思想

「保守」が「グローバリズム的改革」を望むのはなぜ?|明治維新と五箇条の御誓文から考える

我が国の「保守」と言われる人たちは、なぜグローバリズム的改革を良しとしまうのか?その要因の一つは、天皇の存在に重きを置かず、明治維新を一面的にとらえてしまっていることです。明治日本に発せられた国是、「五箇条の御誓文」をカギに考えてみます。 「保守」が「グローバリズム」「改革」を進めるフシギ 我が国の「保守」と言われる人...
経済

なぜデフレ下で緊縮財政は続き、有識者は財務省のせいにするのか

緊縮財政について「緊縮財政は安倍政権の独裁だから!」「積極財政のために民主主義を取り戻せ!」「財務省が緊縮財政を推進している!」「メディアが緊縮に国民を洗脳している!」などの声が、ネット上でときどき聞かれます。  デフレなので積極財政を推し進めたいのは理解できますし、正解です。一方、ずいぶん都合のいいことばかり言うな―...
政治・時事

中央道笹子トンネル事故から8年 悲劇を繰り返さないために間違った貨幣観から脱却を

8年前に中央自動車道の笹子トンネルで9名が犠牲となる天井板落下事故が発生するなど、高度成長期に建設されたインフラの老朽化が深刻化している。この問題の解決につながる正しい国民世論形成に資する報道をすることはメディアの責務である。しかし、NHKは12月2日に放送したクローズアップ現代プラス「老朽化インフラ 教訓はなぜ生かさ...
政治・時事

伝統をなめてはいけない。「効率化」のために考えたつもりでも考え落とすことは多い。

人への関心は、好きの反対は、無関心。嫌いというのは反応をして関心がずいぶん残っている状態のことなのである。適当な仕事をしてしまうのは、嫌いというよりは無関心の部類に入るのだろうか。(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。) 伝統工芸について、その時々の技術者・職人が直していくことで、このような古い建物が今の今まで残っ...
政治・時事

外国人の生活保護はなぜMMT的に問題なしなのか

先日、厚生労働省が生活保護のフォローに力を入れ始めたことをツイートしました。もちろん褒める意味でです。  いろいろな反響をいただきました。その中で「外国人の生活保護は認めるべきではない」という旨の返信があったのです。 趣旨が全く異なりますし、キャッチボールになっていませんが――脇におきましょう。  外国人の生活保護はさ...
政治・時事

コロナ禍で荒んだ時代の早期退職は慎重に

コロナ禍は法人・個人を問わず需要の大減退を招き、中小零細企業の倒産や大手企業の大量リストラが増えています。 特に、旅行・運輸・エンタメ・製薬・機械部品など近年好調だった業種にまで大企業の人員整理や給与・ボーナス減額が波及する様を見るにつけ、コロナショックによる被害の甚大さが覗えます。 【参照先】 こういうニュースに対し...
思想

トランプ大統領支持の愛国極右(?)プラウドボーイズの主張する「謝罪拒否」の意味

Proud Boys at 2020 VCDL Lobby Day, Richmond, Virginia by Anthony Crider アメリカの保守系団体、「プラウドボーイズ」。大手メディアでは、トランプ大統領支持の白人至上主義、排外主義の極右などと批判的な文脈でばかり扱われています。しかし実のところ、彼らの...
経済

日本の経営者の見識が疑われるセミナー。経済の土台である財政出動を軽視する反国益の愚かしさを知れ。

調子に乗っているとひどい目に会います。(宇崎ちゃんは遊びたい!) 経済同友会が夏季セミナー 「目標と期限明示した政治改革を」経済同友会は10日、東京都内で夏季セミナーを開催し、新型コロナウイルス感染拡大防止と、経済活動の両立をいかに図っていくかなどで意見を交わした。この日は「新型コロ…www.sankeibiz.jp ...
政治・時事

「身を切る改革」とは?「身を切る改革はバカの一つ覚え」と解説

維新の会の松井一郎大阪市長が公用車でホテル通いをしており、雑誌「女性自身」にすっぱ抜かれました。このスキャンダルに対して「身を切る改革と言っていたのに!」との批判が寄せられています。  維新の会などが掲げる身を切る改革とは一体何で、どんなものなのか解説します。 結論から言えば2000年代初頭に行われた「聖域なき構造改革...
政治・時事

アイドル新党なでしこ! 第65話 大阪ダブル選挙 後編

あとがき(原作担当 遠藤万次郎)  今回も2015年の大阪における、ダブル選挙(大阪府知事選挙、大阪市長選挙)のお話の続きです。当時の論点を思い出しながら、というのがいつもは多いのですが、今回は直近に「大阪市廃止・特別区設置住民投票」があったため、ほぼリアルタイムということでシナリオを書きやすくはありました。 作画担当...
政治・時事

大統領選挙予想が外れてしまい、トランプ大統領よりも早く敗北を宣言

サンダースが民主党候補にならず、トランプ大統領が法廷闘争で当選するということにもならず、アメリカ大統領選挙の予想が外れてしまいました。 私はアメリカとの同盟を堅持しつつも、軍事的にも経済的にもアメリカ依存からの脱却を志向する対米自立派です。
政治・時事

池袋暴走事故 ご遺族の願いに応えるために私達がすべきことは加害者叩きより政府への積極財政要求

昨年、東京池袋で高齢者が運転する車が暴走し親子2人が死亡、多数の負傷者を出した事故の裁判が行われている。車を運転していた飯塚幸三被告は、車の欠陥が原因で自身のミスは無かったとして無罪を主張しており、これに対し世論の怒りが強まっている。車の記録装置のデータなどで車の異常は無く、アクセルが強く踏まれていたことが分かっている...
経済

コロナ災禍の補償なし状態でカラオケ屋は死んでいく。それは他人事ではない経済問題だ。

魔女は見えないところで人々を食っているという…。魔法少女はそれを人知れず対峙して世の中の平穏を保っていると・・・。 コロナは自分が助かっていると思っていても思った以上に人々の行動に影響を与え続けているのである。それを緩和するには、それによって追い込まれている人々の余裕を取り戻すことが必要であって、それは、政府は補償をす...
経済

GoToはコロナへの経済対策にならない-コロナが先か経済が先か

GoToキャンペーンはもともと、アフターコロナとして立てられた経済対策です。よってコロナへの経済対策にならないのは至極当然の結果です。  しかしそれはGoToだけでしょうか。じつはコロナへの経済対策のほとんどはGoToと同じく成立しません。 コロナを鎮めつつ経済を活性化するのは不可能です。  なぜ不可能なのか、わかりや...
政治・時事

神道の国に暮らす国民の低所得を憂い、ベーシックインカムを求める

今年の日本経済はコロナ禍一色で、大手企業でもリストラや給与引き下げ、ボーナスカット、失業、新規採用停止が横行するなど景気の悪い話ばかりでしたが、そんな中で唯一輝きを放ったのが週刊少年ジャンプに連載された”鬼滅の刃”でした。 ご存じのとおり、少年ジャンプの三原則といえば「努力・友情・勝利」が有名ですが、これはいかにも昭和...