TVや雑誌でよく見かける有名人や評論家の中に、詭弁師や虚言壁のあるいわくつきの輩が結構見かけます。
彼らの発言や言説の論拠は、そのほとんどが偏狂的な思い込みや願望、妄想、悪質な嘘の類いであり、そこに事実やデータは存在しません。
『古賀茂明「山本太郎の『MMT』理論はアベノミクスと本質は同じ」』(AERA.dot)
https://dot.asahi.com/wa/2019072900063.html?page=1
「選挙が終わって暗い気持ちになった。理由の一つは、投票率が50%割れとなったことだ。(略)多くの人が、どうせ変わらないと考え、しかも、変わらなくてもそんなに困ることにはならないと考えていることを示す。一億総弛緩社会の始まりだ(略)
暗い気持ちになったもう一つの理由は、今回の選挙戦の結果、今後の政治のテーマがバラマキ競争になることが決まったことだ。
これには、れいわ新選組の「MMT」(現代貨幣理論)に基づく徹底的分配政策が影響している。(略)
よく考えると、これはアベノミクスと似ている。世界に類を見ない規模に借金を増やし、公共事業、幼児教育・高校無償化などの歳出を増やす。景気が良くなれば国民が豊かになり、税収も増えて財政も健全化に向かうという。MMTと同じではないか。(略)」
古賀氏は改革派気取りの元経産官僚で、反安倍的立場の論者として有名ですが、“緊縮礼賛+規制緩和大賛成+構造改革大好物+反原発”がキャッチフレーズのゲテモノが、なぜ安倍政権を嫌うのか、私にはさっぱり理解できません。
どれも安倍ちゃんが好きそうなメニューばかりで、好みも合いそうなのに…。
やはり、あまりにも嗜好が似すぎると、一方的にライバル視するというか、同族嫌悪になっちゃうんですかね?
さて、ご紹介したコラムで、古賀氏は、低投票率が原因で野党が敗北したことや、山本太郎氏率いるれいわ新選組が2議席を獲得したのが気に食わないようです。
私は自身のコラムでも触れましたが、古賀氏とは逆に、低投票率だからこそ、野党が大敗北せずに済んだ、もし、現状肯定感の強い若者世代や30~40歳代を中心に投票率が伸びていたら、野党は完膚なきまでに大惨敗を喫し、与党だけで優に2/3を超える議席を確保していただろうと思っています。
古賀氏は、選挙の結果、既存の野党勢力ではなく、れいわ新選組やN国党といった有象無象に大きな注目が集まったのがよっぽど癪に障ったのか、“れいわが唱えるMMTはアベノミクスと同じバラマキだ。今後の政治テーマは各党のバラマキ競争になる”と逆ギレ気味です。
彼曰く、アベノミクスは、「世界に類を見ない規模に借金を増やし、公共事業、幼児教育・高校無償化などの歳出を増やす」トンデモ政策だそうですが、我々のように積極財政金融論を訴える者から見ると、「安倍ちゃんがいつバラまいたって? バカも休み休み言えよ。評論家気取りのくせに、お前は新聞も読んでないの?」と冷笑するほかありませんね。
まず、アベノミクスにおける歳出規模はたいして増えていません。
今年度当初予算のうち国債費を除く政策経費は76兆円あまりと、昨年度比でわずか2%増、5年前と比べてもたったの4.5%しか増えていません。
こんなミミズが這ったような増え方が“バラマキ”なんですか??
