本稿は前回掲載する予定でしたが、新型コロナ関係の記事と差し替えたので本日掲載させていただきます。前回、前々回に続き今回もNHKの安倍政権への忖度が強く疑われる番組について取り上げようと思う。今回は、「クローズアップ現代プラス」と「NHKスペシャル」についてである。
3月15日放送NHKスペシャル「メルトダウンZERO 原発事故は防げなかったのか 見過ごされた分岐点」
3月15日放送のNHKスペシャルでは「メルトダウンZERO 原発事故は防げなかったのか 見過ごされた分岐点」というタイトルで、福島第一原発事故が起こる数年前に従来の想定を超える津波の可能性が専門家から指摘されていたが、電力会社や国が対策を実施しないまま2011年3月11日をむかえたということを取り上げていた。 こういう歴史的な事実を語り継ぐこと自体は有意義なことではある。しかし、権力者に忖度して事実をねじ曲げてしまっては意味がない。
https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/M3Y3MGYG6G/
一番重い責任があるのは行政や電力会社ではなく行政の長である内閣総理大臣
番組では当時の原子力安全・保安院や電力各社の対応の問題にはふれていたが、行政の長である当時の内閣総理大臣がどのような判断をしたかには何故か全くふれていなかった。当時の保安院や経済産業省の役人にも当然責任はあると思う。ただ、彼らは法令や前例の範囲内で判断する権限しか有していない。なので、国の安全基準強化、追加対策工事への予算措置等の高度な政治判断がなければ役人が動くのは難しいのだ。
そして、そのような政治判断をする権限と責任があるのは内閣総理大臣である。
その当時の総理大臣は安倍晋三現首相
その当時の内閣総理大臣は誰だったかというと安倍晋三現内閣総理大臣である。安倍総理は当時、国会で共産党の吉井英勝衆院議員(当時)が原発の非常用電源喪失の危険性について質問したのに対し、「そうならないよう万全の態勢を整えている」との答弁を繰り返し、安全対策を行うという政治判断をすることなく、国民の安全よりも大企業の利益を優先したのだ。 保安院や電力会社より強力な権限と責任を有する内閣総理大臣がそのような判断をしたことのほうが重大な問題であり、原発事故を起こした大きな原因だというのは子どもでもわかるはずだ。それに全くふれないのは、NHKが安倍政権に忖度しているとしか思えない。
原発事故を未然に防げなかった安倍首相ではコロナから国民を守れない
このような忖度により安倍総理に危機管理能力がないという事実が国民に知らされず、結果、相次ぐ自然災害や新型コロナウイルス感染拡大で国民は多大な被害を被っている。NHKの罪は重い。
3月10日放送クローズアップ現代プラス「家族や知人が支えてくれた震災9年 たび重なる逆境の中で」
次に、3月10日放送のクローズアップ現代プラスでは、「家族や知人が支えてくれた震災9年 たび重なる逆境の中で」というタイトルでお笑いコンビのサンドウィッチマンの伊達みきお、富澤たけしをゲストに迎え、東日本大震災の津波で被災した宮城県の農家の方が全壊したハウスなどの農業設備を再建した直後に昨年の台風19号で再び被害を受け多額の負債を負うという二重被災を取り上げていた。
安倍政権が国土強靭化に真面目に取り組んでいれば二重被災は防げたはず
政府が震災の教訓を生かして、積極財政により堤防整備などの治水対策強化を実行していれば、この農家の方も二重被災せずに済んだはずである。しかし、番組中では、安倍政権が緊縮財政を続け治水対策を怠った失政には全くふれられていなかった。 今後も南海トラフ地震などの大災害で二重被災という悲劇が繰り返され国民が苦しんでも、安倍政権への忖度で自分達の保身さえできれば良いというのが制作に関わっているNHK職員の本心なのだろうか。
国民の命より保身のNHKに公共放送を名乗る資格はない
国民から受信料を取りながら、国民の利益より自己保身を優先して安倍政権に忖度するNHKに公共放送を名乗る資格はない。
すみませんが、どうしても見過ごせない点があります。
「行政の長である当時の内閣総理大臣」は、安倍でなく菅でしたよね？
そもそも、NHKが安倍政権に忖度するというのは想像できません（悪い意味で）。
パヨクのNHKは当時の政権が菅だから、忖度していただけなのでは？
その番組は見ていなかったので、それについては何とも言えませんが。