「教科書読めよ!」は“リ・フ・レ・堕・ち”のサイン

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【原理主義】

「聖典などに根拠をもつ教義・規範などを厳守し、世俗主義に対抗しようとする宗教的思想・運動。一般に、原理・原則を重視し、その徹底をはかろうとする立場。市場原理主義など。」(三省堂 デジタル大辞林)

【教条主義】

「事実を無視して、原理・原則を杓子定規に適用する態度。ドグマティズム。」(三省堂 デジタル大辞林)

“原理主義”と“教条主義”って同じ意味だと思っていたのですが、意味を調べてみると微妙に違うんですね。初めて知りました。

原理主義って聞くと、イスラム原理主義とか、キリスト教原理主義、市場原理主義といった血なまぐさい戦争や争い、あるいは、冷酷な切り捨てや格差の放置といった悪いイメージばかり連想しますよね。

要は、他者への慈愛や思いやりが決定的に欠如し、人間を粗末・粗雑に扱う偏狂的で自己中心的な冷血野郎の考え方ってわけです。

原理主義者や教条主義者に共通する特徴は、

①宗教や教義、原理・原則を絶対的真理だと信じ、それを杓子定規に解釈して金科玉条のごとく崇めたてる

②目的よりも手段の清濁に固執し、手段を目的化しがちになる

③自分が信教する教義に対して他者が寸分でも違う解釈をするのが我慢ならず、フンガフンガと癇癪を起こす

④主張や論理に大きな違いがある者よりも、教義の解釈や適用範囲に小さな違いがある相手をより敵視しがちになる(=異教徒との闘いよりも、門閥・派閥争いに熱中しがち)

⑤キリストやマホメットの弟子を称する者たちが宗教解釈の違いを巡り醜い争いを繰り返したように、教祖よりも、弟子を自任(自称)するチンケな連中ほど、より原理主義や教条主義に陥りやすい

⑥自身が①~⑤の罠に陥っていることにまったく気づいていない

といったところでしょうか。

まったく…、大人げないというか、柔軟性や寛容さがないというか、はたまた、しなやかさや強靭さに欠けるというか、一言でいうとマクロ的視野が欠如していますね。

さて、進撃の庶民のメンバーたる論者たちは、経世済民(国富強靭化と国民生活の向上)の実現を目的に、積極的な財政金融政策の実行を訴え、長い間、緊縮バカや構造改悪バカ、金融緩和絶対主義を唱える詭弁屋(リフレ派)との論争を繰り広げてきました。

今年に入ってからMMTという援軍を得て、積極財政論も大いに話題を集め、超少数民族から少数民族へとクラスチェンジを果たせそうな手応えを感じています。

ですが、困ったことに、一部のMMT信者に、MMTの教義や原理・原則を厳格適用せよと顔を真っ赤にして吠え散らかす輩がいます。

この手の”困ったちゃん“は、ネットパトロールをしては、「MMTの教科書に書いていないことを喋るな!」、「MMT の教義を一ミリでも動かすのは許さん!」と番犬みたいに吠え掛かります。

彼らは、MMTを支持する論者を、

「偽装MMT(給付金やベーシックインカム(以下、BI)を認める困ったちゃん)」、

「原理主義MMT(デフレへの危機意識が薄いカルト信者)」、

「日本版MMT(それ以外)」

と区分し、

「MMTを巡る言論戦は既に始まっている。偽装MMTと原理主義MMTと日本版MMTのバトルロワイヤルになるのは確実。日本版MMTはこの戦いに勝利する必要がある!」などと檄を飛ばして悦に入る始末です。

【参照先】

偽装MMT池戸万作の暴走と妄想
 自称山本太郎のブレーンで、故宍戸駿太郎先生に薫陶を受けた池戸万作さんは、私と同じ消費税廃止論者ですが、無税国家や、給付金や、ベーシックインカムを語る「困ったさん」でもあります。令和初の政治経済評論家として大いに期待している人物だけに、将来を期して、本エントリーでは、敢えて苦言を呈します。言論人は、人...

まったく…、バカもほどほどにしてもらいたいものです。

私みたいな貨幣負債論や租税貨幣論否定論者相手ならともかく、MMTを初期段階から学び、積極財政を世に問うてきた仲間や味方に銃口を向けてどうするんですかね?

