参院選選挙が次の日曜日に迫ってきました。
ネット上では、れいわ新選組が盛り上がっているようです。
そこで、れいわ新選組を取り巻く状況を眺めながら、今後の行方を考えてみます。
安倍総理は、参院選の争点が「憲法改正の議論」と主張
しっかりとこの参院選においては、憲法の議論すらしない政党を選ぶのか。国民の皆さまにしっかりと自分たちの考えを示し、議論を進めていく、その政党や候補者を選ぶのか、それを決めていただく選挙であると思います。この選挙を通じても野党の皆さまにぜひ議論に参加していただきたい、このことを訴えていきたいと考えています
【安倍首相会見詳報】(3)憲法改正「議論すらしない政党を選ぶのか」(2/5ページ) – 産経ニュース
衆参において、既に2/3以上の議席を有していながら、今さらながら「憲法改正の議論をする政党を選ぶか、否か」が参院選の争点になるとは、何を言っているのか、さっぱり理解できません。
しかも、「憲法改正」ではなく、「憲法改正の議論」と安倍総理が言っているところを、純粋な自称保守層達は見逃してはなりません。
安倍総理は、憲法改正なぞ、する気は一切なしです。
参院選の争点は消費税増税を認めるか、否かである。
安倍自民党は、今年の10月に消費税を10%に上げることを掲げて、参院選に臨んでいるのですから、消費税増税10%を認めるのか否かが、今回の参院選の争点であることは、火を見るより明らかです。
10月の消費税増税を明記 政府、骨太素案を公表 :日本経済新聞
消費税廃止を掲げているのは『れいわ新選組』だけ
庶民側に立つ党であれば、消費に対する罰金税である消費税は「廃止」一択となるはずですが、下記の公約の比較を眺めてみても、どの野党も「凍結」「反対」とは言っているものの、「消費税廃止」という公約は掲げていません。
【図解・政治】参院選2019・主要政党の参院選公約(2019年7月):時事ドットコム
そんな中、「消費税廃止」を掲げて、今回の参院選を戦っている団体は、山本太郎議員率いる『れいわ新選組』だけです。
「れいわ新選組」の得票数が今後の日本国民の命運を左右する
ネット上では盛り上がっている「れいわ新選組」ですが、問題は、その『れいわ新選組』が、どれほどの得票数を得て躍進するか、です。
仮に、特段の選挙地盤を持たない『れいわ新選組』が「消費税廃止」を掲げて、予想以上の得票数を得れば、他の国会議員も、消費税廃止や庶民側の視点に立った公約を掲げることが「票に繋がる」と意識し、山本太郎議員に追随する可能性が高まります。
一方、『れいわ新選組』がネット上だけでの熱狂に終わり、大した票を得ないのであれば、安倍自民党に見られるような、大企業・富裕層優遇政策が、引き続き、行われるのは必至です。
よって、あなたが「れいわ新選組」を支持しようともせずとも、『れいわ新選組』の得票数の多寡が、日本国民の命運を左右することになると言えるでしょう。
「盛り上がらない参院選」などとマスコミでは言われているようですが、選挙権を持つ、あなたの意志次第で日本の命運が決まります。
無駄にしない 意志を示そう 参院選