sorata31

現代貨幣理論(MMT)

MMTほどインフレについて真剣に考えている経済学はない

MMTに対する典型的な批判に、政府支出を拡大すると「インフレ率が制御不能となる」「ハイパーインフレを誘発する」という批判があります。こういった批判に対し、ケルトン教授などのMMTの学者は、MMTほどインフレについて真剣に考えている経済学はないと断言しています。言い換えれば、MMTの批判者はインフレ対策に対して不十分な分...
政治・時事

地方から反緊縮運動の実現を!MMTを応用した「地域主権通貨」構想!- Part1

MMTを含んだ反緊縮運動はこの一年で大きく勢力を増し、ネット上のみならず学者、政治家や世間一般にも認知されるようになりました。 この反緊縮運動は国家を対象としていますが、地方は未だ救われる手立てもなく荒廃が進んでいます。 そこで私は、MMTのアイデアを応用した「地域主権通貨」というアイデアを発案しました。 これは、(国...
政治・時事

なぜ保守主義者は国民主権や基本的人権を否定するのか?

保守主義の国会議員から、国民主権や基本的人権を否定する復古的な発言が定期的に飛び出します。これらの発言は通常の教育を受けてきた人からすれば、狂気の問題発言に映るでしょう。学者の言うようにこれらの発言は(彼らの考える)近代思想の否定であり、憲法観や自然権の否定だからです。しかし、日本の教育では保守主義についてはあまり説明...
現代貨幣理論(MMT)

MMTの源流にして基礎、ゴドリーのSFCモデルとは?

先月(2019年7月)、MMTの提唱者として脚光を浴びているステファニー・ケルトン教授が来日し、日本で2日にわたって講演をしました。 私も2日目の講演に参加しました。(1日目の講演にも応募したのですが、落選しました。) 2日目の講演の様子は、Kestrelさんが記事に纏めてくださっていますので、皆さんご覧ください。(記...
経済

【論文要約】『現代の経済における貨幣:入門』~現代貨幣の種類について

貨幣に種類があるということとその重要性はあまり知られていません。今回はイングランド銀行の四季報から、貨幣の種類を論じた論文の抜粋をします。(全訳はその内経済101に掲載されるかもしれません。その場合この記事は削除される可能性があります。) 本論文は、中野剛志氏が『富国と強兵』などで紹介した論文『現代経済における信用創造...
現代貨幣理論(MMT)

来たる純粋機械化経済が、主流派経済学の誤ちとMMTの正しさを実証する!

「人工知能を制する者は世界を制す」この書き出しから始まる本、「純粋機械化経済 頭脳資本主義と日本の没落」(井上智洋氏著)を読んで、このエントリーを書いています。 人類は近い将来、人工知能技術の発達(汎用AIの発明)により、『純粋機械化経済』と呼ばれるステージに突入することになる、と言われています。 『純粋機械化経済』と...
現代貨幣理論(MMT)

「日本はMMTの好例」の本当の意味~日本の政策はMMTとは正反対!

今回はあまりに誤解が大きいトピックを取り上げます。 MMTが紹介されるときに、「日本がMMTの正しさを証明している」と言われることがあります。 焦点:財政拡大理論「MMT」、理想の地は日本か 日本は「トンデモ経済理論」MMTの成功例か 「日本では既にMMTが実践されている!」といった風潮です。 中には『提唱者のステファ...