「┐(´д`)┌ヤレヤレ MMTを巡る言論戦なら、緊縮バカやリフレの詭弁屋さんとやってくださいよ… 積極財政を訴える者同士でバトって何の意味があるんですか?」と呆れ果てます。

だいたい、雲霞のごとく押し寄せる緊縮支持派に周囲を取り囲まれた圧倒的不利な戦況を無視したまま、“日本版MMT”なんて定義不明のカテゴライズをして悦び、挙句の果てに、同じベクトルを持つ論者に果たし状を叩きつけるとは何事ですか!

現状認識すらできぬ彼の幼児性には、愚物や愚鈍以外に適切な表現が見当たりません。

さて、日本版MMTの先導者を自称する彼は、給付金やBIが特にお嫌いなようです。

彼は自ブログで、

・すべての国民に理由もなくカネをばらまくBIは麻薬である

・南極大陸に黒人難民だけが移住する架空国家を建国し、給付金天国化(といっても、BIで月7万円程度を給付するだけの話…)すれば、通貨は瞬時に大暴落しハイパーインフレが勃発する

・貨幣が負債だと解るとマクロ経済が理解できる

と主張していますが、いずれも根拠のない詭弁でしかありません。

過去に、

「極端な主張を掲げてバランスを狙え」、

「議論のボールをできるだけ遠くに投げろ」、

「国債が数千兆円に増えても大丈夫です」、

「庶民に寄り添うのが真の保守だ」

と声高に叫んでいた御仁が、一旦教条主義に陥り、原理主義病に罹ると、これほど安易に掌を返すのかと唖然とさせられます。

教条主義や原理主義が厄介なのは、発想の柔軟性が損なわれ、しなやかさを失うことです。

柔軟性を損なうと思い切った提言や提案ができなくなり、しなやかさを失くすと弱者や庶民への温かい眼差しも失ってしまいます。

教条主義者がボールを遠投できなくなり、BIを麻薬呼ばわりするまでに落ちぶれたのは、発想の柔軟性やしなやかさを失くしただけでなく、大胆な提言を世に問う“勇気と気概“まで失くしてしまったからでしょう。

教条主義者は、BIに対して「理由もなくカネをばらまく麻薬」だと腐しますが、これは幼稚なルサンチマンに過ぎません。

令和日本を襲う消費不況の原因は、時の政府が二十年以上に亘り経済失政を重ねてきた結果であるのは明白です(この点は教条主義者も認めています)から、この間に失われた国民の逸失利益を政府が補償するのは当然です。

BIでカネをばらまくのは、「弱り切った消費力を短期間で回復させるため」という理由に加えて、「政府の失政により生じた経済被害に対する補償や弁償である」というきちんとした理由もあります。

・日本の長期不況の原因は需要不足

・需要不足は、国民の所得不足に起因する消費力不足を払拭せぬ限り解決不能

・二十年以上も所得不足に見舞われた国民の財布は枯渇しており、歳出拡大による雇用創出といった中長期的対策だけで需要不足を補填するのは困難

・中長期的対策と並行して、国民の財布を膨らます短期かつスピーディーな経済政策が必要

・現実と将来の所得不足という二重苦に見舞われた国民に消費への意欲と自信を与えるには、聖域なきバラマキを恐れず、直接給付するが合理的かつ効果的

というわけです。

そもそも、勤勉かつ倹約家の日本人のことですから、月に三~四万円貰ったところで仕事を放り出して怠けることもありませんし、世界に冠たる生産力を誇り需要不足に悩み抜いてきた我が国がイパーインフレになることもありません。

この程度の理屈も解らずに、今まで積極財政を騙っていたとは呆れますね。

己れの勉強不足を猛省すべきです。

自身が、緊縮バカやリフレ派相手に、積極財政の無限性とハイパーインフレなど杞憂でしかないと自信満々に論じてきた過去をどう言い繕うのでしょうか?