また、公共事業費も、今年度予算ベースでは前年度当初予算比+16%の6.9兆円で、“10年ぶりの高水準”などと揶揄されましたが、補正予算を加味した総合ベースで比べると、ほとんど増えていないどころか、10年前の2009年より少ないくらいです。
幼児教育や高校授業料無償化を含む文教関係予算も同様で、今年度の当初予算は4兆円あまりと、2005年の4.4兆円をピークに10%近くも減ったままですよ。
こういった数字やデータを見ずに、「アベノミクスはバラマキだ!」、「山本太郎も安倍ちゃんと同じ臭いがするバラマキニストだ‼」と悪態をつく大バカ者がギャラを貰ってコラムを書いていること自体が許せませんね。
彼みたいなインチキ臭い左翼芸者を「お前はアホか。安倍ちゃんはお前らと同じ緊縮バカの類いだろ?」と叱り飛ばしたいですね。
私自身は、れいわ新選組が今後も積極財政を唱え続けられるかどうか、若干疑念を抱いており、彼らにたいした期待を寄せていませんが、少なくとも、“安倍政権が積極財政主義者”とか“アベノミクス=バラマキ政策”なんていう古賀氏の主張は、たちの悪い妄想か、根拠ゼロ未満の大嘘でしかありません。
本稿の締めに、古賀氏のコラムで呆れたセリフを3点挙げ、そのバカバカしさと低能ぶりを指摘しておきます。
①「MMTの実施は、これまで失敗したアベノミクスをさらに派手に推進するということ」
▶アベノミクスは財出を絞り、金融緩和だけを無駄に膨張させただけ。一方、MMTを含む積極財政論は、公的支出の拡大や減税を柱とする財出規模の拡大を主軸とし、金利急騰を抑制するために金融政策にサポートさせる内容であり、アベノミクスとはまったくの別物。
▶アベノミクスを派手に推進しようとする変わり者は、量的緩和政策が空振り三振に終わったことをいまだに認めず、バッターボックスに居座ったままのリフレ派の連中だけ。
②「成長戦略なきバラマキでは、生産性は上がらず、名目賃金は上がっても実質的な生活向上は望めない」
▶生産性とは、投入された労働資源が生み出す付加価値の高さを指す。
▶付加価値の源泉は収益率、収益率の高さを決めるのは売上高の多寡である以上、バラマキによる強力な需要創出が最も効果的。
▶バラマキが生む商機溢れる世界では、あらゆる生産者(供給サイド)が短期間に少しでも多くの商機を掴もうと企業努力に励み、その結果として生産性は飛躍的に向上する。
▶“成長戦略”みたいな空虚な言葉をいくら並べても、収入や収益なき経済に付加価値など生まれず、生産性は限りなく停滞する。
▶成長戦略の基本は、“需要を見つけ、それを獲得するための手段を講じること”であり、緊縮政策が蔓延する需要なき世界では、戦略を描くこと自体が不可能。
③「カリスマ投資家ジム・ロジャーズではないが、私も日本の若者に早く海外に出ろと言いたい」
▶自国で若者に雇用の場を提供する努力を放棄するなんて、無責任極まりない。元公僕の端くれとして恥ずかしくないのか?
▶若者を海外へ追い立てる前に、日本が大嫌いなお前が海外へ出ていけよ(# ゚Д゚)
うずらさん、世の中に存在する個人などは何ら別に問題は、ございません。なので、古賀さんにしろ前川さんだけの個人なら、差ほど脅威にはなり得ません。しかし、これが創価学会や中核派などの集団ならば厄介となる訳です。そして、そこには利権構造が必ず存在している訳となります。それから、国際政治のお目付役が公明党と極左の野党になりますから結果的には自民党は自分たちで首を締めていることになる訳です。この世の中の構造とその役割の目的は何なのか、またその手段にどのような意味があるのかの背景の分析が、重要になる訳です。だから、単なる目先だけの安倍シンパやネトウヨが迷惑千万になります。また同じく東京大学も全く機能していない無様な存在でしかありません。しかるに我々国民が為すべきは、国際政治と対峙して義を尽くす事になります。そのためにも、先ずは真実の歴史を識ることです。
真実の歴史を知ること、今後、国民にとって意味のある歴史を如何につくっていけるか、両方大切なことですね。
古賀茂明は、持ち株会社解禁の中心人物。
古賀茂明の反安倍は権力闘争以外の何物でもありません。はっきり言えば、偽物の反安倍です。
古賀の安倍批判は、いまいちピントがズレてますよね。
緊縮合戦や構造改悪の先陣争いでしかありませんね。