日本の経営者の見識が疑われるセミナー。経済の土台である財政出動を軽視する反国益の愚かしさを知れ。

調子に乗っているとひどい目に会います。(宇崎ちゃんは遊びたい！)

https://www.sankeibiz.jp/macro/news/200911/mca2009110500002-n1.htm経済同友会が夏季セミナー　「目標と期限明示した政治改革を」経済同友会は１０日、東京都内で夏季セミナーを開催し、新型コロナウイルス感染拡大防止と、経済活動の両立をいかに図っていくかなどで意見を交わした。この日は「新型コロ…www.sankeibiz.jp

この日は冒頭、桜田謙悟代表幹事が「コロナとともに経済活動を進めていくニューノーマル（新常態）になる」ことと同時に「持続性を重要視する新しい資本主義の在り方が問われる」と議論の前提を説明した。 

この物言いには全く批判するところはない。資本主義を利用して発展してきたのは確かであるし、それを利用してやっていくことは、急激な変化をしないで対応するという、複雑な社会に対応する方法としては正しいからである。ただ、それが正しいからと言って、その処方箋が正しいということにはならないのは、安倍政権が耳障りの良いことを言いながら、やっていたことが、国益に対して良いことになっていないことからわかるだろう。

自民党総裁選の最中とあって次期政権への政策課題にも議論が集中。岡三証券グループの新芝宏之社長は「リーダーシップの強化を求めた平成の政治改革として、安倍晋三政権は一定の達成をみた」と評価。 

リーダーシップの強化が、目標がブレブレの状況で必要であったかという問題を飛翔しないあたり、残念な経営者の慧眼と言えるだろう。これが慧眼なんて思っている聞き手は、思いっきりため息でもマイクに吹き込んで社長に聞かせてやるぐらいの思いやりは必要である。

東芝の車谷暢昭社長は次期政権に「経済最優先での取り組みが必要だが、金融緩和や財政出動はもはや限界で、戦略的な成長戦略を優先すべきだ」と要望した。 

そしてそれを受けて出てくたのが、確か製造業だったはずの会社の社長である。基本的には技術を知らずそれを活かすてもわからない状態で、ITのうんちゃらかんチャラというレベルで理解しているつもりの社長が、戦略とか言っている場合ではない。仮にそういう海のものとも山のものとも言えないものを本気でやり抜くのであればなおのこと、財政出動を政府に要望し、思いっきりそのカネで研究したい！といえなければ、責任ある社長とは言えないのである。成長戦略という言葉が、結局は資本家のカネの肥やしにする政策にしか聞こえないのは、本当に成長することが何なのかを知らないでやってきて、なんとなく成功してしまったからだと思われる。まずは、自分の会社の持てる技術がなんなのかを、身にしみるぐらいによく知らないと始まらない。カネは、切り売りで稼ぐものではないのである、技術を育て、その結果主体的にそれを使って設けるのである。ITなんちゃらは、それを支えてうまく活用する道具として使い倒すことが大事なのである。

大企業の社長は偉そうにすることが仕事ではない。しかも、中身が無いのに偉そうにしていては、それは全くの害でしかないのである。それこそ、その人脈を通じて菅に目を覚まさせ政府に土下座をして財政出動をしてくれるように頼むとか、竹中平蔵におかしなことを言うな、と罵倒するとかぐらいの気概がほしい。