また、彼の“南極に黒人移民国家を創り給付金天国化するとハイパーインフレが起きる説“は、あまりにも荒唐無稽でコメントする価値もありません。

「生産能力ゼロの不毛の大地、勤勉さも遵法精神も技術スキルもない人種、給付金以外の労働収入ゼロ」という現代日本にまったく当てはまらない前提条件を基に、ありもしない与太話(ハイパーインフレ)を煽るのは、言論をもって経世済民を問う論者としての神経や資質が疑われます。

最後に彼の十八番の「貨幣が負債だと解るとマクロ経済が理解できる」という妄想に触れておきましょう。

債権債務の取引上で行われる貸借行為において、「誰かの負債は、誰かの資産」というのは真です。

しかし、貨幣は負債や資産の数的・量的単位を示すものであり、それ自体は負債ではありません。

「誰かの負債は、誰かの資産」を敷衍し過ぎるあまり、貨幣を、その発行元たる政府(日銀含む)の負債に仕立てようとするなんて、馬鹿馬鹿しいにもほどがあります。

貨幣に“負債”の色が付くのは、発行体から市中へ放出された後に、それを受け取った者の間でなされる経済取引の中で発生する話であり、貨幣は政府を含む国民共有の資産なのです。

人々の生活を豊かで便利にするのは、国民の労働(モノの生産やサービスの提供)の賜物であり、それ以外の何者でもありません。

これぞ国富と言うべきでしょう。

割り箸一本作る術を知らない私が、なに不自由なく暮らせるのも、他の誰かが働いてくれるおかげです。

では、国民を労働へと誘ってくれる最大の要因は何か。

それは貨幣(所得)を獲得したいという欲求です。

我々が安心・便利に暮らすには国富(生産・サービス力)が不可欠であり、国富の養成や維持向上には、対価となる貨幣の間断なき供給が欠かせない。

ゆえに、貨幣は国民共有の資産なのです。

貨幣を負債視する、それも発行元たる政府の負債と決めつけるのは、国民の借金恐怖症をいたずらに刺激し、国債発行抑制や歳出削減の雑音を大きくするだけの愚行です。

消費税にすらまともに反対できない国民が、「オレたちの資産を増やしたいから、政府はどんどん負債を増やせ」なんて、間違っても言うわけありませんよ。

「貨幣を負債だと誤解すると、マクロ経済はシュリンクし、劣化の一途を辿る」というのが真実です。

さて、件の原理主義者の方ですが、少し前にご自身のブログのコメント欄で、持論に反対するコメントに対して、

『レイのMMT入門が出ましたが、そちらは熟読されましたか?
私と議論がしたかったら、先ずは基礎知識を身に着けて頂きたいです。』

と反論しておられました。

異論や異見に対して、「教科書読めよ!( *`ω´)」の一言で反論した気でいる辺り、詭弁屋揃いのリフレ派の連中にそっくりですね。

・原理主義や教条主義に陥り、視野が極端に狭まる

・特定の政策による一本足打法に固執する

・政策選択論ばかり唱え、使える選択肢を邪教呼ばわりしてドブに捨てる

・反論に困ると“教科書読め”で逃げを打つ

こういった醜態を晒すのは「リフレ堕ち」した愚か者特有の症状です。

そういえば、リフレ堕ち患者の特徴がもう一つありましたね。

それは「ムービング・ゴールポスト」(後出しで言葉の定義や結論を恣意的に変えること)です。

恐らく彼も、数ヶ月後には、

「オレは最初からBIを否定したことは一度もない。ネオリベに騙されぬよう警告を発していただけだ。給付金は、MMTが認める広義の財政政策に当たる」

などと、コロリと掌を裏返していることでしょう。

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>積極財政を世に問うてきた仲間や味方に銃口を向けてどうするんですかね?

これは我々、進撃の庶民メンバー全員に言えることかもしれませんね。「意見の違いを尊重しつつ、相手に敬意を持って議論して行きましょう」とか当初は言いながらも、それが幸せな結末に収束したケースを私は未だに知りません(笑)。

記事タイトル、いま気づきましたが、ドリカムの「ア・イ・シ・テ・ルのサイン」ですね(笑)。

阿吽

うずらさんのお考えになられているBIというのは、3~4万なのですか?

その額で、年金からなにから全ての社会保障を廃止するのですか?

それとも、BIと一部の社会保障との併用(?)を織り込んだ上での額ですか?

頓珍漢なことを書いておりましたらすみません。m(__)m

阿吽

なるほどと思います。

その論点ですと基本、反論はしずらいと思います。

道義的に反論しずらいものがあります。

難しいものですね。そういうもの、というのもあります、けど・・。

当ブログは2019年5月に移転しました。旧進撃の庶民