NHKドラマ「Miss!?ジコチョー」第2話 描かれていたのは我が国の姿そのもの

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皆さんはNHKで放送されている「Miss!?ジコチョー 天才・天ノ教授の調査ファイル」というドラマをご存知だろうか。このドラマは、松雪泰子演じる天才工学者天ノ真奈子がさまざまな事故を第三者の視点で調べる「事故調査委員会(事故調)」に招かれ真相究明に挑むという内容で、この前たまたま第2話を見て、一企業の問題というより我が国の姿そのものを描いていて、主人公の指摘にとても感銘を受けたのでご紹介したいと思う。

 

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真奈子「安全のために経費を投じるのは長い目で見れば経営の未来を支えます。安全をおろそかにしてコストを追及する会社に未来はありません」

2話は、学校給食で集団食中毒が発生し、天ノが自らが研究している「失敗学」を駆使して、食中毒の原因が食材のハムのパッケージをすり替えて安いハムを高級ブランドと偽って出すという食品偽装工作の際に菌が付着したことだとつきとめるという内容だった。最後に部下にだけ責任を押し付け終わりにしようとする食品会社の社長に対し天ノが「安全のために経費を投じるのは長い目で見れば経営の未来を支えます。安全をおろそかにしてコストを追及する会社に未来はありません。」と、告げたことに強く感銘を受けた。

 

破綻リスクの無い政府が防災投資をケチるのはもっとおかしい

この社長の言動と緊縮財政で堤防整備や無電柱化などのやるべき防災対策をサボり台風15、19号で被害を拡大させ、かえって費用がかかる状況を招き、その復旧・復興でもカネをケチり、対応を現場に丸投げし被災者に自助を押し付ける政府の無責任な災害対応が私には重なって見えた。  利益を上げることが目的で倒産のリスクを有する民間企業でさえ過度なコストカットは間違っているのだから、全ての国債を自国通貨建てで発行しており財政破綻リスクが皆無の日本政府がデフレ下で緊縮財政をして防災への投資を怠るのは明らかにおかしい。

 

国民は「失敗学」で反緊縮という正しい行動を

また、我が国の国民世論にも重なって見えた。東日本大震災の津波で犠牲となった宮城県石巻市立大川小学校の児童の遺族が県と市に賠償を求めた訴訟で最高裁から県と市の上告を退ける決定が出て遺族側の勝訴が確定したり、昨年の西日本豪雨で愛媛県の肱川のダムの緊急放流で大きな被害が出たことをめぐり住民グループ「ダム放流を考える大洲市民の会」(代表 奥島直道弁護士)が国を相手どり年内にも訴訟を起こすことを決めるなど、災害で末端の行政担当者を責めるような事例が目立つが、これらは「失敗学」を正しく活かせてない。緊急放流の問題はダムの管理者を責めたところで、ダムの洪水調整能力や貯水容量を増やす改造や下流の堤防整備などが行われなければ根本的解決はできないし、大川小学校の件も教職員等の対応にも過失はあったとは思うが、国が津波被害を防止・軽減する堤防整備や学校の裏山への避難路や避難施設設置などに予算を付けなかったことも問題である。なのに緊縮財政を続けた国の責任を問う世論の声は極めて小さい。主権者たる国民がこんな調子だから国の政治がおかしくなってしまうのも無理はないだろう。   緊縮財政に反対するという「失敗学」を活かした正しい行動を多くの国民が実行しなければ悲劇が繰り返されることになるだろう。

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