本稿を書いている7月3日時点、新型コロナウイルスの感染者数が全国で207人、特に東京で124人に増えたとの報道がありました。
本稿が掲載される7月12日に事態がどう動いているのか予想もつきませんが、ここのところ東京での新規感染者数が50人台から一気に100人台を突破したこともあり、臆病な自粛厨たちが“それ見たことか”と小躍りして歓んでいます。
まぁ、東京をはじめとする一都三県が世界のすべてだと勘違いしている井の中の蛙なら、「ヤバいっ、コロナ第二波が来ちゃったよ:;(∩´﹏`∩);:」とビクつくでしょうが、感染者のいないその他大勢からすれば、「東京の連中って、ごみごみしたところに住んでる割に臆病だよな┐(´д`)┌ヤレヤレ」、「ホスト通いくらい我慢できねぇのか?」と呆れて終了です。
東京にはキャバクラが7000軒、ホストクラブが新宿だけで238軒もあるそうで、その他のクラブやバー、スナックなんかを入れたら万単位になるでしょうから、日に数件くらいコロナが発生しても何の不思議もありませんよ。
なにせ、高いカネを払ってまでホストやキャバ嬢相手にバカ騒ぎする連中なんて、常識や知能レベルが一般人より数段劣ってるんですから、コロナ禍がこの程度で済んでいるのが奇蹟じゃないですかね?
こうした事態を受けて、「休業補償を出して夜の街を完全封鎖しろ!」、「東京はタイを見習え!」と騒ぐバカもいますが、コロナ感染源となったホストクラブやキャバクラ、昼カラなどの店舗に対して、事前に定めた業界独自のガイドラインを遵守しているかきちんと点検させ、夜の街をパトロールし、厳しく指導することから着手すべきで、軍事独裁政権や気持ちの悪い共産国家みたいに安易にロックダウンを乱発すべきではありません。
コロナ新規感染者数だけを見て歓喜する自粛厨も目立ちますが、厚労省のデータによると6月30日時点の新規感染者数は+132人ですが、うち入院を要するのは28人に過ぎず、重症患者はさらにその一部でしかありません。
【参考】「欧米のコロナは完全に終息モード。もちろん日本もね。」
本稿掲載時点でこの数が多少増えるのは間違いないでしょうが、新規感染者数に惑わされず重症者がどの程度出ているのかに着目して冷静に対処すべきです。
ちなみに自粛厨おススメのタイですが、感染者数自体はかなり抑制できているものの、軍事政権特有の戒厳令に近い抑圧的な夜間外出禁止や県間の移動抑制、都市封鎖がなされ、レストランは休業、酒の類いも買えないという不自由さの中、今年の実質GDP見通しが▲6.7%と経済は急降下を余儀なくされ、失業者や自殺者が急増しているようです。
【参照】
「コロナ制圧を自画自賛するタイ政府は韓国政府と同じ? —」
「「微笑みの国」タイが自殺率・東南アジアワーストに。メンタルヘルス危機、世界的な経済損失は1,600兆円以上?」
「タイで3人の大学生、コロナに悲観し自殺を図る」
「コロナ苦で自殺、タイの若母が遺した首相への恨み言~格差社会のタイ、コロナで生活苦に陥った低所得層で続発する自殺」
「タイ 大量失業の懸念 “生きるために闘う”」
コロナ対策としての非常事態宣言下でタイの失業者は1000万人に増え、4月の3週間でコロナ禍による経済悪化に起因する自殺が21件もあったそうです。
タイの休業補償は収入の62%×90日間という不完全補償でしかないそうですから、陽気で呑気なタイ人ですら経済悪化に絶望せざるを得ないのでしょう。
こんな国を、コロナ対策の模範生呼ばわりしたり、優等生扱いしていいんですかね?
あたかも、日本を腐すために韓国アゲに血道を上げる反日バカの愚行を見るような思いじゃありませんか。
タイをやたらと持ち上げる自粛中のバカどもは、完全自粛の大義のためなら失業者や不幸な自殺者が増えても構わないんでしょうか?
自粛厨は「完全自粛か、半自粛か」という選択論に執着しているようですが、完全自粛やロックダウンなんて我が国でやるのは土台無理ですし、公衆衛生や疫学のド素人がコロナウイルスの危険性を知ったかぶりして滔々と論じること自体が滑稽でしかありません。
くだらぬ自粛祭りにオダを上げる暇があるなら、「完全補償無くして休業協力無し」の大原則を訴え、3-5月の自粛期間中に生じた経済損失に対する完全補償を政府に強く求めるよう訴えるべきです。
MMT論議の際には「レイが~、ミッチェルが~」と学者の権威に縋り、コロナ問題では「西浦教授が~、尾身先生が~」と、これまた専門家の威を借るのは、見ていて本当に恥ずかしい行為です。
思慮の浅い自粛厨が、いつもコピペエントリーを乱発するのも、他人の権威を借りぬと持論を維持できない心の弱さが原因なのかもしれませんね。