挙制度

この記事は約3分で読めます。
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

あとがき(原作担当 遠藤万次郎)

 冒頭のビートルズのくだりですが、本作の登場キャラにはモデルとなる政治家や言論人が何人かおりまして、彼らの実際の発言や言いそうなことを、作中のセリフに加工して使用するケースがよくあります。ただ、全キャラを実在する人物に寄せすぎると、「オリジナルキャラクターを創作できないのか」というマイナスのイメージを抱かれますし、他方で、特に過去にあった事件や出来事の描写など、現実と乖離させすぎてもリアリティを欠いてしまうため、本作のテーマ「現在の日本の政治状況で、積極財政派が政権を獲ったなら……」を楽しんでいただくために、表現やバランスの調整にはいつも頭を悩ませているところです。

 選挙戦も今回で3回目ですが、一度やった描写や演出は極力省略すべきだろうと思いながら、毎回シナリオを書いています。なので、解散総選挙で印象的な万歳三唱や街頭演説など、特に理由がない限り、今後も過去シーンとの重複を避けていく感じにはなりそうです。

 それにしても、「日本経済は2年連続の2桁成長(年率)」という中盤のセリフ、どこのパラレルワールドだよという感じで、これが現実であったならと、作中の政治状況についてはいつも羨ましく思っています。ただまあ、当該実績は2010年7月からの2年間の話なので、これを現在の2020年にそのまま当てはめても、あのような高い経済成長率を上げることは難しいかもしれません。こうしている今も、日本の国力や国際的なプレゼンスは日々毀損を続けているということで、我々は一刻も早く、財政均衡主義から脱しなければいけないと、焦りは募るばかりです。

 議員議席の獲得や政権奪取を考えるに当たっては、今回の表題となる「理想の選挙制度」について、我々は日々議論を深めなければいけないはずなのに、ネットで少し検索をかけてみても、死票の多い「単記非移譲式」の欠点に言及しているサイトは少ない印象を受けます。自民党が毎回、実際の得票率以上に多くの議席を獲得していることへの不満を書き連ねた、左派系の言論人やブロガーの論文がいくつか確認できるくらいでしょうか。

 しかしながら、「単記移譲式(即時決選投票、優先順位記述投票)」という手法については、自民党の代表選挙やオリンピック候補地選びに導入されている「決戦投票」により、我々はその優秀さを無自覚であっても体験しているはずなのです。それなのに、地方自治体の首長選挙や衆議院選挙へも導入しようという動きが皆無なのは、「コストがかかるから」といった、世論が財政均衡主義に毒されているせいと断じるのは早計でしょうか? どのような制度にも一長一短はあるものですが、どう考えても現在の「単記非移譲式」が原始的な制度であることは明らかなので、何か良いきっかけでもあれば、いずれ何年後かには注目されるのだろうと思っています。

 さて、次回の配信日ですが、6週間後となる3月15日(日)を予定しています。それではまた、次回のあとがきでお会いしましょう。

※たまにツイッターで呟くようになりました。一応、フェイスブックもあります。

1
コメントを残す

1 Comment threads
0 Thread replies
0 Followers
 
Most reacted comment
Hottest comment thread
1 Comment authors
  Subscribe  
新しい順 古い順 最も評価の多い
更新通知を受け取る »
PiPi

理想の選挙制度については
選挙は国民の代表を選ぶだけで議場における投票権は国民からの委任状の数をもって投票数とする。
毎回国会が開かれる前かないしは1年に一度通常国会まえに国民は自分の投票権をどの国会議員に委ねるか決め委任状を与える制度に。議場での多数決は委任状の過半数の賛成で決する。
首相の任期は2年とし2年ごとに国会での委任状の過半数による信任を得なければ内閣は総辞職する。
解散権はない。内閣不信任案もこの2年ごとの信任にとって代わる。
これにより死に票はなくなり国会議員に国民の投票権を委任する形の制度が理想的かなと思う。

当ブログは2019年5月に移転しました。旧進撃の庶民